FootprintFile

気が向いたら書く

David Bowie / "Diamond Dogs"

2018-03-22 14:36:17 | About Bowie
久々のボウイシリーズです。

趣味的なカバーアルバム"Pinups"を最後に、ジギー時代のバックバンド、スパイダーズフロムマーズと袂を分かったボウイは、荒廃した近未来をコンセプトとしたアルバム"Diamond Dogs"を制作しました。



このアルバム、たぶんぼくが初めて自分で買った洋楽CDです(笑)。ですので、それほど名盤とは思わないんですけど、好きなアルバムですね。当初は眉毛剃って眼帯したボウイに若干引きましたけど(笑)。

近未来、ってコンセプトに関しては、時代とともにどうしても古くなるテーマですけど、ボウイはかなり頻繁に取り扱いますね。スペイスオディティやジギーもある意味そうなのかも知れませんし、後年のアウトサイドなんかは「90年代のダイヤモンドの犬」と評する人もいました。

さて「ダイヤモンドの犬」ですが、オーバーチュア的な"Future Legend"で幕を開け、ファンキーなタイトル曲、ドラマティックな"Sweet Thing"、唯一ロックンロール的な"Rebel, Rebel"、個人的には過小評価されてると思う"Rock'n'roll with me"、オーウェルの影響そのままの"1984"などが並び、最後は「永遠に回り続ける骸骨家族の歌」というなんとも言えない邦題の曲で幕を閉じます。実はこれ、単に直訳で"Chant Of Ever Circling Skeletal Family"ってのが原題なんですけどね。ついでに言えば、「幕を閉じます」と書きましたが、ヴァイナルでは最後に針が同じところを繰り返すように盤に加工がされていて、正に「永遠に回り続ける」ものだったそうです。

このアルバムでは、ギターはボウイ自身が弾いているのですが、"Rebel, Rebel"のリフなどはかなりカッコいいです。しかし、当時のPV(眼帯してKentギター持ってるやつ)は当て振りで萎えましたな(笑)。ストラップすらしない手抜きっぷり。

Bowie TopPop "Rebel, Rebel"

バタやんかよっての。

アルバム全体としては、ジギー時代からずっと引きずっている「終末観」と、これ以降傾倒していくファンクが融合されている感じです。時おり聴けるサックスも寂寥感を演出してます。

それはともかく、今回のやってみた、は骸骨家族の前の曲、"Big Brother"です。これもオーウェルの小説「1984年」に出てくる、世界を支配しているコンピュータの名前ですね。

Bowie / "Big Brother"

原曲を再現するつもりはなかったので、なんとなく捻れた雰囲気を出せばいいかな、というつもりでやってます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