Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(202)寺島しのぶ

2020-08-12 00:10:00 | コラム
72年12月28日生まれ・47歳。
京都出身。

公式プロフィール

助平な自分でも、脱げばいいってものではない、脱いだからって増量したからって減量したからって歯を抜いたからって、髪を振り乱し絶叫したからって、それで演技派と称されるのはどうなんだろ? とは思います。
ただ映画を観ていると、本人の意思なのかスタッフの配慮なのかは分かりませんが、自然な性描写において「乳首だけは絶対に露出しない」みたいな演出に出くわすことがあり、なんだか興醒めしてしまうことがあります。

身体全体を使うのが俳優であるならば、乳首を晒すくらいの覚悟は持ってほしいなと。
助平心から、、、ではないですよ。(たぶん苦笑

寺島しのぶ(てらじま・しのぶ)さんは、がんがん脱ぎます。
親との仲かハダカかと問われ、後者を選びました。

前述したように、脱げば評価されるというわけではありません。
ありませんが、なんか、かっけーな!! とは思うわけです。



<経歴>

父親は歌舞伎役者・七代目尾上菊五郎、母親は富司純子、父方の祖父は七代目尾上梅幸、母方の祖父は映画プロデューサー俊藤浩滋、弟は歌舞伎役者の五代目尾上菊之助という、もはや訳が分からないレベルの芸能一家に育つ。

旦那は仏国のアートディレクター、ローラン・グナシア。

青山学院大学文学部卒業。
大学在学中の92年に「文学座」に入団、96年に退団。

映画俳優デビュー作は、なんと! 2000年の水野晴郎監督作『シベリア超特急2』。

じつは飽きることのない迷作なのですけど、割愛しておきます笑

『DRUG』(2001)、『ゲロッパ!』(2003)を経て『赤目四十八瀧心中未遂』(2003)で本領発揮というか、若いきゃぴきゃぴした女優陣に喧嘩を売る。

自分も、この映画から寺島さんに注目しました。


荒井晴彦が脚本、廣木隆一が監督、大森南朋の好演が光る男と女の物語『ヴァイブレータ』(2003)、
『クイール』(2004)、『機関車先生』(2004)、『Tokyo Tower』(2005)、『大停電の夜に』(2005)、『男たちの大和/YAMATO』(2005)、『単騎、千里を走る。』(2006)、
荒井脚本×廣木演出のタッグ作に再び挑んだ『やわらかい生活』(2006)、
『待合室』(2006)、
渡辺淳一の原作を映画化、トヨエツとのラブシーンが話題になった『愛の流刑地』(2006)、
『茶々 天涯の貴妃』(2007)、『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008)、『ハッピーフライト』(2008)、『守護天使』(2009)、『人間失格』(2010)、

そして、ベルリン映画祭で女優賞に輝いた『キャタピラー』(2010)。

『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012)、
話題は沢尻のハダカに集中したものの、寺島さんの演技もさすがだった『ヘルタースケルター』(2012)、
『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(2013)、『千年の愉楽』(2013)、『日本の悲劇』(2013)、
松本人志が監督、出演女優全員が気の毒に思えてしまった『R100』(2013)、
『蜩ノ記』(2014)、『シェル・コレクター』(2016)、『ぼくのおじさん』(2016)、『母 小林多喜二の母の物語』(2017)、『幼な子われらに生まれ』(2017)。

このひとが素晴らしいのは、若い才能に対し積極的に協力を惜しまないところ。

その結果、『オー・ルーシー!』(2018)という佳作が生まれました。



近作に・・・『のみとり侍』(2018)や『止められるか、俺たちを』(2018)、
公開控え作に、秋公開予定の『さくら』。


自分の「たった」ひとつ上の年齢で、このキャリアはとんでもないです。

これからも映画ファンを、驚かせつづけてくださいね!!


次回のにっぽん女優列伝は、十朱幸代さんからです。

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明日のコラムは・・・

『3匹、出現。』
コメント
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