Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ボルネオ行きマレーシア航空の機内サービス

2020-01-28 22:39:00 | 機内食・映画・美術展

今回のボルネオ行きにはマレーシア航空を使用。

購入したチケットはもちろんエコノミーだが、KLへの往路はビジネスクラスへのアップグレードに入札してみた。
最低入札額は35000円、途中で「増額しませんか」とのメールが来たので2000円増額したところ、搭乗3日前に無事アップグレード成功のお知らせが来た。
ただし実際に搭乗してみるとまだ2つ空席があったので最低額でも大丈夫だったかも。
ついでに入札に楽天カードを使うと、前回のポーランド航空同様、支払いを拒否されたとのお知らせ。カード会社に問い合わせると海外からのオンライン決済は申し出がないと止めているとのこと。よほど不正利用が多いのだろうか。

さて当日、成田発KL行きマレーシア航空は今一番好きなA350。

 
ビジネスクラスの座席配列は1-2-1と1-2-2が交互に並び、1-2-1の左席は両脇にテーブルがあって一番広いが、当然この席はもらえず、真ん中席。ただし隣は来なかったのでラッキー。
 
フルフラットになるので足元広々、操作もスムーズ。モニターも大きい。
 各座席に薄いベッドマットとデュベが置かれているが、昼便なのでベッドマットは使用せず。
 
後からスリッパとアメニティポーチが配られるが、スリッパはかなり残念なペラペラの不織布製。

 飛び立って間もなく、飲み物とおつまみが来て
 昼食のスタートはマレーシアらしくサテー。チキンとビーフが各2本づつ、かなり甘めのサテーソースが掛かっているが、これだけでもかなりのボリューム。
 前菜は3択だったと思うが、チキンロールを頼むとこれがスパイスの香りが効いてしっとり、とてもおいしい。
 そしてメインに選んだフィッシュ・カレー、これが秀逸で辛すぎず風味豊か、まぐろとおぼしき魚も脂が程よく乗って、今まで食べたビジネスの機内食の中でも5本の指に入ると思うほどおいしかった。
 デザートはハーゲンダッツかフルーツ、これは盛り付けもお粗末でがっかりだが、食後のコーヒーやお茶の選択肢が多いのはうれしい。

8時間近いフライトなのでこの後はいつでもオーダーできる軽食もあったが、これだけの食事でお腹一杯、もう一食いただく余裕はなかった。

そのフライトの合間に映画を2本。
ただしラインナップはいまいち、特にハリウッド映画に見たいものがないが、これはマレーシア航空のせいばかりではないかもしれない。

そこで1本目は今回もインド映画。
 Zero
シャールーク・カーンとアヌーシュカ・シャルマ主演って、最近機内でこの人たちの映画ばかり見ている(笑)。

今回のシャールークは小人症、アヌーシュカは脳性麻痺で脚と言語に障害があると言う役。
この二人がいい年してまだ未婚、なので結婚相談所に登録していて出会ったという設定で、男の方は家族が、女の方は本人が、「こんなチャンスはもうないから」とすぐに結婚しようとするところがインドっぽい。
それぞれの障害を冗談にするところも日本ではありえないきわどい表現で、しかしこれはこの方がむしろあっけらかんとしていいかもしれない。

劇中にはインド映画らしく歌や踊りがいっぱい、特にシャールークがダンスコンテストでサルマン・カーンと対決するところなど、おお、と盛り上がる。
シャールークが結婚直前にドタキャンして会いに行くカトリーナ・カイフもわがままスターぶりが好演だし、なによりシャールークを小人症に見せる所はどのような特撮を使っているのか、全編を通してなだけにすごい。

ただしストーリーはかなり強引で無茶、いくらえくぼがかわいいからと無学なお調子者に障害があるとはいえ宇宙計画に参加する才媛が惚れるかね。
退屈することなく見られたけれど、もうちょっと短くても良かった気がする。

もう1本は珍しい所でマレーシア映画にしてみた。
 Sangkar
こちらは総合格闘技の選手たちのお話。
不幸な家庭環境から悪い仲間に入ってしまった主人公が、家族思いのまじめな好敵手を場外乱闘で全身麻痺にしてしまう。
警察に捕まりはしなかったが責任を感じて入院費の面倒を見たり、介護の手伝いまでするうちに相手の家族と心が通じて、というわかりやすいストーリー。

