スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

犬を散歩させる

2023-04-05 | ひとくちスペイン語

「犬を散歩させる」というのは、日本語では動詞の使役形を使っていて日本語初心者には難しすぎるので、「犬と散歩する」という言い方をよくします。英語では "to walk the dog" だということを知り、なんでこんなシンプルなんだろうと不思議に思ったんですが、英語の "walk" は他動詞でもあり「散歩させる」という言い方になり得るんですね。でも考えてみたらスペイン語もそうでした。

ただスペイン語には「歩く:caminar/andar」のほかに「散歩する:pasear」という動詞もあるので、

犬を散歩させる:pasear al perro

…となります。直接目的語がペットのワンちゃんなので、前置詞 "a" を前につけ、定冠詞 "el" と合体させます。自分のワンちゃんと特記したいときは "a mi perro" でも良いんですよ

前置詞の "a" には色々な意味・用途があり、間接目的語を導くときや直接目的語が「人」であるときには「~に/~を」みたいな感じでつけます。「物」が直接目的語の場合、通常 "a" は要りません。小学館の西和中辞典では「特定の人・動物」となっていますので、お散歩させるワンちゃんの前にも "a" をつけてOKですよ! 

…というのは、英語交じりでスペイン語を教えているYouTubeビデオで、 "to walk the dog"pasear el perro と説明しているのがあったんです。

調べてみたらコロンビアのスペイン語学校と称するグループが発信していました。ので、ひょっとしたら、コロンビアではペットのワンちゃんが「物」扱いなのかしらと思ってしまいました。

 

 

お散歩のスペイン語表現は他にもあります。

pasear con el perro:犬と散歩する

(el perroの前にconという別の前置詞があり、"a" の入る余地も必要もありません)

sacar al perro a pasear:犬を散歩に連れ出す

(sacarの直接目的語がワンちゃんなので、"a" が要ります)

 

以上、日本語教師が考えた『犬を散歩させる』でした。

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Gracias a la vida

2023-04-01 | ひとりごと
Mercedes Sosa_メルセデス・ソーサ
アルゼンチンの国民的歌手、というよりラテンアメリカを代表する大物フォルクローレ(フォークソング)歌手。アルゼンチンが軍事政権下にあったころは亡命を余儀なくされていた。晩年は体重の増加が激しかったという。1935年─2009年。
 
色々なビデオがある中、私が選んだこの『Gracias A La Vida』は、1995年ブエノスアイレスの Teatro Opera でのライブを撮影したものらしい。「魂の声」と讃えたい。
 
 
実はメルセデス・ソーサを知ったのは最近のことである。この歌『Gracias A La Vida』は昔よく聞いていた(耳にしていた)ので、Noraというフランスの少女がお兄ちゃんとパパの演奏で歌うユーチューブビデオ『Issac et Nora』にはまっていたとき久しぶりに耳にし、懐かしく思って繰り返し聞いたものだ。古典的なラテン音楽として数多くのシンガーがカバーしていることと思う。今思えば、昔私が耳にし記憶していたのは日本在住のミュージシャンの演奏だったのだと思う。
 
ホンモノの歌声はまさに「魂の声」だと思った。晩年のメルセデスが大きな体で椅子に沈み込むような姿で歌う『Razón de vivir』のオフィシアル・ビデオは、湧き上がるような声とその姿が圧巻である。
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