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「学習障害(ディスレクシア)」を抱えた米国大統領、弱みと強みは隣り合わせ!多様な特性を生かせる社会へ

2016年11月29日 | 子育て全般

前の記事にあるウッドロウ・ウィルソン氏は、

「学習障害(ディスレキシア)」を持っていたとされています。

 

 

14歳近くまで文字が読めず、

一生にわたり読み書きに困難を抱えていたとのこと。

 

政治学で博士号を持ち、

プリンストン大学の総長を務め、

28代目の米国大統領になったウィルソン氏。

 

読み書きがうまくできないというのは、

文献に囲まれ、論文を読みまくり、書いてまとめ、思考を表すことをメインとする

学問の世界では致命的なはずです。

にも関わらず、大統領の中でも唯一の博士号所持者です。

 

???となりますよね。

 

私は夫が重度のディスレクシア持ちなので、

その仕組みが少し、分るようになりました。

 

もちろん、夫は大統領でも世界有数大学の学長でもなく、

歴史に名を残すような立場にもないのですが、

これまで彼なりに成長してきた歩みをみていると、

ああ、こういうことなのかなと思うのです。

 

昨夜は夫と、

ウッドロウ・ウィルソン氏や、

他にもディスレクシアを抱えていたとされる大統領、

ジョージ・ワシントン氏、トーマス・ジェファーソン氏、

ドワイト・アイゼンハウワー氏、J・F・ケネディー氏などについて、

話をしていました。

 

夫曰く

「できない部分があるだけ、他の部分が強化されているんだよ」とのこと。

 

それは、

創造性だったり、直感力だったり、

マジョリティーとは異なる発想だったり、決断力だったり、信じる力だったり。

 

また子供時代から、

自分は周りよりうまくできないのが当たり前という前提から始まっていますから、

転んでも転んでも立ち上がることが習慣となり、

粘り強さ、しぶとさ、持久力、つまり「グリット(grit)」も並大抵ではありません。

(子供が成功する鍵!「グリット」を育む6つのヒント)


周りが、「絶対無理」とすぐにあきらめるような場面でも、

突き進んでいきます。

「君には絶対無理」から始まった彼らにとって、

過去を振り返っても人生とは、

「絶対無理」のひとつひとつを越えてきた集積でしかありませんから。

 

 

 

今の学校教育のテストや成績でははかることのできない力がある。

学校教育の中で、「落ちこぼれ」とされる子の中にも、

とてつもない可能性が秘められている。

 

これは私自身、夫や夫の家族、

そして、ギフテッドとされる子供たちと長年接する実際の体験を通し、

確信したことです。

 

 

 

テストスコアや成績を前に、

「自分はどうしようもない」と思っている子や人が、

少しでも自信を持って立ち上がり、

その子その人なりの力を発揮してほしい。

こうした子供たちや人々の力を、

生かせる社会になって欲しい。

 

それには、

できないことに目くじらたてるよりも、

その人が何を差し出せるのかを見ていくこと。

この「できないこと」というのは、

「定型発達」の人々にとっては、

ぎょっとするようなことも含まれるかもしれません。

空気が読めなかったり、整理整頓や事務的なことができなかったり。

 

夫もいまだに、英語の小文字がうまく書けません。

それでも、日々書類に囲まれ、

コンピューター(タイプならできます)に向き合っています。

 

もうひとつは、

18歳でいい大学に入るなどの、

目先の目標を超えて、より長い目でその子が力を発揮できるサポートをしていくこと。

「学習障害」を持つ人々の多くは、

周りより長い時間をかけて花開いていきます。 

 

 

偏った力が生かされる場を、

創り出していきたいですね。

「多様な特性」を合わせることで、

創造的な未来も開ける、そんなように思っています。

 

みなさん、今日もよい日を!


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