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http://mylibrary.maeda1.jp/0610OilMajor2024-2ndQtr.pdf
(原油価格の変化に連動する売上高!)
III. 過去8四半期の売上高と原油価格
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-61.pdf 参照)
ここでは2022年7-9月期から今期(2024年4-6月期)までの2年間、8四半期の各社売上高と原油価格の推移を概観する。
2022年7-9月期は期中平均のBrent 原油価格が100ドルを超えたこともあり、各社とも売上高は高かった。トップはExxonMobilの1,121億ドルで5社の中では唯一1千億ドルを超えていた。Shellも1千億ドルに今一歩の957億ドルの売上を達成した。他の3社はTotalEnergies 690億ドル、Chevron 635億ドルであり、bpは最も少ない578億ドルである。
原油価格は2022年10-12月期に90ドルを切り、さらに2期続けて下落、2023年4-6月期には78ドルと8四半期の中では最低の水準に落ち込んだ。その後、価格は回復、最近の3四半期は84ドル前後に落ち着いている。
各社の売上高は原油価格の変動にほぼ比例しており、トップのExxonMobilの売上高は、1,121億ドル(2022.7-9月期)→954億ドル(2022.10-12月期)→866億ドル(2023.1-3月期)→829億ドル(2023.4-6月期)→954億ドル(2023.7-9月期)→843億ドル(2023.10-12月期)→831億ドル(2024.1-3月期)→931億ドル(2024.4-6月期)と変化している。ExxonMobilの四半期売上高の変化は上記原油価格の変動と極めて近似している。
他社の売上高の推移は以下の通りである。Shellとbpは2022年10-12月の原油価格下落にもかかわらず売上高が増加しているが、これを除けば、各社とも原油価格の変動と符牒を合わせて売上高が上下している。
(単位:億ドル)
2022年 2023年 2024年
7-9月 10-12月 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月
Shell 957→ 1,013→ 870→ 746→ 764→ 787→ 725→ 745
bp 578→ 704→ 570→ 495→ 540→ 526→ 500→ 483
TotalEnergies 690→ 686→ 626→ 563→ 590→ 592→ 563→ 537
Chevron 635→ 545→ 488→ 472→ 545→ 489→ 466→ 496
(完)
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