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世界のニーズに逆行する「子供の創造性は低下の一途」現象をどうにかしたいですよね

2016年11月02日 | 子育て全般

こちらの記事

創造的な子は先生にとって重荷?既存のシステムでの「成功」と「創造性」を育むこととのバランス

で紹介した調査によると、

今の通常の学校教育の現場というのは、

「創造性」が育つには、

なかなか難しい環境といえるでしょう。

 

こんな研究もあります。

教育学者Kyung Hee Kim氏が、

過去10年間米国の30万人以上の年長から高校生までを調査したところ、

1990年以来、創造性が、著しく低下しているとのこと。

 

特に、年長から3年生までの創造性のスコアが最も低下しており、

4年生から6年生までが、次に低下が著しいとのこと。

 

 

こうした結果が生まれてしまう原因としては、

様々絡み合っているわけですが、ひとつには、

米国でも統一テストがより重視されるようになり、

低学年時代からテストの点をあげるため、

以前より詰め込み式の教育が盛んになってきたため、

とも言われます。

 

また、この研究を率いたKim氏によると、

「構造化し過ぎる」ことがひとつの原因だろうとしています。

 

「研究によると、

とてもきれいにオーガナイズしきっちりと構造化している親の子供は、

より創造的ではないと報告されています。

 

創造的な子供の親は、

子供が創造的なエネルギーを発散するやり方を許しています。

たとえ、ちょっとぐちゃぐちゃになったとしても。

 

創造的な子供には、

探索し、モノを投げ、汚くする自由が与えられています。

そして親は、子供が何か新しいものを作り出したとき、

それがたとえ役に立とうが立たなかろうが、

価値を見出します。

また親は親自身の創造性にも価値をおいています」

とのこと。

 

 

できるできない、役に立つ役に立たない、

きれいきれいじゃない、意味がある意味がない、

そんな「大人の目線」でスパスパと子供の取り組む物事をよりわけていく。

 

そんな親の姿勢が、

現代の子供の創造性の低下をもたらしているんじゃないか、

ということですね。

 

よく分かります。

 

我が家も日々のスケジュールを回していくためには、

「大人目線でスパスパと構造化した態度」になりがちです。

子供本人が、

探索して試して失敗してとたっぷりと浸れる時間の大切さ、

心に留めていきたいですね。

 

 

 

またKim氏によると、

3つのタイプのギフテッドチルドレン」がいるといいます。

1.高い知性と高い創造性を持つ

2.低い知性と高い創造性を持つ

3.高い知性と低い創造性を持つ

 

「創造的であるためには、

高い知性を持つ必要はありません。

統一テストなどで成績のよくない生徒でも、極度に創造的でありえます」とのこと。

 

そしてアンダーアチーバーの原因のひとつとして、

「学校が創造性を重視せず、

創造的な生徒が息苦しくてしょうがなくなるため」

をあげています。

 

Kim氏が、学校をドロップアウトした生徒を調べたところ、

「創造的な人々というのは、

教室や家庭でニーズが見合っているならば、

オーバーアチーバーになりますが、

さもなければ、アンダーアチーバーになります。

創造的な生徒の場合、ドロップアウト率は52パーセント」とのこと。

 

また、

「アンダーアチーバーの生徒の間では、

問題行動と創造性が強く結びついています。

創造的であるほど、その創造的パーソナリティーゆえに、

より問題行動も多くなるわけです」と。

 

 

 

こうした研究が、どんどん出てくることで、

成績やテスト結果がよくないからといって、

チャンスを与えられず、

生かされることのなかった創造的な子の能力が、

より生かされるようになることを願っています。

 

 

 

これからの不透明な社会を生き残るには、

「創造性が鍵」とも言われています。

(次の記事では、

成長率が高く活躍し続ける企業などで、

「創造性がいかに重要とされているか」をまとめますね)

 

今後、人工知能も様々な分野に行き渡っていきますから、

与えられたタスクを型どおりのパターンでこなすのは、

ロボットで十分なわけです。

 

それにしては、

現代の学校教育や家庭教育がテストスコアをあげようと躍起になり、

ますますきっちり「構造化」していき、

創造性の大切さがますます無視されてしまっているという現象は、

社会で必要とされる流れにまさしく逆行していて、

全体からみるならちぐはぐですよね。

 

「学校教育は創造性を殺す」というケン・ロビンソン氏のTEDスピーチが、

過去世界中で最も視聴されたスピーチとなったことも示しているように、

「軌道修正」の必要性を切に思う人々も世界中に多くいるのでしょう。

現実的な動きとなっていくことを願っています。

 

 

まずは、身近にできることを!

・日々の「大人目線でスパスパと構造化した態度」から少しずつ見直してみる。

・スケジュールの合間に、探索して試して失敗して、といったひとときを確保する。

周りの空気を読み、

「いい子」であろうとする敏感な子達にも、

伸び伸びと創造性に浸ることのできる場や時を

整えてやる。学校集団では難しいならば、家庭の中で。

 などなど。

 

それではみなさん、今日もよい日を!

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2 コメント

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この問題は。。。 (ゆき。)
2016-11-05 01:13:32
この子供たちの創造性低下の問題は、学力云々よりもとても大きなものだと私自身感じています。

ロビンソン氏も言われてましたが、アメリカも日本も公教育はコンベア−ベルトの品作り状態で、時代に教育がついていけていない状態です。私自身息子2人を公教育に預けていて、常にその負の部分を意識しながら家庭の時間の使い方や過ごし方を考えているつもりです。

3ヶ月前から学校に通うようになった次男も学校から帰るとむさぼるようにリサイクル品で物を作っています。

学校も学校でテストスコアを上手く維持しないと上からの予算が降りてこず、子供たちもですが、教師、学校も苦しい立場にあるのだと思います。公教育のシステム自体が機能していないんですよね。それもあり、ホームスクーラーの数も増加の一途を辿っている状況で。あくまで我が学校区とその周辺についてですが。

子供たちの「個々の創造性」を伸ばすことで、予想外に変化し続ける未来への対応策も広がっていくとは思うのですが。
ゆき。さん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2016-11-06 22:24:09
次男君、学校から帰ると、貪るように創作活動をしているのですね。

「時代に教育がついていけていない」、まさしくと思います。

教育にかけられる予算が削減されるなかで、ひとりひとりの教師の仕事量も増える一方。既存のやり方にしたがってマジョリティーをまとめるのにいっぱいいっぱいで、創造性を育てたり、多様な子供の個性を伸ばす試みなどには、手を回す余裕もエネルギーも確保できる状態にはないのが現状だと思います。

日本でも、こんな状況の中、ますます教師数を減らす計画がすすめられているようですね。

「常にその負の部分を意識しながら家庭の時間の使い方や過ごし方を考え」補うというの、本当ですね。ゆきさんの暮らす地区では、ホームスクーラーも増加の一途という状況なのですね。

各家庭ができる範囲でできることをしていく、それが「待ったなしで成長する子供」を前に、ひとまずできること。とはいえ、それができる家庭というのは限られているとも思います。

未来を担う子供を社会で育てるといった視点から、学校教育が軌道修正へと少しでも傾いてくれたらと願っています。

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