[1月2日20時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
マンション裏手の駐車場に、2トントラックが2台駐車する。
昨年に手配した運送業者のトラックだ。
本当は年末年始は休みだということだが、追加料金を払うということで、特別に引き受けてくれた。
もちろん、追加料金分についてはデイライトが出してくれることになっている。
大元はBSAAか?
そして、運び出しのスタッフについては、高橋の知り合い達が来てくれた。
愛原「キミ達、無理言ってすまないね」
スタッフA「マサの先生の頼みなら、仕方無いっス」
スタッフB「バイト代、ガッツリ出るって聞いたもんでェ」
愛原「あ、ああ。もちろんだとも」
高橋の知り合いだからか、見た目はガラの悪そうなヤンキーの兄ちゃん姉ちゃんばかりである。
スタッフC「荷物はこんだけ?」
パール「まだ奥にあるよ」
尚、女性スタッフの1人はパールの知り合いだった。
斉藤家のメイドではない。
スタッフC「マジでメイドやってんの!?」
パール「マジ」
パールは大きく頷いた。
尚、さすがに引っ越し作業とあってか、今のパールはメイド服は着ていない。
マンションの部屋からトラックまでの運び出しをスタッフ達がやり、荷物の積み込みはトラックの運転手達。
私達は部屋の掃除と、積み込みの立ち会いをしていた。
トラック運転手「それじゃ、お荷物は一旦、うちの会社の倉庫でお預かりという形になりますので」
愛原「ええ、お願いします。今回の分と追加料金と、倉庫の使用料は後ほど請求書を送って頂ければ……」
で、その請求書はデイライトさんに転送すると。
引っ越し作業は2時間ほど掛かった。
なので、終わった時には夜の10時頃であった。
愛原「あと、これは御祝儀……」
トラック運転手「あ、こりゃどうも、すいません!」
引っ越しの時、御祝儀を渡すことがある。
私もそうした。
高橋「おーい、オメェら!先生からのありがたいバイト代だ!」
スタッフA「おおっ!」
高橋「チーム会費1万円は天引きしておくぜ」
スタッフA「ええーっ!?」
高橋「いでっ!」
私は高橋にゲンコツを食らわせた。
愛原「ピンハネすなっ!……お前、リサにもそういうこと教えただろ!」
リサ「むふー!『魔王軍』の会費は月……」
愛原「だからダメだって、そういうことは!」
私は高橋のピンハネを取り締まると、私自ら報酬を彼らに払ったのである。
愛原「また後日、引っ越し先での作業、よろしく頼むよ」
スタッフA「うぃーっス!!」
スタッフC「また、バイト代もらえます?」
愛原「当たり前だよ。もちろん、高橋にピンハネはさせないからね」
スタッフC「ありがとうございまーす!」
そして、スタッフ達はそれぞれ近隣の駐車場に止めていた改造車に乗り込み、去って行った。
愛原「俺のバイト代、ほとんど車代に消えるんじゃねーのか?」
高橋「かもしれないっスね」
愛原「それより、タクシー予約しよう。このまま、ここに留まっているわけにはいかない」
高橋「そうっスね」
私はスマホを取り出すと、タクシーアプリでタクシーを2台予約した。
1台はデイライト事務所行き、もう1台は新橋のビジネスホテル行きにする。
リサ「思い出の部屋だったのになぁ……」
リサは荷物が運び出され、ガランとなった部屋をしみじみと見つめていた。
絵恋「新しい家に、私も招待してね!」
リサ「それはもちろん」
新居に引っ越す頃には、絵恋は沖縄に帰ってしまっている。
しばらくしてタクシーが到着した。
同じ会社であったが、セダン型のタクシーと、トールワゴン型のタクシーであった。
私と高橋、リサはトールワゴン型に乗り込んだ。
こちらの方が、リアシートの窓にスモークが貼られていたからである。
少しでも、リサが鬼の男に見つからないようにしたい。
愛原「それじゃ、また明日。京成上野駅で会おう」
パール「どうか、御無事で」
絵恋「リサさん、気をつけて」
リサ「安心して」
私達はタクシーに分譲した。
私は運転手に行先を告げた。
そして、タクシーが走り出す。
それと同時に、私は善場主任に電話連絡を入れた。
愛原「はい。今しがた、マンションを出ました。今夜はよろしくお願い致します」
タクシーは新大橋通りの上り線を走行した。
サイレンを鳴らしたパトカー数台とすれ違ったが、あれが第一弾なのだろうか?
[同日22:30.天候:晴 東京都港区新橋 NPO法人デイライト東京事務所]
善場「お疲れ様です。皆さん」
愛原「善場主任、今日はお世話になります。……主任もお泊りになるのですか?」
善場「そうです。もっとも、私は連絡係として常駐する形になります」
もしかして、私達と違って仮眠無しとかであろうか。
さすがに事務室には、主任以外にも職員の姿はある。
その職員達を差し置いて、私達がここの仮眠施設を使って良いということなのだろうか?
