人生日訓(245)
「速(すみや) かならんことを欲するなかれ」
論語に出る孔子の言葉。その前文によると、弟子の子夏がある地方の代官に就任す
るとき、孔子に政治のやり方をたずねたとき、孔子が答えた言葉である。何事も性急
にやってはいけない。急いで成績を上げようと思っては順序を誤ったり、目的を焦っ
て思わぬ手落ちが起きる者であると戒めたのである。そのあとで、「小利を見ること
なかれ」とも言い足している。目先の小さい利益をねらってはいけない。けwちくさ
い小利に目をつけると、天下後世に残るような大事業を成し遂げることはできぬと
いういうことを言い足している。今日は、万事インシタント時代、速成のはやる時世
である。何事も手早くやって目につく成績を上げ、世間の人気をさらおうというケチ
な考え方流行がしているだけに、この孔子の言葉は大いに味わうべきであると思
う。
==================================
2月から咲く花「蔓日日草(つるにちにちそう)」
開花時期は、 2/25 ~ 5/25頃。 ・地中海沿岸原産。 ・紫色のプロペラ状(5弁)の花を、 つる状に伸びた茎の先につける。 ・ヨーロッパでは、 「蔓日日草を身につけて いると悪いものを寄せつけず、 繁栄と幸福をもたらしてくれる」 という言い伝えがある。 また、常緑で 冬の間も枯れないので、 不死の力や魔力を持っていると 信じられていた。 ・別名 「ビンカ」 学名から。 ・よく似た種類に 「姫蔓日日草 (ひめつるにちにちそう)」 がある。 開花時期は「蔓日日草」より遅く、 春から夏にかけて咲く。 2つは、なかなか見分けられない。
(季節の花300より)
