心理学者Shaun Ho氏率いる実験によると:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4053926/
母親に「子育てシミュレーションゲーム」をさせ、ホルモンテストと脳のスキャンを用い調べたところ、「情動的共感力(affective empathy)」の高い母親ほど、悲嘆にくれた子供に関しての決断をしなければならない場面で、コルチゾール(cortisol)値がより高まり、心配やストレスに関わる脳の箇所である「扁桃体」と「視床下部(hypothalamus)」がより活性化したと。
共感力には、
情動的共感力(affecting empathy)と認知的共感力(cognitive empathy)
という側面があるという。
情動的共感力は、苦しい状況にある子の側に立ち、気持ちを感じ、
かわいそーとしゃがみこんで共に苦しむ。
認知的共感力は、苦しい状況にある子の側に立ち、気持ちを感じ、
さて、どうしたらこの子がよりハッピーになれるのだろうと考える。
情動的共感力が強い親は、
よりストレスに影響を受け、
心配しすぎて過保護・過干渉・支配的になりやすい。
認知的共感力が強い親は、
よりストレスに影響を受けず、
難しい場面での判断もより的確にできる。
過敏で子供や周りの情動などにも敏感な情動的共感力の高い親ほど、
ストレスに溢れ、疲弊し、子供にも過度に干渉してしまいがち、
なるほどと思う。
認知的共感力といった共感力の側面を強めていくこと。
子供の側に立ち、気持ちに寄り添い、
それでも少し距離を持ち、
より大きな全体を眺めながら、
さて、と考えてみる。
それがまた、親をストレスから解放し、
子供にとってもよいのだろう。