マイコー雑記

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近況整理:日食とハイリーセンシティブな犬と「アーミッシュ」に学ぶ子供自らが選択する生き方

2017年08月22日 | 雑感

ブログの更新がないと心配して連絡を下さった方々、

ありがとうございます。

おかげさまで、皆元気に暮しています。

 

・5人との夏休み終盤に「事情ありの子犬」が加わり

・そこへ、私が普段使っているラップトップが壊れ

・「ポジティブなしつけ」についての受講も進行中で日々課題に向かう

と重なり、ブログへの更新をお休みしていました。

 

ようやくコンピュータの修理が終わり、

スクリーンへ向かっています!

近況をまとめさせてください!

 


米国全土で100年近くぶりにみられた日食!

昨日は、米国西海岸から東海岸にかけて日食がみられました。

米国を横断して日食がみえるのは、100年近くぶりとのこと。

 

子ども達の高校でも、

「日食網膜症(太陽を凝視することで網膜を傷めてしまうこと)」を防ぐため、

屋外での部活練習が休みになりました。

 

我が家もお隣さんが誘ってくださり、

「手作り機」で観測。

箱に穴を開けて、アルミフォイルをはり、小さな穴を開けたもの。

月が太陽を「蝕み」、差し込む陽光が三日月型!

そして、

あたり一面、

三日月形の光!

何とも幻想的でした。

 

近所の図書館では、「日蝕を観よう!」という集まりがあり、

手作り観測機や日蝕サングラスを持った親子連れで賑わってました。

この日のために、仕事を休んでいる親御さんも多かったです。

日食を見る準備をして、いまかいまかとドキドキして待った体験は、

映像や文字の説明とは違った迫力を持って、その子の内にありつづけるでしょうね。

 

今回の日食、北米全土が盛り上がり、

歴史上、最も多くの人々に観られた日食だったそうです。

 

次回米国では、

2024年に米国南部から東海岸にかけて、

観られるそうです。

 

 

「疾患もち?」で「ハイリーセンシティブ」な子犬が家族に加わる

・疾患と共に生きる?

子犬が家族に加わり、トイレットトレーニングに1時間ごとに外に連れ出し、歯がかゆくて何でも噛むので小さなものを口に入れないよう気をつけ、夜も何度か起こされ、検診にも出かけたりと、新生児並みのお世話ですが、その愛くるしさに子ども達も溺愛状態で面倒をみています。


そこへ、「鼠径ヘルニア(脱腸)」の手術が必要と診断され、その上、ひょっとしたらアトピー?もしくは「難病(脊髄空洞症&キアリ奇形)」?にかかっている疑いがあると分かり、対応の過程にあります。


とにかく、身体中をよくかき、自らあちこちかむんですね。犬にはよくある行為で、どこからが「過度」かの境界が難しいのですが。ちなみに、ノミはいないとのこと。また、「アレルギーを持つ犬」という現象も増加の一途らしく、原因として、ドッグフードや過剰な予防接種などがあげられることもあります。

可愛くてしょうがない分、子ども達も心配でしょうがないようですが、「できることをしていくしかないね」と皆で腹を据えつつあります。

 

・ハイリーセンシティブな犬?!
子犬の性質的には、心理学者エレイン・アーロン氏がその著書で、犬にも「ハイリーセンシティブ」があるというようなことを言っていたのを思い出してます。確か、「ボーダーコリー」はハイリーセンシティブとか?

我が家にやってきた子犬は、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と「シーズー」の混合種なんですが、これまで私が飼った4匹(捨て犬だった雑種、ダックスフントやビーグルなどの猟犬)、夫の数匹(狼と混ざったハスキー等)とは、まったく違い、夫と驚いてます。

音や動きにそれは敏感で、周りの人々の一挙一動に反応し、「NO」と言うとすぐに自分を引っ込めます。テレビをつければ音や画面の動きに驚き部屋の隅っこに隠れ、知らない場では座り込んで動かなくなり、家に着いて2日程は大変化に圧倒されてか、ほとんど何も食べませんでした。とはいえ、基本、とてもフレンドリーでハッピー、会う人(犬)会う人(犬)に尻尾を振って近寄っていきます。聞き分けがよく「いい子」でトイレの失敗も子犬にしてほとんどなく。獣医での予防接種では、この世の終わりのようにきゅ~んきゅ~んと悲嘆にくれ、それでもこれまで1週間以上たちましたが吼え声や、そもそも声自体を聞いたのは数回ほど。


