安養院のつつじを楽しんでから、安国論寺に向かった。門前のつつじや境内の藤棚を見たかった。ところが、ここは月曜日がお休みだったことを忘れていた。で、門前のつつじだけを見て、すごすご引きあげた。
安国論寺の門前のつつじ
近くの妙法寺の苔石段を見たいが、たしかここは土日しか開いていなかったはず。念のため、覗いてみたら、何と開門していた。ぼくの勘違いだったか。安国論寺のあだを妙法寺でかえしたといったところ。ここは、苔むした石段が有名。鎌倉に住んでおられた虚子の娘さん、星野立子がこの苔石段を詠んでいる。
美しき 苔石段に 春惜しむ (立子)
この句は晩春の頃の作だが、今年は春がはやく過ぎゆくので、ちょうどいいかもと、苔緑を楽しみに境内へ。受付に熊本城の復興の募金箱があったので、少しばかり。家内の実家がお城の下なのでネ。
ここの本堂の屋根瓦は、2010年の鎌倉竜巻で一部、破損したが、その跡がまだ残っている。こちらもまだ復興中。
さて、お目当ての苔石段は仁王門の向こうにある。
苔石段
下から見上げる。
横の石段を登り、そこから苔石段をみる。
上から見下ろす。
苔石段の上には法華堂と鐘楼がある。
ここから、さらに石段を登ると、日蓮上人の御小庵跡があり、さらに登ると、大塔宮のお墓があるのだが、今回はここまでとし、石段を降りた。途中に、星野立子の句碑がある。
すばらしい苔石段であった。