Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

は、ず、か、し、め。

2012-08-24 00:57:51 | コラム
スティーブン・キング(名義はリチャード・バックマン)が原作、シュワ氏が主演したSF映画『バトルランナー』(87)に、
主人公の侮辱的な発言に対し、周りのキャラクターが爆笑する―というシーンがあった。

公開当時、さらにいえば現在でも通用する侮辱を意図したことば「son of a bitch!」や「fuck!」が未来世界では古過ぎて、発せられた相手は痛くも痒くもない、、、ということ。


さて。
他者に対し侮辱的な発言をしたことがあったろうか・・・と、38年と半年間を振り返ってみる。

難しいのは、そのつもりで発したのに、相手には響かない場合があること。
自分なんかキチガイとかヘンタイとかいわれて喜ぶヤツだからね、褒めことばと解釈して。ついでにいえば、短小や早漏さえ売り? にしている。
しかしキチガイやハゲ、インポといわれて本気で怒るひとも居たし、つまり相手が怒らなければ侮辱的な発言として「成立はしない」わけで・・・

と考えていくと、2~3回くらい、、、かもしれない。

ひとつが(年上のひとに対し)「頭、足りないですね」で、

もうひとつが(女子高生に対し)「小便くさいよ、お前。消えろ小便女!」で、

確かもうひとつあったはずだが、きちんとは覚えていない。

似非とはいえモノカキを自称している割に、なんともまあ、、、と嘆息が出ることばのチョイスではある。

自己弁護が許されるならば・・・
相手を怒らせるために発するという点では冷静だが、そもそも自分も怒っているわけでね、
姜尚中のように、落ち着いた感じで他者を批判出来るほど自分は優れていない、、、ということなのだろう。

面白い動画を観た。(文末参照)
映画のキャラクターが侮辱的な発言をするシーンを繋げたもので、これがじつによく出来ている。

みんなどれだけ「fuck!」を連発するんだよ、とか、『フルメタル・ジャケット』(87)のハートマン軍曹―トップ画像―が登場し過ぎ! とか突っ込みたくなるが、
ある意味でこれらのシーンは「ハイライト」的な扱いをされており、好き嫌いはべつにして、映画における啖呵切り/侮辱発言って大事な要素なんだな、脚本家の腕のみせどころだなぁと。

米国映画で感心するのが「fuck!」の活用形で、「fuck you!」もあれば「fuck me!」もあり、さらに「fuck you very much」なんていう抜群のことば遊びも展開される。
こういう文化があってこそ、ラップの世界のMCバトル(=エミネムによる『8Mile』(2002))がうまくいくのだと思う。


というわけで。
自分が選出する、映画のなかの侮辱発言シーンを5つほど。

(1)『トゥルー・ロマンス』(93)

デニス・ホッパーが死を覚悟しながら、クリストファー・ウォーケンに「あんたの祖先は黒人だ」。

(2)『グッドフェローズ』(90)

出所してきたばかりのマフィア幹部が、昔は下っ端だったトミー(ジョー・ペシ)に「昔の靴磨きに戻してやろうか?」。

(3)『羊たちの沈黙』(91)

牢屋に入る精神病患者が、FBI候補生クラリス(ジョディ・フォスター)に「カント(あそこ)の臭いがする」。

(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)

口論のシーン、すべて。

(5)『ダイハード』(88)

主人公ジョン(ブルース・ウィリス)が、犯人ハンスに「yippee yi yea、mother fucker!」。





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明日のコラムは・・・

『もう、誰を買うかを決めている。まだ8月だというのに。』

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2 コメント

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おはようございます (oyajisann)
2012-08-24 09:08:22
おはようございます。
親のこととか言われるのは侮辱の王道(?)だと思います。
私は社会的地位の低いサービス業そんで自宅では睡眠
薬と安定剤服用中のキチガイ。
仕事中は服用してないので、先日ブログに書いた「頭の
悪い」とか罵倒されること多いです。
どう考えても先方に非があることが多い。
結構我慢するの大変です。
ブログ途絶えたら3面記事見てください(笑)
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お前のかあちゃん でべそ (夢見)
2012-08-24 10:51:51
なんてのも侮辱する言葉かな

海外の小説には母親に関する相手をバカにする言葉が割りと出てきます

バスタード(私生児)とか


下ネタ絡みの言葉とか
返信する

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