Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

外国女優別キャリア10傑(30)ジュディ・デイビス

2020-08-06 00:10:00 | コラム
~ジュディ・デイビスのキャリア10傑~

90年代前半、唐突に「旬」をむかえ、数々のインディーズで大人のエロスを振りまいた豪州出身の女優さん。

「やや病的な映画」にピタッとハマり、このひとの虜になった映画ファンは多いことでしょう。

中野翠だったか、「しわがこれほどセクシーに見える女優さんも珍しい」といっていたけれど、激しく同意。

基本、ロリ系の女優さんにしか反応しない自分でさえ、めろめろになりましたもの。


(1)『バートン・フィンク』(91)


主人公バートンが尊敬する作家、しかしじつは、名作とされているほとんどのアイデアは彼の妻によるものだった。

「そんな妻」に魅かれるバートンは、彼女と一夜をともにしてしまい・・・。

バートンくんに罪はないよ、このひとの魅力の前ではねぇ。。。


(2)『裸のランチ』(91)

主人公はジャンキーで、その妻もまたジャンキーだった。

が・・・




(3)『ニュー・エイジ』(94)

好景気に浮かれまくっている中年カップルの、なにかありそうで、その実、なーーーんにもない日常を描く。

ウディ・アレン風物語に、もっとエッジを効かせた創りで、ハマるひとはハマると思う。




(4)『地球は女で回ってる』(97)

こちらは、ホンモノのウディ・アレン監督作。

アレンは、旬の女優の魅力をきちんと引き出すことに長けてます。


(5)『革命の子供たち』(96)

「スターリンに隠し子がいた」というホラを主軸に、それをドキュメンタリータッチで構成するブラックコメディ。




(6)『目撃』(97)

イーストウッド監督作。

じつはコメディが得意であるということは、この映画の演技を見れば分かる。


(7)『マリー・アントワネット』(2006)

割と好意的に受け入れられるソフィア・コッポラの映画のなかで、唯一賛否の「否」が多かった問題作。

あの時代にガーリー趣味をかぶせた野心は買うが、たしかにごちゃごちゃしていてうるさい感も。

ジュディは、ノアイユ伯爵夫人を怪演。




(8)『インドへの道』(84)

E・M・フォースターの原作小説を映画化した、デヴィッド・リーンの遺作。

リーンの映画としては弱いかもしれないが、ジュディは苦難の道を歩むヒロインを熱演している。


(9)『アリス』(90)

ミア・ファローと仲違いする前の、ウディ・アレン監督作・・・といったら、ちょっと意地が悪過ぎるかな。

ジュディはアレン映画でヒロインを演じることは「ほぼない」けれども、小さな役だったとしても必ずビッグインパクトを残してくれる。


(10)『セレブリティ』(98)

ケネス・ブラナーがアレンの話しかたを完全に真似しているところが抜群に面白い、またまたまたまたウディ・アレン監督作。

タイトルそのまんま、スターと、その周りに巣食うひとびとをブラックな味付けで描いて痛快。

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明日のコラムは・・・

『(自分がそうだから)疑心暗鬼、気味。』
コメント
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