監督はインド系だそうだが、試合やトレーニングの場面はミュージックビデオのようでなかなかかっこいい。ただし血まみれの荒っぽい場面が多く、これとイスラムの教えが共存しているところが実に面白い。
映画を見るとその国についていろいろわかるのがいい。

主人公を演じたのはちゃんとした俳優で、この役のために相当トレーニングを積んだであろうことは体つきだけでもわかる。
マレーシア版ロック様みたいな感じで、この映画、予想以上に楽しめた。


KLからはサンダカンへ、2時間40分。
 機材は737-800でほぼ満席。
 こちらの昼食にも魚を選んだが、衣を付けて揚げた白身に甘辛のあんかけがかかった中華。ご飯がぱさぱさでおいしくないけれど、おかずは◎。


そして復路はコタキナバルから成田への直行便。
夜中出発の737-800は小型機でも3割ほどの搭乗率で、存続が危ぶまれるほど。
 
機材も相当古そうで、ビジネスクラスもフルフラットにはならない種類。
KKから成田の帰路はわずか5時間ちょっとの飛行時間なので、こちらはアップグレードするに値しない。

 小さなモニターに映っているのはイスラム教の「旅のお祈り」。飛行前に必ず映されるのが面白い。

夜中1時近くの出発ながら、機内食は夕食、朝食は出ない。
 食事は済ませていたので味見のためだけにもらったが、また選んでしまった魚の揚げ物がやっぱりおいしくて、マレーシア航空の魚にはずれなし。パプリカのサラダもかなりいける。

客席がガラガラだったのでこの後は3席を独占して横になることができ、2時間ほどはうとうとできた。

久しぶりに乗ったマレーシア航空、新機材のビジネスクラスはいいし、機内食はエコノミーでもおいしい。
CAのおねえさんたちのサービスにあまり愛想はないけれど、自分はエアアジアよりこっちがいい。


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4 コメント

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マレーシア航空。 (サントーシー)
2020-01-28 23:15:52
2005年でしたがクアラルンプールに行くのに乗りましたが・・・
帰国便がまさかの13時間遅延でした。
連れていかれたホテルも郊外のシケたホテルで、
謝罪で何かもらえるでなしでしたので、
金輪際マレーシア航空には乗るまいと思い今日まで来ました。
少しの遅延でも食事が振る舞われたシンガポール航空とはえらい違いです。

最近は良くなったのかもしれませんが・・・。
もう乗る事はないと思います。
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サントーシー様、 (Lunta)
2020-01-29 11:36:51
マレーシア航空、残念な経験でしたね。
私はエアインディアで1度は成田、2度目はデリーでやられ、成田ではホテル泊になりましたがデリーでは9時間の遅延でも食事も出ませんでした。
中国の航空会社はすぐに食事を出しますよ。食べさせればおとなしくなると思ってるらしい。
今のマレーシア航空、私は悪くないと思います。落ちなければ。
返信する
Unknown (タヌ子)
2020-01-30 23:47:25
タイ旅行の続きを見に来たら、いきなりボルネオに飛んでいてびっくり(笑)
アジア観光は国内観光と同じぐらいフットワークの軽さで行けてしまう所が流石Luntaさん。
パリ東京便も入札システムがあればいいのに。でも、長距離便は最低入札価格も倍以上でしょうね。
小さいのに3国で領土を分けるボルネオ島、ただでさえ複雑なのに海賊まで加わると治安維持が大変でしょうね。
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タヌ子様、 (Lunta)
2020-01-31 09:55:35
相変わらず落ち着きのないやつですみません(笑)。
アジア内は実際へたに国内旅行するより安上がりなので気軽に行けます。おいしいものがいっぱいあるし。
ボルネオの政情は安定しているのですが、フィリピンの海賊はソマリア海賊と同じで生活手段みたいです。ほかに収入源がないのが一番の問題なのでしょうね。
パリー東京間はビジネスクラスがいつもいっぱいだから入札は必要ないのでしょう。狙い目は人気のない航空会社です(笑)。
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