私が改めてそれを確認すると……。
善場「はい。今夜は寝ずの番のつもりで、職員が出勤しております。リフレッシュルームで小休憩できる余裕はあるかもしれませんが、さすがに何時間も仮眠できる余裕までは無い見込みです。使用しないわけですから、どうぞ皆さんで使ってください」
愛原「真に恐れ入ります」
善場「お休みの前に愛原所長、申し訳ありませんが、今回の引っ越し用の追加費用分の精算を……」
愛原「あ、はい」
リサ「善場さん、奥でジュース買っていい?」
善場「いいですよ。あまり、夜更かししないように」
リサ「分かってるよ……」
私は善場主任と、空いている会議室に入った。
愛原「運送会社からの追加料金と、倉庫の使用料については後日、請求書が来る見込みです」
善場「承知です。それは、こちらに転送して頂ければ、こちらでお支払いさせて頂きます。費用はともかく、よく人員は確保できましたね?」
愛原「そこは高橋が頼りになりましたよ。何しろ、力技が大好きな知り合いばかりですから、力仕事はすぐに頼めました」
善場「なるほど。そういうことでしたか」
愛原「それより主任、作戦決行は明日の午前中なわけですが、随分早くから動くものですね?」
善場「いきなり避難命令を出しても、住民の混乱を招くだけです。まずは段階を踏む必要があります」
愛原「パトカーのサイレンの音もそうですか?」
善場「何台ものパトカーがサイレンを鳴らし、何度も往復すれば、周辺住民は何かが起きていると認知するでしょう?まずはそこからです」
愛原「なるほど……」
善場「とにかく、今夜はお疲れでしょう。お好きな部屋で、お休みください」
愛原「ありがとうございます」
さすがに和室は贅沢なので、カプセルホテルのような仮眠室を使わせてもらうかなと私は思った。
マンション裏手の駐車場に、2トントラックが2台駐車する。
昨年に手配した運送業者のトラックだ。
本当は年末年始は休みだということだが、追加料金を払うということで、特別に引き受けてくれた。
もちろん、追加料金分についてはデイライトが出してくれることになっている。
大元はBSAAか?
そして、運び出しのスタッフについては、高橋の知り合い達が来てくれた。
愛原「キミ達、無理言ってすまないね」
スタッフA「マサの先生の頼みなら、仕方無いっス」
スタッフB「バイト代、ガッツリ出るって聞いたもんでェ」
愛原「あ、ああ。もちろんだとも」
高橋の知り合いだからか、見た目はガラの悪そうなヤンキーの兄ちゃん姉ちゃんばかりである。
スタッフC「荷物はこんだけ?」
パール「まだ奥にあるよ」
尚、女性スタッフの1人はパールの知り合いだった。
斉藤家のメイドではない。
スタッフC「マジでメイドやってんの!?」
パール「マジ」
パールは大きく頷いた。
尚、さすがに引っ越し作業とあってか、今のパールはメイド服は着ていない。
マンションの部屋からトラックまでの運び出しをスタッフ達がやり、荷物の積み込みはトラックの運転手達。
私達は部屋の掃除と、積み込みの立ち会いをしていた。
トラック運転手「それじゃ、お荷物は一旦、うちの会社の倉庫でお預かりという形になりますので」
愛原「ええ、お願いします。今回の分と追加料金と、倉庫の使用料は後ほど請求書を送って頂ければ……」
で、その請求書はデイライトさんに転送すると。
引っ越し作業は2時間ほど掛かった。
なので、終わった時には夜の10時頃であった。
愛原「あと、これは御祝儀……」
トラック運転手「あ、こりゃどうも、すいません!」
引っ越しの時、御祝儀を渡すことがある。
私もそうした。
高橋「おーい、オメェら!先生からのありがたいバイト代だ!」
スタッフA「おおっ!」
高橋「チーム会費1万円は天引きしておくぜ」
スタッフA「ええーっ!?」
高橋「いでっ!」
私は高橋にゲンコツを食らわせた。
愛原「ピンハネすなっ!……お前、リサにもそういうこと教えただろ!」
リサ「むふー!『魔王軍』の会費は月……」
愛原「だからダメだって、そういうことは!」
私は高橋のピンハネを取り締まると、私自ら報酬を彼らに払ったのである。
愛原「また後日、引っ越し先での作業、よろしく頼むよ」
スタッフA「うぃーっス!!」
スタッフC「また、バイト代もらえます?」
愛原「当たり前だよ。もちろん、高橋にピンハネはさせないからね」
スタッフC「ありがとうございまーす!」
そして、スタッフ達はそれぞれ近隣の駐車場に止めていた改造車に乗り込み、去って行った。
愛原「俺のバイト代、ほとんど車代に消えるんじゃねーのか?」
高橋「かもしれないっスね」
愛原「それより、タクシー予約しよう。このまま、ここに留まっているわけにはいかない」
高橋「そうっスね」
私はスマホを取り出すと、タクシーアプリでタクシーを2台予約した。
1台はデイライト事務所行き、もう1台は新橋のビジネスホテル行きにする。
リサ「思い出の部屋だったのになぁ……」
リサは荷物が運び出され、ガランとなった部屋をしみじみと見つめていた。
絵恋「新しい家に、私も招待してね!」
リサ「それはもちろん」
新居に引っ越す頃には、絵恋は沖縄に帰ってしまっている。
しばらくしてタクシーが到着した。
同じ会社であったが、セダン型のタクシーと、トールワゴン型のタクシーであった。
私と高橋、リサはトールワゴン型に乗り込んだ。
こちらの方が、リアシートの窓にスモークが貼られていたからである。
少しでも、リサが鬼の男に見つからないようにしたい。
愛原「それじゃ、また明日。京成上野駅で会おう」
パール「どうか、御無事で」
絵恋「リサさん、気をつけて」
リサ「安心して」
私達はタクシーに分譲した。
私は運転手に行先を告げた。
そして、タクシーが走り出す。
それと同時に、私は善場主任に電話連絡を入れた。
愛原「はい。今しがた、マンションを出ました。今夜はよろしくお願い致します」
タクシーは新大橋通りの上り線を走行した。
サイレンを鳴らしたパトカー数台とすれ違ったが、あれが第一弾なのだろうか?
