Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

2009-11-05 01:59:05 | 機内食・映画・美術展
日比谷のTOHOシャンテシネで 「ジェイン・オースティン 秘められた恋」 Becoming Jane

久しぶりに映画館に足を向けたら、ネットで座席指定が可能、しかもレディースデイ割引でもOK、とうれしいことになっているのを発見。毎週水曜なら1000円で、しかも好きな席を確保して映画が見られるのだから、これはもっと利用しないとね。もっとも最近、見たいと思う映画がほとんどないのが一番問題なんだけど。

そんななか、大好きなジェイン・オースティンの恋愛話。生涯結婚しなかったジェインが3日だけ婚約していた、その裏話。

このストーリーのどこまでが事実に基づいていて、どこからがフィクションなのかはよく知らない。しかしオースティン・ファンから見ると登場人物の一人ひとりが小説の登場人物を連想させ、実際はもちろん小説の方が元になっているのだろうが、「小説はこの人をモデルにしたのか」と思わせるところが実にうまい。特に母親とかマギー・スミス扮する貴族のいやみなババアとか、「誇りと偏見」から抜け出てきたみたい。

オースティンの小説の中でもそうだが、この時代、女の子のゴールは少しでも金持ちと結婚すること、そして男の評価は年収と財産につきた。それを「女性の自立」という現代に通ずるテーマに結び付けて、ジェインが作家オースティンになる(だから原題がBecoming Jane)という話にした、これまたうまいなあと感心する。とにかく脚本がオースティン・ファンを失望させないところがすばらしい。

俳優では恋人役のジェイムズ・マカボイ。いかにもイギリスの美男で、時代劇が良く似合う。こんなに正統派の男前で現代物ができるのだろうか、と心配になるほど。

肝心のジェイン役はアメリカ人のアン・ハサウェイ。イギリス人を演じて違和感があるわけではないが、どうもこの人、顔の道具が大きすぎてそれが気になる。
「ミス・ポター」もアメリカ人のルネ・ゼルウィガーだったし、イギリスの女優さんたちはどうしちゃったんだろう。もっとがんばれ!


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