ブリーダーさんや獣医から、「慣れるのに時間がかかる繊細タイプ」と言われてます。「ちょっと時間がかかるけれど、少しずつ慣らしてやってね」と。少しずつ新しい環境に慣れつつあり、家族の間では活発な面も見せるようになってきました。

子犬特有、新聞紙びりびり遊び…。

ということで、「敏感さ」を持つ我が家族に「ハイリーセンシティブな犬」が加わりました!


子ども達も気持ち近く感じるようで、日に日に絆が深まってます。

初めはできないことでも、「この子には無理、どうせできない」ではなく、「慣れる過程」ととらえ忍耐を持って対応するという「HSCにとっての大切な姿勢」が、まさか犬に役立つ日がくるとは思いませんでしたよ! 日に日に、より伸び伸びと子犬らしくなってきてます。

 

・「犬のしつけ」も進化

それにしても、「犬の扱いやしつけ」も、今では、「罰を与えたり怒ったりする必要なし」「たくさん褒めて育てる」というのが主流なんですね。檻も「タイムアウト」や「罰」のために用いるのではなく、「静かに落ち着きを取り戻す場所」として用いましょうと教えられてます。

「動物なんだから、叩いて痛い目にあわせて分からせる」というのは遠い昔なんですね。

とはいえ、甘やかすならば我がままな「お犬様」になってしまうので、「だめなものはだめ」ときちんと境界をひきつつ、「できたときにたくさん褒めていきましょう」とのこと。

ヒトも2歳頃までは、言葉のニュアンスや背景の気持ちなどが理解できませんから、「とにかく褒めて伸ばす」でいいわけですが、それでもヒトは、幼児にもなれば、より複雑な感情を持ち微妙なニュアンスなども理解できるようにもなりますから、「褒める」については、少し気を配る必要がありますね。

「子どもが伸びる褒め方&伸びるのを邪魔する褒め方」をざっと整理、敏感な子にこそ少し気を配りたいですね

などなど、ついつい犬と子供の育ちサポートを比べている今日この頃です。



・「豊かな国」の贅沢

子犬を検診に連れて行った獣医は「犬の豪華リゾート施設」の隣りにありました。「犬スパ」や「他の犬と遊ぶタイム」などがあるようです。飼い主が、次から次へと様々な種類の犬を連れてきては、預けていきます。

病院から帰宅した際、ちょうど二件隣のベトナム出身のママと出会い話していた時のこと。

 

ご近所ママ:この国は、犬にも保険をかけて、家族の一員として扱うのよね。

私:そうそう、犬の豪華リゾートには驚いたよー。

ご近所ママ:私もベトナムにいた時ね、シェパードを飼っていたんだけど、ある日、戻ってこなくなってね。

私:迷子になったのかな?

ご近所ママ:どうもね、食べられちゃったの。

私:えっ!?

ご近所ママ:ベトナムではね、夜、道に出ている動物は何でも捕まえられて食べられちゃうから。

私:ど、どうやって料理するんだろ、お、美味しいのかな・・・(動揺して咄嗟の言葉がコレ)。

ご近所ママ:市場にいくと、色んな大きさの動物がローストになってぶら下がってるのよ。

私:特定の犬種だけ食べるとかじゃなくて?ほら、韓国だとアカ犬を食べるとかあるじゃない?

ご近所ママ:ううん、もうね、猫でも犬でもねずみだって何でも食べちゃうのよ。何だってよ。

私:食べ物がない人々が安く手に入れられるからかな?

