甘草屋敷を見学した後は塩山駅前からバスに乗車。
ぶどうや桃の畑が続く中を30分走って、終点の大菩薩峠登山口へ。
バス停からまたちょっと先まで歩くと今夜の宿の看板がある。
そのすぐ目の前の民家の脇道に入って行くが、まるで人の家に侵入するようで、バス停前のお茶屋さんの奥さんに聞いていなければとてもこの道とは思えない。
が、すぐに宿の露天風呂や貸切風呂が見えて、これを過ぎ、橋を渡ったら目指すお宿。
裂石温泉 「雲峰荘」
チェックインを済ませたらすぐに案内されて2階へ。
階段を上がってすぐの部屋だったが、扉を開けたらすぐに畳で上り口もなく、スリッパは扉の外になるのにはちょっと驚いた。6畳の古いお部屋でトイレ、洗面は外だけれど、掃除は行き届いて問題なし。
お茶請けのおせんべいには宿のご主人が犬に囲まれた絵が付いていて、このシンボルマークは宿中いたるところで見ることになる。
さらに部屋には1.5ℓ入りのペットボトルが太っ腹にも2本置いてあるが、ここの温泉水は甘みがあってとてもおいしい。
一息入れたらさあ、早速温泉、とまずは明るいうちに露天風呂に入ることにする。
入口を入って狭い廊下を右に行くと男女別の更衣室。
しかしここの露天は夜の2時間を除いては混浴なので、フロントにお願いするとタオル地の湯浴み着を貸してもらえる。
その湯浴み着をまとって外に出ると
手前には大きな岩の屋根のかかった浴槽、その先に大きな浴槽があるが思ったほど大きくはなくて、手前は4,5人サイズ、大きい方は10人が入れるほどだろうか。
お湯は無色透明でにおいもなく、単純温泉ながらpH9.9のアルカリ性だそうだが、期待したほどのツルスベ感はない。しかし26℃の源泉をぬるめに加温したお湯はやさしくて、お風呂の周りの緑を見ながらゆっくり入るのは気持ちがいい。
お風呂から上がった後はフロントの先を地下へ。
ここにはちょっと場末のスナックのよう(失礼!)なバーがあって、お願いすると女将さんがワインのテイスティングをさせてくれる。
この宿は地元ワイナリーの珍しいワインを揃えることにこだわっているようで
部屋に置いてある分厚いファイルにはブドウ農家の自家用ワインなど、他では入手できそうにないおもしろいものもいっぱい。
一番面白そうなものはもう在庫がなくなってしまったとのことで試せなかったが
これだけのワインを(主にコッコロ・マダムが)試飲。宿のオリジナル・ワインももちろんある。
そのうちに18時になり、夕食のため食事処へ。
途中の廊下には学校の壁新聞のように手造りマップやら観光案内やら。福島の応援や捨て犬の活動もしているらしく、この宿、なにげにおもしろい。
食事はテーブルいっぱいに料理が並び、あとから焼き立てのアマゴや熱いそうめんのつけ汁が届けられる。
何種類もの山菜や岩魚のお刺身がおいしく、それ以上に自家農園で採れたと言う野菜類がとてもおいしい。
高級食材ではないが、満足度の高い食事で
締めはもちろんぶどう。
食後はまたお風呂、とまずはフロントで鍵を借りて貸切風呂へ。
露天の並びにこの小屋があるが、ヒノキのお風呂は一人サイズで、ここは景色の見えない夜ではあまり意味がない。
そこでここは早々に切り上げて内湯へ。
午後は女性がこちらの小さい方のお風呂になるが、6人サイズほどの浴槽は加温湯、小さい方は源泉のままの26℃。どのお風呂もかけ流しのようだが、なぜか内湯の加温湯が一番ツルスベを感じる。
そして翌朝は男女入れ替わって大きい方のお風呂へ。
入口はなぜかとても離れているが実は隣同士のこのお風呂、こちらは浴室がとても広くて、手前の大きい浴槽は浅い源泉風呂、奥の台形のお風呂が深さのある加温湯。この2つに交互に入るのが冷たい源泉のお約束。
ヘルシーな夕食のおかげでおなかをすかせて朝食に臨むと
こちらも思った以上に手のかかった食事で、特に自家製という豆乳豆腐が調味料不要のおいしさ。
黒米入りのご飯もお粥も軽く味が付いていてすすむ、すすむ。
卵は薄青いアローカナの生卵で、やっぱりかなりのこだわりを感じる。
そのこだわりは売店に顕著で
フロントの前には近所の農家の野菜が並び、棚には自家製ジャムがいろいろ。
どれもがおいしそうなのでこんなにお買い上げ。
さらに売店に並んでいたお菓子を見ていると、「これ、私が作ったんです」と生産者の女性が現れたもので
干し柿入りのパウンドケーキとコーヒーケーキ、ジャムスクエアもお買い上げ。材料にこだわっているとおっしゃる通り、どれも甘さ控えめでとてもよかった。
これでこのお宿は一万円以下ととてもリーズナブル。
女将をはじめ宿の人はいささかぶっきらぼうな感じでとっつきにくいが、話をしてみると決して不親切ではなく、とにかく宿全体がそこはかとなく面白い。
宿泊客の平均年齢はかなり高くて、年配者はみなさん常連のようだったが、その理由がわかるような気がする。
ちょっと早めに帰りのバス停のお茶屋さんを覗いてみると
こちらでは完熟トマトを売っていて、これも思わずお買い上げ。
ここの奥さんはとても愛想が良くて、話をしていたら「これ、好きなだけ食べて」と近所からもらったというシャインマスカットをふるまわれた。
近場の山梨もいいものだ。
