気ままに

大船での気ままな生活日誌

海棠のくるい咲き&金木犀、山茶花、つわぶきのまじめ咲き 妙本寺

2019-10-29 21:42:05 | Weblog

こんばんわ。

妙本寺といえば海棠。だから、くるい咲きでもトップニュースに(笑)。

数輪の海棠の花。

まじめ咲きの頃、今年3月27日の海棠。今回のくるい咲きは右の木。 どう、素晴らしいでしょ。

山茶花は今がまじめ咲き。

ツワブキも咲き始めました。

金木犀並木はちょっと不真面目咲き(笑)。来年はもっと華やかに咲いて!

でも、香りは十分。

今日の竹内整一先生の公開講座で九鬼周造の木犀の香りに関する文章が紹介された。そして私は秋になってしめやかな日には庭の木犀の匂いを書斎の窓で嗅ぐのを好むようになった。私はただひとりでしみじみと嗅ぐ。そうすると私は遠い遠いところへ運ばれてしまう。私が生まれたよりももっと遠いところへ。そこではまだ可能が可能のままであったところへ。両親が生まれる以前の、いや、もっと以前の、人になるか獣になるかといったはるか原始の時代へ運ばれる、という意味だそうだ。香りというものは問答無用に一気に”原始の心”に戻してしまう。

今日のテーマは”なつかし”。牧水の”かたはらに秋ぐさの花かたるらく(語ることには)ほろびしものはなつかしきかな”の歌をかわきりに、やまと言葉の”なつかし”の意味を探る。なつかしさは、”かなしみ”や”さびしさ”でありつつ、なお、かなしみやさびしさに耐えうる、あるいは乗り超え得る感情として働いている、とのこと。いくばくかのなつかしさ(たとえば大切な思い出)があれば、(現在、どんな状況であっても)人生を肯定的に生きることができる。

講義がおわると、雨が上がっていた。西空にかすかな夕焼けが。ひょっとすると、二日月が見られるかもと期待したが、残念だった。明日の三日月は大丈夫だろう。

では、おやすみなさい。
いい夢を。

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八千草薫さん逝く

2019-10-29 10:00:37 | Weblog

おはようございます。

名女優、八千草薫さんがお亡くなりになりました。享年88歳。ご冥福をお祈りします。

6年ほど前、近くのホールで八千草薫さんのトークショーと、八千草さん主演の日伊合作のオペラ映画”蝶々夫人”(1955年)を見たが、それを懐かしく思い出している。当時、82歳だったはずだが、10はお若く見えるうつくしさで、また、話しぶりもしかりしていて、おやさしく、さすが名女優と感銘を受けたものだ。

このオペラ映画は、ちょうど宮本武蔵のお通さん役をやっているときに、話しがあって、撮影が終了すると同時にローマに向かったそうだ。当時、”蝶々夫人”はイタリアでも人気のオペラなのだが、日本人からみると、蝶々さんのイメージや舞台装置がちょっとおかしいので、日本人キャストとスタッフを入れて、川喜多長政さんが要望してイタリアと共同で制作したとのことだった。若い時にこういう冒険的な仕事ができて、良かったと八千草さん。今度はネ、はじめて年上の役をやりますから、観てくださいねと。90歳過ぎてから詩集を出し、101歳で天国に行かれた柴田トヨさんを演じた”くじけないで”という映画。

蝶々夫人(1954)

くじけないで(2013)

ゆずり葉のころ(2015)これも見ている。八千草薫が85歳で、仲代達也は83歳、そして、中みね子監督は76歳というシニア世代コンビの作品。中みね子監督は、故・岡本喜八監督の奥さんで、プロデューサーとして夫の作品のお手伝いをしてきたが、この映画で監督デビューした。

宮本武蔵(1954)。三船敏郎の武蔵に八千草薫のお通さん。

寅さんのマドンナ役も男はつらいよ・寅次郎夢枕(1972)

テレビドラマといえば、多摩川の氾濫シーンが出てくる”岸辺のアルバム”。そして、最後の出演となった、現在進行中の”やすらぎの刻”

どうぞ八千草の花咲く、花香る、天国でやすらかにお眠りください。

今朝の散歩道から。
花咲く

花香る

 

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (2)
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