Luntaの小さい旅、大きい旅

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北イタリアの旅 12 フェラーラ前篇

2014-12-15 18:35:44 | ヨーロッパ
11月2日

 昨晩の焼き栗やみかんで簡単に朝食をとり、今日も朝から駅へ。

30分でやってきたのはボローニャの北にあるフェラーラ。
 
思っていたより大きな駅は例によって旧市街の中心からは離れているので地図を頼りに歩き出すと
 大通りの脇には自転車専用道路もあり、町はラベンナはもちろん、モデナよりも大きくて、なるほどこれは自転車が便利かも。

20分ほど歩いてようやく町のシンボルであるエステンセ城が見えた。
  
が城の見学は後回しにして門をくぐると
  
まず迎えてくれたのはこの町出身のサヴォナローラ。フィレンツェからメディチ家を追い出し、ルネサンスを終わらせた狂信者のイメージだが、この町では人気があるのだろうか。
その先の広場に面しているのはフェラーラの大聖堂。

 
とても印象的なファサードのこの教会は12世紀に建造が始まったので下の方はロマネスク様式、その後に作られた上部はゴシック様式とのことで
  
入口にはモデナの大聖堂と同じようなライオンがいるし、上の方には最後の審判の場面らしいが鬼のような悪魔がいておもしろい。

中では日曜のミサが行われていたので建物のサイドに回ると
 こちらもたくさんのアーチが続いて面白い造り。
広場に面した一階には商店が入っているが、これは中世以来続いているのだそうだ。

この広場では週末のアンティーク市を開催中。
 
と言ってもめぼしいものもなさそうなので

  
その脇にある大聖堂博物館へ。ここも元は教会だった建物だが
  
広い空間を活かして大きなタペストリーや15世紀フェラーラ派の祭壇画が展示され
  まわりにはこれも15世紀の聖母子像や
  
 
それより古い時代のレリーフなど、元々大聖堂にあったものが間近に見られてなかなかいい。

それでは現在の大聖堂の内部はどうなっているかというと
 
17世紀にバロック様式に作り変えられたということで、趣味ではないのですぐに退散。

大聖堂を出たら、その向かいにある市庁舎の中庭へ。
 
こちらではこじんまりと農産物市が出ていて
  
  
野菜の他にもチーズやらサラミやら、やっぱりアンティークより食べ物の方が面白い。
本屋にはこの町の支配者だったエステ家関係の本が並ぶが、この市庁舎も16世紀に隣のエステンセ城に移るまではここがエステ家の居城だったそうだ。

 それではエステンセ城の方も見ようと城門をくぐるが
   
その前に軽く腹ごしらえをしておこうと中庭の隅にあったカフェに入ってみると、ここが静かでとてもいい雰囲気。
壁にはフェラーラを舞台にした古いイタリア映画のパネルが飾られていて、この写真の女性はドミニク・サンダだって。懐かし~。

おしゃれなこのカフェは穴場だ。


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