ご近所ママ:貧しいというより、お酒ばかり飲んでる人たちが食べるのよ。酒のつまみとしてね。普通の人は食べないのよ、私もビーフとチキンとポークとラム以外食べたことないもの。

私:そっか、シェパード君も酒のつまみに・・・。←すごい文章。

ご近所ママ:そうなのよねえ。

 

みなさん、世界は広いですね。

世界スタンダードで、本当に「必要なもの」をみていきたいな、改めてそう思います。

 

 

全く異なる価値観と共存する「アーミッシュ」の人々

・子犬を受け取りにアーミッシュの暮す地域へ

ここ1ヶ月強、子ども達に連れられ20件近く回ったアニマルシェルターでは、希望していた「小型・中型犬」はそもそも捕獲される率も低く、その上、受け入れ申請も殺到し、飼い犬として迎えるのはとても無理と分かりました。

どこのシェルターも「大型犬」、特に「ピットブル」が大半。それでもこの家は庭が小さいので、大型犬は可愛そうなんですよね。小型・中型犬には嬉しい状況ですが、大型犬たちの家が見つかりますように。

ということで、ネットで知ったブリーダーさんとコンタクトを取り、ペンシルベニアの山奥へ車を往復5時間ほど走らせ、子犬を迎えに行ってきました。夕方5時過ぎに出発して、夜中近くに戻ったという強行軍。途中、アラスカを思い出すような山に囲まれた大自然の風景を通り、たどりついたのは、「アーミッシュ」の人々も住むコミュニティー。

「アーミッシュ」とは、移民当時の生活を維持するドイツ系の人々です。電子機器を用いず、今も馬車に乗り、「主に」自給自足の暮しをしています。

運転しながら馬車とすれ違い、日の傾く野原に「大草原の小さな家」のような服装の少年少女が遊んでいて、タイムトリップしたような気持ちでした。

 

・「させられる」から「自ら選ぶ」への通過儀礼

コンピュータもインターネットも電化製品もほとんどなく、日の出と共に起き、野良仕事や家事にひとつひとつ丁寧に取り組み一日が終わっていく生活。

興味深いのは、車道に馬車が走り、スーパーの列に昔ながらの服装で並ぶ姿が見えるなど、現代の生活を送る人々と混ざり合いながらも、全く異なる生活様式や価値観を大切にしながら暮しているということ。そうしたことが可能になるのも、「アーミッシュ」のRumspringaという通過儀礼としてある、「青年になったら一度外に出て、その後、自らアーミッシュになるかを選択する」という過程を経ることが大きいのでしょうね。

「させられる」ではなく、「自らが選ぶ」という過程を通るわけです。

親は環境を整え伝えたい価値観の中で子育てし、青年期になれば、後は本人の選択にまかせる。

その子によって、枠から飛び出し「育ち」を新しい場に生かしていく子もいれば、枠を守り枠の価値観を充実させていく子もいます。

それでも、「アーミッシュ」は信仰上の理由で子沢山なこともあり、また多くの青年が「留まる」ことを選ぶため(一説には85パーセント?)、人口は増加の一途だそうです。そして留まることを選ぶ青年も一昔前より、増えているといいます。

電子機器が行き渡り、価値観も多様化する中で、「外」の世界との違いが大きくなるほど、「留まる」ことを選ぶ青年も多くなっているというのは、感慨深いです。

私自身も、彼ら彼女の暮らしに少し触れ、余分な物事をそぎ落とし、生きることに必要な目の前の物事に丁寧に向き合う日々というのに、少し「いいな」という気持ちが湧いてくるのを感じていました。「外」を体験した若者達が、アーミッシュの暮らしに戻っていくという気持ちが、私なりに少し分かる気がします。

などと思っていたら、まさかのコンピュータの故障。すぐさま、「コンピューターのない暮らしなんて考えられない!」とひーひー言いながら修復を待っていたわけですが。 

 

どんな文化にだって「プロとコン」がありますから、「プロ」の部分にならい、目の前に生かしていきたいですね。

「自らどんな生き方を選んでいる」のか、気づいていきたいです。

 

 

さて、今から下二人と歯医者です。

今夜から次女と三女の長距離走の練習も始まります。 

 

昨夜の次男のサッカー練習を待ち。

 

後ほど、『It Mama』さんへの新しい記事について更新しますね。

それではみなさん、よい夏の日を!


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