[同日22:30.天候:晴 東京都港区新橋 NPO法人デイライト東京事務所]
善場「お疲れ様です。皆さん」
愛原「善場主任、今日はお世話になります。……主任もお泊りになるのですか?」
善場「そうです。もっとも、私は連絡係として常駐する形になります」
もしかして、私達と違って仮眠無しとかであろうか。
さすがに事務室には、主任以外にも職員の姿はある。
その職員達を差し置いて、私達がここの仮眠施設を使って良いということなのだろうか?
私が改めてそれを確認すると……。
善場「はい。今夜は寝ずの番のつもりで、職員が出勤しております。リフレッシュルームで小休憩できる余裕はあるかもしれませんが、さすがに何時間も仮眠できる余裕までは無い見込みです。使用しないわけですから、どうぞ皆さんで使ってください」
愛原「真に恐れ入ります」
善場「お休みの前に愛原所長、申し訳ありませんが、今回の引っ越し用の追加費用分の精算を……」
愛原「あ、はい」
リサ「善場さん、奥でジュース買っていい?」
善場「いいですよ。あまり、夜更かししないように」
リサ「分かってるよ……」
私は善場主任と、空いている会議室に入った。
愛原「運送会社からの追加料金と、倉庫の使用料については後日、請求書が来る見込みです」
善場「承知です。それは、こちらに転送して頂ければ、こちらでお支払いさせて頂きます。費用はともかく、よく人員は確保できましたね?」
愛原「そこは高橋が頼りになりましたよ。何しろ、力技が大好きな知り合いばかりですから、力仕事はすぐに頼めました」
善場「なるほど。そういうことでしたか」
愛原「それより主任、作戦決行は明日の午前中なわけですが、随分早くから動くものですね?」
善場「いきなり避難命令を出しても、住民の混乱を招くだけです。まずは段階を踏む必要があります」
愛原「パトカーのサイレンの音もそうですか?」
善場「何台ものパトカーがサイレンを鳴らし、何度も往復すれば、周辺住民は何かが起きていると認知するでしょう?まずはそこからです」
愛原「なるほど……」
善場「とにかく、今夜はお疲れでしょう。お好きな部屋で、お休みください」
愛原「ありがとうございます」
さすがに和室は贅沢なので、カプセルホテルのような仮眠室を使わせてもらうかなと私は思った。
>それはつまり、どういうことでしょう?
Twitterやってないのでブログでコメントしますが、
西日本は東日本に比べると20〜30代の女性の数が男性よりも多いんですよー
雲羽みたいに東日本で生まれ育った人には理解不能でしょうが、西日本は女性が多い。女性の多い西日本だと結婚が遅くなると良い男がどんどん売れてしまうからヤバい、と感じる女性が多くて早めにライフステージ進める傾向が高いってことかと。
ちなみに日本一女性余りなのは鹿児島、次いで福岡、奈良、大阪、…と、西日本の中でも特に九州と関西に集中していると言うデータもあります。
ttps://toyokeizai.net/articles/-/146374?display=b
初めまして……で、宜しいでしょうか?
初めてTwitter経由でコメントを頂きましたよ。
過去のリプに回答頂き、ありがとうございます。
逆に、男性比率が日本一高いのは茨城県、栃木県、群馬県、福島県と北関東や愛知県などの東海地方に集中していますから、黒羽さんが婚活がうまくいかないのも無理もないと感じてしまいます
さすがに東日本から九州は遠すぎますが、女性比率が高くて男性の婚活に有利な都市は、九州と関西に集中していることは頭の片隅に入れておいて損はないと思いますね
ではでは
あいにくと九州には行ったことがありません。
なかなか難しいものだということが、もっと理解できましたよ。
ポンテベッキオさんが「西日本へ行け」というのは分かりました。
ありがとうございます。