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ぶどうや桃の畑が続く中を30分走って、終点の大菩薩峠登山口へ。
バス停からまたちょっと先まで歩くと今夜の宿の看板がある。
そのすぐ目の前の民家の脇道に入って行くが、まるで人の家に侵入するようで、バス停前のお茶屋さんの奥さんに聞いていなければとてもこの道とは思えない。
が、すぐに宿の露天風呂や貸切風呂が見えて、これを過ぎ、橋を渡ったら目指すお宿。
裂石温泉 「雲峰荘」
チェックインを済ませたらすぐに案内されて2階へ。
階段を上がってすぐの部屋だったが、扉を開けたらすぐに畳で上り口もなく、スリッパは扉の外になるのにはちょっと驚いた。6畳の古いお部屋でトイレ、洗面は外だけれど、掃除は行き届いて問題なし。
お茶請けのおせんべいには宿のご主人が犬に囲まれた絵が付いていて、このシンボルマークは宿中いたるところで見ることになる。
さらに部屋には1.5ℓ入りのペットボトルが太っ腹にも2本置いてあるが、ここの温泉水は甘みがあってとてもおいしい。
一息入れたらさあ、早速温泉、とまずは明るいうちに露天風呂に入ることにする。
入口を入って狭い廊下を右に行くと男女別の更衣室。
しかしここの露天は夜の2時間を除いては混浴なので、フロントにお願いするとタオル地の湯浴み着を貸してもらえる。
その湯浴み着をまとって外に出ると
手前には大きな岩の屋根のかかった浴槽、その先に大きな浴槽があるが思ったほど大きくはなくて、手前は4,5人サイズ、大きい方は10人が入れるほどだろうか。
お湯は無色透明でにおいもなく、単純温泉ながらpH9.9のアルカリ性だそうだが、期待したほどのツルスベ感はない。しかし26℃の源泉をぬるめに加温したお湯はやさしくて、お風呂の周りの緑を見ながらゆっくり入るのは気持ちがいい。
お風呂から上がった後はフロントの先を地下へ。
ここにはちょっと場末のスナックのよう(失礼!)なバーがあって、お願いすると女将さんがワインのテイスティングをさせてくれる。
この宿は地元ワイナリーの珍しいワインを揃えることにこだわっているようで
部屋に置いてある分厚いファイルにはブドウ農家の自家用ワインなど、他では入手できそうにないおもしろいものもいっぱい。
一番面白そうなものはもう在庫がなくなってしまったとのことで試せなかったが
これだけのワインを(主にコッコロ・マダムが)試飲。宿のオリジナル・ワインももちろんある。
そのうちに18時になり、夕食のため食事処へ。
途中の廊下には学校の壁新聞のように手造りマップやら観光案内やら。福島の応援や捨て犬の活動もしているらしく、この宿、なにげにおもしろい。
食事はテーブルいっぱいに料理が並び、あとから焼き立てのアマゴや熱いそうめんのつけ汁が届けられる。
何種類もの山菜や岩魚のお刺身がおいしく、それ以上に自家農園で採れたと言う野菜類がとてもおいしい。
高級食材ではないが、満足度の高い食事で
締めはもちろんぶどう。
食後はまたお風呂、とまずはフロントで鍵を借りて貸切風呂へ。
露天の並びにこの小屋があるが、ヒノキのお風呂は一人サイズで、ここは景色の見えない夜ではあまり意味がない。
そこでここは早々に切り上げて内湯へ。
午後は女性がこちらの小さい方のお風呂になるが、6人サイズほどの浴槽は加温湯、小さい方は源泉のままの26℃。どのお風呂もかけ流しのようだが、なぜか内湯の加温湯が一番ツルスベを感じる。
そして翌朝は男女入れ替わって大きい方のお風呂へ。
入口はなぜかとても離れているが実は隣同士のこのお風呂、こちらは浴室がとても広くて、手前の大きい浴槽は浅い源泉風呂、奥の台形のお風呂が深さのある加温湯。この2つに交互に入るのが冷たい源泉のお約束。
ヘルシーな夕食のおかげでおなかをすかせて朝食に臨むと
こちらも思った以上に手のかかった食事で、特に自家製という豆乳豆腐が調味料不要のおいしさ。
黒米入りのご飯もお粥も軽く味が付いていてすすむ、すすむ。
卵は薄青いアローカナの生卵で、やっぱりかなりのこだわりを感じる。
そのこだわりは売店に顕著で
フロントの前には近所の農家の野菜が並び、棚には自家製ジャムがいろいろ。
どれもがおいしそうなのでこんなにお買い上げ。
さらに売店に並んでいたお菓子を見ていると、「これ、私が作ったんです」と生産者の女性が現れたもので
干し柿入りのパウンドケーキとコーヒーケーキ、ジャムスクエアもお買い上げ。材料にこだわっているとおっしゃる通り、どれも甘さ控えめでとてもよかった。
これでこのお宿は一万円以下ととてもリーズナブル。
女将をはじめ宿の人はいささかぶっきらぼうな感じでとっつきにくいが、話をしてみると決して不親切ではなく、とにかく宿全体がそこはかとなく面白い。
宿泊客の平均年齢はかなり高くて、年配者はみなさん常連のようだったが、その理由がわかるような気がする。
ちょっと早めに帰りのバス停のお茶屋さんを覗いてみると
こちらでは完熟トマトを売っていて、これも思わずお買い上げ。
ここの奥さんはとても愛想が良くて、話をしていたら「これ、好きなだけ食べて」と近所からもらったというシャインマスカットをふるまわれた。
近場の山梨もいいものだ。
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