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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
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ネット証券4社 社長会見(その1)

2011-06-20 10:11:04 | リンク
6月14日に、資産倍増プロジェクトについて、井土太良・SBI証券社長、齋藤正勝・カブドットコム証券社長、松本大・マネックス証券社長、楽天証券・楠雄治社長の4名がマネー雑誌の会見に応じました(時間は30分ほど)。途中から対談っぽい感じになっています。

--改めて資産倍増プロジェクトをスタートした意義について

楽天証券・楠雄社長
ネットでは投信は売れてこなかった。ネット証券が始まって12年。4社合わせて(投信は)9000億円。今は1兆円くらいまでいっているかもしれないが、日本の投信全体は65兆なので、その中のたった1~2%。必ずしもうまくいってこなかったチャネルが、一緒にタッグを組んでやることで、より一般に投資家に幅広く知っていただける点において意義深いのではないか。

SBI証・井土社長
2011年3月期の大手証券の決算をみると、投信の収益率が非常に上がっている。株式についてはネット証券の存在意義を示すことができたが、そういう中で大手証券の収益構造が変わってきたのかと思う。投信の世界でも、我々の存在意義を示そうではないかと。やればできるのではないか。

カブドットコム証券・齋藤社長
我々も同じ。アセットは株式もまだまだ・・・。日本の場合、アセットの大半を高齢者の方がお持ちになっている。今後は世代交代を含めて、ネットの文化を、すそ野拡大を広げていく。

マネックス証券・松本社長
我々が12年前にネット証券を始めた時、個人の方と株の関係が変わった。違うステージに入ったと思う。新しい文化というか、新しい投信との付き合い方をネット証券が力を入れることによって変えられるのではないかと思う。


--意気込みについて
SBI証券・井土社長
大手証券であれば、募集期間中に「みんなで1兆円集めようぜ」みたいな話になると思うが、そういうのと違い、ネットの投資家は地道に買ってくれて買い越し額が目立つ。そういう特徴がある。新しいタイプの投信。ある意味”あるべき姿”を示せるといい。

マネックス証券・松本社長
「是正」というと言い過ぎでしょうが、もっとよくしたいという気持ちを持っている。

楽天証券・楠社長
ネットで1000円から積立ができるようになったし、対面とは全く違うお客様層にしっかり浸透させていくことができる。まさに大衆化の口火を切っていくことがいえると思う。

マネックス証券・松本社長
もともとの言い出しっぺの(カブコムの)齋藤さんは…

カブドットコム証券・齋藤社長
大手証券がフローで儲からなくなってきて、ダンピングもはじめて、私たちは私たちで収益源を確保しないと。金融(機関)としてアセットを増やす必要があると思い、外債や投信などをどうすればいいかと考えていた。そこで、とても1人ではできないなと-。

マネックス証券・松本社長
金融機関としての成長を考えようとしたわけですね?

カブドットコム証券・齋藤社長
危機感もあってですね、ネットで投信といろいと考えていたので、システムや手数料というのもあるが、原点、12年前に戻ってというのもあり、電話したら、皆さん、理にさとい方なので、即返事が帰ってきた。

SBI証・井土社長
ノーロード投信も増え、運用業界もネット証券との付き合い方もずいぶん変わりましたね。

(続く)

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