Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

エミレーツで「グラン・トリノ」&「ワルキューレ」

2009-05-12 01:29:26 | 機内食・映画・美術展
無事シリアから戻りました。

ヨルダンに続いて大満喫したシリア旅行についてはおいおい記録するとして、まずは行き帰りに利用したエミレーツのこと。

関空からドバイへの座席、今回は座り心地の悪い大型ではなく普通のエコノミー・シートでまずは一安心。

 機内食の牛肉ソテーも悪くなかったけど
 ドバイ-ダマスカス間の朝食の方がおいしいのはホームベース製だからだろうか。

しかしエミレーツで感心するのは食事よりエンターテインメント・システム。すべてオン・デマンドでとにかく選択肢が多い。行き帰り共夜行便なので1本づつしか見られなかったのが残念。

悩みつつ選んだ1本目は 「グラン・トリノ」
クリント・イーストウッド監督・主演、アメリカに住むモン族を取り上げているのが珍しい。

モン族については年初のラオス旅行の時にほんのちょっと勉強した。ベトナム戦争の際、山岳民族の彼らの一部がアメリカ軍に協力し、そのため戦後国にいられなくなった者が大勢アメリカに移住したとのこと。

映画の中でもそれに触れたセリフがちょっとあるが、主題は異文化というよりは世代間のギャップと、理不尽な暴力にどう対処するかということ。
はじめはダーティー・ハリーのような対処をする主人公が最後は別の対処法を見せる。

正直モン族も、タイトルになっているグラン・トリノも設定の中で活かされているとは思えず、イーストウッドは大好きだが役者としてはすごくうまいわけではない。映画の出来としてはアンジェリーナ・ジョリーががんばった「チェンジリング」の方が良かったと思う。

しかしイーストウッドがこの映画で言いたかったことはよく分かる。
最近矢継ぎ早に映画を作っているイーストウッドの、これらは遺書だろうか。
晩年になって言いたいことを映画の形で残す。やはりイーストウッドはかっこいい。

2本目 「ワルキューレ」
有名なヒットラー暗殺未遂事件を描いた映画で興味があった。結末は既に分かっているのでどうサスペンスを盛り上げるのかと。
が何しろ主演がトム・クルーズ。ナルシスト演技満開で、う~ん、本人は気持ちよかっただろうけどねー。

ケネス・ブラナーとかビル・ナイ、テレンス・スタンプなどなど、いい曲者役者が揃っているのにみんな単なる脇役でもったいない。シュタウフェンベルク以外の登場人物の役割や心理ももっと描けば面白くなっただろうに。

制服フェチとしてドイツ軍の制服を堪能できたのだけが収穫。

とまあ、今回のエミレーツは悪くなかった、と関空に戻った所で裏切られた。
バゲッジ・クレームのベルトをなんと自分の名前を書いた看板が回っている。聞けばどうも荷物はドバイから飛行機に乗せられなかったらしい、とのこと。
エミレーツでのロスバゲはリビアに続いて2度目。他の航空会社では経験がないのに。

エミレーツとは相性が悪いのだろうか。


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コメント (6)
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