--今1.6%のシェアを3年後に30%に高める。どのような層に切り込みたいのか? どうやってやっていくのか?
楽天証券・楠社長
実際、悩むところではある。実際にアセットを持っているのは年配の方だし、大きなアセットをぐっと取るのが楽だが、ネットのチャネルにはなかなかそういうものが合っていないというのもある。
ネットの強みは30代、40代。これから財産をつくっていく人たちなので、そういう人たちにいかに広く理解してもらって、1000円の積立でもなんでもいいので、ロングテールで地道にすそ野を広くやっていくのがいちばん堅実なやり方ではないかと思っている。
SBI証券・井土社長
当社のグループも、30代、40代に強い。いずれはそういう方たちが富裕層になるわけですからね。10年後、20年後には自然に増えていくのでは。
カブドットコム証券・齋藤社長
ケータイやスマートフォンはパソコンも含めて益々普及していく。60代くらいまでは(利用が)大丈夫だと思う。相続などがあったときに今まで通り、野村証券のままでいられるのだろうか。我々にもチャンスがあると思う。
マネックス証券・松本社長
ネットなので、30~40代中心ではあるが、ロングテールで「誰でもいい」という感じは強い。1000円買う人でも、100万円買ってくださる方でもネットは営業のコストが低いから、1万円を100人に売るのも、100万円を1人に売るのもどちらでもいいと思っている。みんな合わせていろんなところに浸透していきたいと思っている。
--SBI証券井土社長へ。専用投信販売開始に向けての進捗状況と手ごたえについて
先程も言ったように、我々ネット証券の場合には、長きにわたってという話なので、じっくりと取り組んでいきたい。各社サイトで着々と準備を進めているところだし、お互いのサイトで紹介しあうというのは今までになかったことだし、意義は大きい。
--カブドットコム証券・齋藤社長へ。ネット取引で投資信託という発想はいつどのように思い起こされたのですか?
昨年11月か12月くらいに電話をして。皆さん、アセットを増やしたいとか、投信の大衆化であるとかいろいろ考えていた。そういう意味では自然発生。私の電話はきっかけ。最初に食事会をして、それで盛り上がり、そこで、資産倍増計画を決めた。
--楽天証券・楠社長へ。日本と欧米の投資信託の違いについて教えてください
米国では今1000兆円程度の投信残高がある。日本は65兆円くらい。米国も20年前は100兆円程度だった。その時に日本は30兆円~40兆円くらい。米国の成長の仕方はすさまじいが、投信を使って投資をしていく(背景には)年金や税制など国の制度を含めた、いろんなトリガーを与えられて成長した。日本の場合には、政治に対して期待できないこともあるので、我々がいろんな試みをしていくことで、一般の方が気づいて資産を築いていくという発想にいくのではないかと思う。
--マネックス証券・松本社長へ。今までと違い、運用会社といっしょに投信の新しいマーケットを作っていきたいとのことですが、具体的にきかせてください。
製造業の場合、買う人の意見が必ずフィードバックされる。食べ物でもそう。だが、なぜか金融の世界は受益者の意見「こういうのがほしい」というのが反映されない世界。これを売りたいというのが製品化される。(個人が)買いたいものが作られないといけない。お役様の要望にこたえて商品を作っていく。そういうのはネットのほうがやりやすい。それを吸い取って、運用会社にわたして、作ったら金融の世界も変わるかもしれない。日本は本来消費者が強いが、(現状は)金融だけはそうではない。
*その後、ネット専用投信などについても質問していますが、こちらはまだ取材中ですので、次号『日経マネー』でまとめたものをお読みください。
日経マネーのツイッター(@nikkeimoney)でのマネックス証券・松本社長のコメントは新興国の中小型株投信関連の質問の流れででてきたものです→「インデックス・長期がいいという時代は終わったと思います。それは世界経済とか金融市場が完全に変わったので、インデックスファンド・長期は必ずしもベストの答えではなくなっているということはいえる」
楽天証券・楠社長
実際、悩むところではある。実際にアセットを持っているのは年配の方だし、大きなアセットをぐっと取るのが楽だが、ネットのチャネルにはなかなかそういうものが合っていないというのもある。
ネットの強みは30代、40代。これから財産をつくっていく人たちなので、そういう人たちにいかに広く理解してもらって、1000円の積立でもなんでもいいので、ロングテールで地道にすそ野を広くやっていくのがいちばん堅実なやり方ではないかと思っている。
SBI証券・井土社長
当社のグループも、30代、40代に強い。いずれはそういう方たちが富裕層になるわけですからね。10年後、20年後には自然に増えていくのでは。
カブドットコム証券・齋藤社長
ケータイやスマートフォンはパソコンも含めて益々普及していく。60代くらいまでは(利用が)大丈夫だと思う。相続などがあったときに今まで通り、野村証券のままでいられるのだろうか。我々にもチャンスがあると思う。
マネックス証券・松本社長
ネットなので、30~40代中心ではあるが、ロングテールで「誰でもいい」という感じは強い。1000円買う人でも、100万円買ってくださる方でもネットは営業のコストが低いから、1万円を100人に売るのも、100万円を1人に売るのもどちらでもいいと思っている。みんな合わせていろんなところに浸透していきたいと思っている。
--SBI証券井土社長へ。専用投信販売開始に向けての進捗状況と手ごたえについて
先程も言ったように、我々ネット証券の場合には、長きにわたってという話なので、じっくりと取り組んでいきたい。各社サイトで着々と準備を進めているところだし、お互いのサイトで紹介しあうというのは今までになかったことだし、意義は大きい。
--カブドットコム証券・齋藤社長へ。ネット取引で投資信託という発想はいつどのように思い起こされたのですか?
