Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(294)

2019-06-24 03:50:30 | コラム
ろん「げ」→「げ」きだん(劇団)

単なるイイワケだが・・・
映画を追いかけるので精一杯であるからして、いちども舞台鑑賞しない年のほうが多いし、この世界に関して語る知識を有していない。

していないクセして、友人が所属している劇団にホンを提供したことが2度ほどある。

どっちも不評だったけどさ!

けっ!!

でもまぁ、それもなんとなく納得出来る。

映画のホンは創り慣れているけれど、舞台のホンはドシロートなんだもの。

同じ「ものがたり」「ひとがたり」ではあるものの、似て非なるもの。

よくいわれているのは、映画は時間を、舞台は空間を支配する表現。

まったくそのとおりなのです、
自分が舞台のホンを巧く書けないのも、
それから同レベルで論じていいものか不安だが苦笑、
三谷幸喜の映画がダサくなってしまうのも、たぶんそのあたりに原因があるのだと思う。


『愛の新世界』(94)



アラーキーがからんでいることや、鈴木砂羽がヘアヌードを晒していることでしか騒がれなかったけれども、けっこう見応えはあったと思う。

風俗で生計を立てながら舞台女優を目指すヒロインが、きらきら輝いていてまぶしい。

『オペラ座の怪人』(16、25、43、62、88、89、91、98、2004)

じつに9度も制作されている古典中の古典。

ぜんぶ観ているひとは、それだけでえらい!

『ファントム・オブ・パラダイス』(74)

そんな古典をロックオペラにしてしまったデ・パルマの怪作。

でも個人的には、9回も創られたオリジナルよりも胸に迫るものがあって好き。

『恋におちたシェイクスピア』(98)

凡人と同じように、恋と創作に悩むシェイクスピアがいとおしいぜ。

『コーラスライン』(85)

格好いい導入部をどうぞ。

これをリチャード・アッテンボローが演出しているというのがオドロキ。



『櫻の園』(90)

なんてことない話だが、心地よい。

素材がよいので中原俊によるセルフリメイクにも期待したけれど、ぜんぜんダメだった・・・。



『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)

激動の時代に翻弄されていく、京劇役者たちのいきざま。

チェン・カイコー監督って、いわゆる「一発屋」かもしれないが、これは超ど級の傑作なので映画史に確実に名を残します。

『Wの悲劇』(84)

薬師丸ひろ子、大熱演。

自分の脚本の師匠・荒井晴彦が(苦手なメジャー作品で)頑張ってる笑



『幕が上がる』(2015)

観る前は、単なるアイドル映画だと思ってた。

が、最後には感動。

そういう映画好き、きっと多かったことでしょう。



『ブロードウェイと銃弾』(94)

ウディ・アレン中期の傑作。

いかにもありそうな「舞台の舞台裏」を軽妙に描いてみせた。


あすのしりとりは・・・
げき「だん」→「だん」がん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(295)』
コメント (1)
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