診断を受けてませんが、特徴を見ていると、
我が家にもADHD傾向だなあと思う子がいます。
親戚にも、学校から検査を受けるようすすめられ、
結果「ボーダー」とされた方もいます。
(ちなみに今はその方、学問世界でエネルギッシュに活躍してます)。
またこれまで教室などで接した子や相談を受けた子の中にも、
こうした傾向を持つ子がいました。
ADHDの子供たちのセラピーに長年携わってきた医師Ned Hallowell氏曰く、
「子供にADHDについて話すときには、
ネガティブに動揺させる内容ではないよう、
心を配ってやってください」とのこと。
Hallowell氏による説明、
まさしく!といった絶妙なメタファーが用いられています。
(https://www.youtube.com/watch?v=qauX5cteSfY
http://www.additudemag.com/adhd/article/911.htmlより)
ざっと訳してみますね:
「君の脳は、レーシングカーのエンジンのようなんだよ。
レーシングカーみたいに
とっても速くパワフルに走ることができるんだ。
このレーシングカーのエンジンが、
ものすごい速さでいろんなことに興味を持たせ、
いろんなアイデアを湧き出させてくれる。
これは素晴らしいこと! 楽しい人生になること間違いなし!
でもね、ひとつだけ問題がある。
それはね、ブレーキが、まだまだ自転車並みだということ。
だからね、止まる必要があるときに、うまく止まれないこともある。
だから、ブレーキをかけるコツを、
学んでいこう。
そうしたら君は、チャンピオンだよ!」
Hallowell氏曰く、
「ADHDの子の脳というのは、
まさしくこういうことなんです」と。
子供は大人の言葉や姿勢を敏感に感じ取ります。
こんな説明をされたならば、
子供も自分の特性に自信を持ち、
なおかつ、
「よし、
ブレーキをうまくかけられるよう工夫して、
チャンピオンになるんだー!」
と意欲が高まるかもしれませんね。
そして、しみじみ思うのは、
親も、こうした姿勢で
子供に向き合いたいということ。
ネガティブ面ばかりに目が行って、
将来が不安になったり、
時に絶望的に思えてきたり。
私自身、日々子育てする中で、
何度も通ってきました。
弱みばかりが目に付き、
弱みとともに転げ落ちていくのではなく、
強みに目をむけ、励まし、
弱みを引き上げていく力を培っていきたいです。
ちなみに、「ハイリーセンシティブさ」について、
子供に伝えるストーリー例として、
「高性能な火災警報器」というものをあげたことがありますが、
(「敏感な子」が自らの特性とうまく付き合うために本人に伝えるストーリー)
こうしたメタファーって、
子供の心にすっと届きやすい、
そう実感しています。
自分がどんなストーリーを繰り返しているのか、
気づいていきたいです。
よしっ!と足を踏み出していけるようなストーリーを、
語っていきたいですね。
それではみなさん、よい日を!