昨年11月か12月くらいに電話をして。皆さん、アセットを増やしたいとか、投信の大衆化であるとかいろいろ考えていた。そういう意味では自然発生。私の電話はきっかけ。最初に食事会をして、それで盛り上がり、そこで、資産倍増計画を決めた。
--楽天証券・楠社長へ。日本と欧米の投資信託の違いについて教えてください
米国では今1000兆円程度の投信残高がある。日本は65兆円くらい。米国も20年前は100兆円程度だった。その時に日本は30兆円~40兆円くらい。米国の成長の仕方はすさまじいが、投信を使って投資をしていく(背景には)年金や税制など国の制度を含めた、いろんなトリガーを与えられて成長した。日本の場合には、政治に対して期待できないこともあるので、我々がいろんな試みをしていくことで、一般の方が気づいて資産を築いていくという発想にいくのではないかと思う。
--マネックス証券・松本社長へ。今までと違い、運用会社といっしょに投信の新しいマーケットを作っていきたいとのことですが、具体的にきかせてください。
製造業の場合、買う人の意見が必ずフィードバックされる。食べ物でもそう。だが、なぜか金融の世界は受益者の意見「こういうのがほしい」というのが反映されない世界。これを売りたいというのが製品化される。(個人が)買いたいものが作られないといけない。お役様の要望にこたえて商品を作っていく。そういうのはネットのほうがやりやすい。それを吸い取って、運用会社にわたして、作ったら金融の世界も変わるかもしれない。日本は本来消費者が強いが、(現状は)金融だけはそうではない。
*その後、ネット専用投信などについても質問していますが、こちらはまだ取材中ですので、次号『日経マネー』でまとめたものをお読みください。
日経マネーのツイッター(@nikkeimoney)でのマネックス証券・松本社長のコメントは新興国の中小型株投信関連の質問の流れででてきたものです→「インデックス・長期がいいという時代は終わったと思います。それは世界経済とか金融市場が完全に変わったので、インデックスファンド・長期は必ずしもベストの答えではなくなっているということはいえる」
後から振り返えりさえすれば、それよりもよい選択肢はいくらでもあったはず。。
ただ、「事前にはそれが分からない」ということについては今後も同じなわけで、無難に低コストものを選択している個人投資家がいてもいいと思うんですがねー。
決してアクティブファンドやアクティブ運用、その他の投資法を否定しているわけではなく、ただ単純に自分には、友達でも家族でも幼馴染でもない(能力や人柄はもちろん、健康状態や寿命についてもよく知らない)アクティブファンドの中の人が不確定要素渦巻く未来において、本当に勝ち組に回れるのかどうか、勝ち続けられるのかどうかなどを判断する能力がないだけなのです。
んまぁ、プロの方たちはどんどんアクティブな運用をして市場の効率化に努めてもらいたいものです。
もちろん、何かに信じて託すことを自分で判断している人を否定するつもりもありません。全然アリだと思います。
ただ「時間も頭もない個人が、ほそぼそとインデックス投資をやることについて、時代遅れなんて言わずに、ほっといてください」と思ってしまいました。
これは惨いですね・・
年金運用ではアクティブ・新興国の割合は低いし、さらなる国債ポートフォリオを構築しています。
http://www.pfa.or.jp/jigyo/shisan/files/minaoshi.pdf
私はインデックスブロガーではありませんが、このプロジェクトが失敗に終わることが容易に想像できますね。
ネット証券4社の会見とても、興味深く拝見しました。
マネックス証券の松本社長の
「インデックス・長期がいいという時代は終わったと」と言うコメントを見て、ビックリしています。
投資信託はインディクスファンドで長期投資してこそ、
複利の威力が発揮出来る投資スタイルだと思っていました。
根本的な事がずれてしまいます。取材中と言う事なので
又拝見させて頂きます。
ネット証券専用ファンドシリーズ (4社)日本応援株ファンド
スマイルジャパンについても専門家としてのご意見をお聞かせ
頂けると、有りがたいです。
償還日が2016年6月3日 と設定されているようです・・・
よろしくお願い致します。
スマイル・ジャパンは「優良日本株マザーファンド」を通じて優良割安株に投資するオーソドックスな投信ですね。マザーファンドは2009年3月から運用され、設定来、TOPIXを上回る実績をあげています。信託報酬も年1.05%(税込)とアクティブ投信としては低めです。ただ、気になるのはやはり信託期間。資金が集まれば延長する方針のようですが、その辺は未知数ですからね-。
この投信に限らず、最近の流れとしては、新規設定投信は信託期間「無期限」ではなく、満期を設定する商品が主流です。「新規募集の際に資金を集めて、その後残高が減るものが多い」→「残高が減った投信は赤字なので、運用会社としては繰上償還したいが、販売会社の反対等でなかなか難しい」→「であれば、最初から満期を設定し、残高が増えている投信は満期を延長すればいいし、残高の増えなかった投信は当初通り満期償還する」ということなのでしょう。
長期で育てていける商品を期待していたので、信託期間5年というのは予想外でした・・・。