季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「薺 (なずな)」

2019-01-02 05:09:27 | 暮らし
名言名句(481)

「めでたさも中くらいなりおらが春」『小林 一茶』


小林一茶(1762-1827)のように、正月の目出たさを祝いながらも、

「おめでたいのもほどほどだなあ、わしの正月は・・・」と、自分

なりの目出たさを味わう人も少なくないでしょう。あまり気張らず

に生きる、ということも大切です。ひょっとすると、、正月は背伸

びしない生き方を再認識し、そしてその生き方を目指す朝であると

いえるでしょう。

宝暦13年、信濃国で生まれた一茶は、15歳の年に江戸へ出て俳句を

学びますが、継母と異母弟とを相手にして、長年にわたり父の遺産

分配のことで揉めていました。しかし、この句を作ったのはその

紛争も和解した文政2年の事で、一茶57歳でした。

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1月から咲く花「薺 (なずな)」

開花時期は、 1/15 ~ 5/15頃。
・「薺」は「撫菜」(なでな)
 からの変化。
 なでたいほどかわいい菜、
 の意から。
 また、夏に枯れて無くなることから
 「夏無(なつな)」、
 これが変化したとも。

・秋に芽が生え、早春に咲き始める。
・春の七草のひとつ。

・薬効   止血、目の充血
・薬用部位 全草
・生薬名 「薺菜(さいさい)」


・別名
 「ペンペン草」(ぺんぺんぐさ)
   風に揺れたときの音から。

 「三味線草」(しゃみせんぐさ)
   実が三味線の撥(ばち)に
   似ているから。


・「妹(いも)が垣根
  三味線草の 花咲きぬ」
   与謝蕪村(よさぶそん)

 「よく見れば
  なづな花咲く 垣根かな」
   松尾芭蕉


(季節の花300より)


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