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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
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リバランスの効果は?

2010-11-04 17:16:35 | リンク
モーニングスター「アナリストの視点(ファンド)」で「分散投資におけるリバランスの効果」についての検証する記事がありました。
詳しくはこちら

個人の場合、パソコンに張り付いて毎日チェックできるわけではないので、一定度の乖離よりも、一定期間の経過でリバランスをするのが現実的だと思います。

今回、モーニングスターが検証したのは「国際株式40%、国際債券40%、国際REIT10%、コモディティ10%」という比率で15年という期間です。その結果、一定期間の経過でみた場合、「中でもリターンが最大になるのは6ヵ月経過ごと、リスクが最小になるのは3年経過ごとにリバランスした場合となっている」としています。

ただ、これは組み合わせる資産や比率、計測する期間によって結果は変わってきます。例えば、イボットソンでは国内外の株式・債券という四資産でリバランスの効果を検証しています。

【参考】リバランスとは? リバランスの効果とは?

いずれにしても、まったくリバランスしない場合に比べて、リバランスを行った場合のほうがリスク(=価格の変動幅)を抑えることができるということです(かといって、あまり頻繁に行う必要もありませんが)。

ただ、現実にはリバランスを実行している人というのはあまりみたことがありません。
できていないのであれば、本数を絞る、証券会社を1つにまとめるなど、リバランスしやすいような環境を整えることも大切です。コアは低コストなバランス型1本にしてしまう(リバランスも任せる)のも選択肢の1つ。

購入したまま放置ではなく、年の1、2回は現状をチェック。そして、数年に1回は(組み合わせて運用している場合には)リバランスを実行。こうした作業もできるだけルールに則ってしくみ化したいものです。



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