ざっとですが、所感をまとめてみました
●バランス型ファンドについて
大前提として、長期投資に適さない(コストが高すぎる、資産配分に偏りがある)ものが大多数であることは確かです。ただ、一昨年から出てきた低コストなものの中には投資候補に値するものもあると考えます。ただし、「投資対象・資産配分」「資産配分の決定プロセス」「リスク・期待収益率」「コスト」「分配方針」などを確認した上で納得できることが大前提です。
もう少し言うと、資産形成には継続性が大事なので、運用にかけられる時間や手間、投資に回せる金額、性格などによって、
資産形成のコア部分については
①インデックスファンドを組み合わせる(積立)
②ETFを組み合わせる
③バランス型を利用する
--という方法がそれぞれあってもいいのではないでしょうか。どれか1つが正解ということはないと思います。
●ETFについて
先進国に幅広く分散投資しているETF、新興国に幅広く分散投資しているETFなどがないため、国内ETFだけでは資産形成のコアを形成するのは難しい難しいのが現状です。国内の証券取引所で取引できると、円で取り引きでき、売買コストも安くなる点はプラスです。ただ、そうなるにはかなりハードルは高いと思います。
例えば、
・(運用会社にとって)日本での重複上場はコストが高い
・流動性の問題(マーケット・メーカーが義務付けされておらず、上場しても流動性を確保できるか不透明。欧米で取引している機関投資家がわざわざ東京市場で取引をするか疑問など)
といったこともありますし、NAV(正味価値)と取引価格について海外並みにリアルタイムで乖離率が確認できないといった課題もあります。
①課題を乗り越えて、国内の証券取引所にグローバル・地域のETFが取引できる環境が整うか、
②海外ETFの取引がよりしやすくなる方向に向かうのか(例えば、取引コストの引き下げ、情報開示の向上、特定口座の開設など)
の競争なのかもしれませんが、②のほうが現実的かもしれません。
この辺は今後も注目していきたいと思います。
●インデックスファンドとETF
いっぽうで、住信AMさんのいうように、インデックスファンドの規模が大きくなり、信託報酬が下がっていき、信託報酬でインデックスファンドとETFの差がほとんどなくなれば、使いやすさ(投資金額や積立・再投資の機能)面からETFではなく、そのままインデックスファンドに投資し続ける人も増えるような気がします。
●今後はサービスに注目か?
インデックスファンドについては大手ネット証券で取り扱われるようになり、コストもだいぶ下がってきました。コスト競争の後は、資産の組み合わせる際のシミュレーションツールや、積立サービスのしやすさ、解約サービスの導入といったサービスの充実によって、運用会社や販売会社を選ぶ方向に向かうのかもしれません。
●運用会社と個人投資家の対話できる場を
通常、販売会社主催のセミナー等が主流ではあるのですが、もう少し率直に意見交換できる場があってもよいのかなと思いました。今回、住信AMさんの率直なコメントが心に響いたという個人投資家のコメントも目立ちました。直販を行う運用会社だけではなく、HP・交流会なども含めて、そうした場が増えていけばよいと思います。
●バランス型ファンドについて
大前提として、長期投資に適さない(コストが高すぎる、資産配分に偏りがある)ものが大多数であることは確かです。ただ、一昨年から出てきた低コストなものの中には投資候補に値するものもあると考えます。ただし、「投資対象・資産配分」「資産配分の決定プロセス」「リスク・期待収益率」「コスト」「分配方針」などを確認した上で納得できることが大前提です。
もう少し言うと、資産形成には継続性が大事なので、運用にかけられる時間や手間、投資に回せる金額、性格などによって、
資産形成のコア部分については
①インデックスファンドを組み合わせる(積立)
②ETFを組み合わせる
③バランス型を利用する
--という方法がそれぞれあってもいいのではないでしょうか。どれか1つが正解ということはないと思います。
●ETFについて
先進国に幅広く分散投資しているETF、新興国に幅広く分散投資しているETFなどがないため、国内ETFだけでは資産形成のコアを形成するのは難しい難しいのが現状です。国内の証券取引所で取引できると、円で取り引きでき、売買コストも安くなる点はプラスです。ただ、そうなるにはかなりハードルは高いと思います。
例えば、
・(運用会社にとって)日本での重複上場はコストが高い
・流動性の問題(マーケット・メーカーが義務付けされておらず、上場しても流動性を確保できるか不透明。欧米で取引している機関投資家がわざわざ東京市場で取引をするか疑問など)
といったこともありますし、NAV(正味価値)と取引価格について海外並みにリアルタイムで乖離率が確認できないといった課題もあります。
①課題を乗り越えて、国内の証券取引所にグローバル・地域のETFが取引できる環境が整うか、
②海外ETFの取引がよりしやすくなる方向に向かうのか(例えば、取引コストの引き下げ、情報開示の向上、特定口座の開設など)
の競争なのかもしれませんが、②のほうが現実的かもしれません。
この辺は今後も注目していきたいと思います。
●インデックスファンドとETF
いっぽうで、住信AMさんのいうように、インデックスファンドの規模が大きくなり、信託報酬が下がっていき、信託報酬でインデックスファンドとETFの差がほとんどなくなれば、使いやすさ(投資金額や積立・再投資の機能)面からETFではなく、そのままインデックスファンドに投資し続ける人も増えるような気がします。
●今後はサービスに注目か?
インデックスファンドについては大手ネット証券で取り扱われるようになり、コストもだいぶ下がってきました。コスト競争の後は、資産の組み合わせる際のシミュレーションツールや、積立サービスのしやすさ、解約サービスの導入といったサービスの充実によって、運用会社や販売会社を選ぶ方向に向かうのかもしれません。
●運用会社と個人投資家の対話できる場を
通常、販売会社主催のセミナー等が主流ではあるのですが、もう少し率直に意見交換できる場があってもよいのかなと思いました。今回、住信AMさんの率直なコメントが心に響いたという個人投資家のコメントも目立ちました。直販を行う運用会社だけではなく、HP・交流会なども含めて、そうした場が増えていけばよいと思います。