Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

新潟二人旅 3 十日町市博物館

2009-11-13 17:02:15 | 国内旅行
ミティラー美術館から十日町までタクシーをお願いしたら、運転手さんの話は猿だの狸だの動物の話ばかり。どれだけ山奥なんだ(笑)。

お昼は十日町の名物と言う「へぎそば」ときのこのてんぷら。
 織物が盛んだったこの町では布ののりづけにふのりが使われ、へぎそばはこのふのりをつなぎに使っていると言う。へぎというのはおそばの載った木の板のこと。

駅に近い小嶋屋さんでいただいてみたが、ツルツルとしたのどごしはさすがふのり入り。ただしそばの香りはあまりしなかったように思う。

昼食を終えて駅へとほとんど人通りのない商店街を歩くとあちらこちらに石の彫刻が立っている。
  
最近、地方都市でよく見かける商店街活性化の努力だろうが、この商店街にはいつ人が出歩くのだろうか。

5分ほどで行き着いた十日町駅。
 
商店街側にはほとんど何の施設もなく、立派な構えの反対側駅前は駐車場のほかに何もない。一体どっちが表なのだろうか。

この駅前からさらに10分ほど歩いて十日町市博物館へ。
 隣には大きな武道館や体育館も建つ立派な建物。

ここには国宝指定された火焔型縄文土器があるというのでその展示室に直行すると、
  
 
なるほどガラス扉の向こうに見事な火焔型土器がずらり。奥の棚にも火焔型ではない渋い土器がたくさん並び、それらも細部は見られないものの美しい形が見事だ。

これらは市内の笹山遺跡から出土したもので、縄文中期、今から4500年ほど前のものだそう。

 
展示室には土器のほかにも小さな土偶や石器を丹念に収めた棚があり、展示品の解説もとても丁寧。

 
縄文時代の食べ物や、衣類、アクセサリーの解説まであり、
  
わーい、今夜はごちそうだね、と縄文時代の生活を再現したマネキンがわかりやすくて楽しい。

縄文人の寿命は現代に比べるともちろんとても短くて平均30代半ばなのだが、身長などは江戸時代や明治時代の平均よりも高かったと言うのにはびっくり。肉食の有無の差だろうか。

予想よりはるかに充実した展示で、結局ほかの部屋は見る暇もなくタイムアップ。
これだけがんばっている博物館なら雪国の生活を解説したほかの部屋も見たかった。お見それしました。


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コメント
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