About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

情報公開その2

2007-06-19 10:08:04 | Weblog
先週も少し触れた、「日本の交付目論見書には記載がなくて、米国には記載されている項目」ですが、そのうち「リターンの実績表示」と「経費(コストのこと)」について、詳細をみてみましょう。

まずは、「リターンの実績表示」です。
・過去10年について棒グラフによる提示。
(過去10年間の四半期リターンの最高・最低値の記載)
・過去1年、5年、10年の年平均リターンの表での提示。
(税引きリターンも併記)
・市場指数リターンの併記を義務づけ(日本は「併記も可」)

次に「経費」です。
・1万ドル投資し、1年、5年、10年間保有した場合の経費合計額を、「解約した場合」と「解約しなかった」場合について記載
(いずれもファンドが年率5%のリターンを挙げたとして記載)

どうでしょう? 税引き後のリターンや、総コストが交付目論見書にちゃんと記載されていたら、非常にわかりやすいですよね。いちいち自分で計算する必要もないですし、投信同士の比較もしやすいと思います。私は必ずしも米国好きではありませんが、このあたりはぜひ取り入れてほしいものです。目論見書をカラーにしたり、字を大きくしたりするのもいいですが、投資家にとってホントに有益な情報を出すのが先決な気もしますね。

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