人生日訓(406)
「わが心、本より悪しと思う事勿れ」
道元のことば、世間で人間の性質というものは、本来善性だとか、おや悪性だとか、
取沙汰をしているが、仏教の根本の見方からすれば、本性というものはなく、したが
って、人の心の根本には善悪という風に固定したものは無いとするのである。万物
万象は一刻といえども定住するものではなく、揺れ動いているのですから「本性」と
いう風な素朴な見方は許されない。「善悪は縁によって起こる」ものであるから、何
か失敗して大変に悪いことをしでかしたような場合でも、がっくりと劣等感に落ちこ
んでしまってはいけない。そこで、道元が「わが心、本より悪しと思う勿れ」と親切に
教示している。
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7月から咲く花「犬蓼 (いぬたで)」
開花時期は、 7/15 ~ 10/25頃。 ・辛味がなく食べられない蓼、 の意味。 「犬」がつくものには 食用にならない、の 意味をもつものが多い。 犬胡麻(いぬごま) 犬芥子(いぬがらし) 犬薺(いぬなずな) 犬稗(いぬひえ) 犬蕨(いぬわらび)、など。 ・別名 「赤まんま」(赤飯)。 まさにそのとおり。 つぶつぶの花です。 ・「わが屋戸の 穂蓼(ほたで) 古幹(ふるから) 摘み生(おほ)し 実になるまでに 君をし待たむ」 万葉集 作者不詳
(季節の花300より)
