[1月4日18:00.天候:晴 東京都墨田区 錦糸町の風俗街]
バージョン4.0:「サァ〜、イラッシャイマセ、イラッシャイマセ。当店ニハ可愛いセクサロイドが沢山イマスヨ〜」
かつてはテロロボットとして人類の脅威となり、多くの個体がマルチタイプ達に破壊されたが、残った個体は『心を入れ替え』させられ、一部の個体は人間に引き取られて働いている。
もちろん、搭載していた銃火器は全て取り外されていた。
ずんぐりむっくりした体型はある意味愛嬌的で、テロさえしなければ親しみがあるとさえされた。
バージョン4.0:「エッ?錦糸町デでポン引きヤッテモイイノカッテ?人間ガヤルカラ問題ナノデス。ロボットがヤル分ニハ合法デス。トイウワケデソコノお兄サン、寄ッテッテ〜ナァ?可愛いセクサロイドがドンナプレイでもヤリマッセ〜。ソコノイケテル黒イオ兄サン、オ1ツイカガ〜?」
黒いロボット:「ザビ?」
バージョン4.0:「オオッ、オ仲間デシタカ〜。初メテ見ル機種デスナ。新型サンデスカ〜?」
黒いロボット:「ザビィ!」
黒いロボット、バージョン4.0の頭部を引きちぎった。
その頃、錦糸町駅に向かう都営バスの車内に井辺が乗っていた。
井辺は錦糸町のマンションに住んでおり、豊洲まで都営バスで通っている。
萌:「今日も井辺さんと一緒に過ごせて幸せです〜」
井辺:「いいですか?あなたは科学館さん専属なのです。科学館さんがオープンする日には、そちらに戻るんですよ」
萌:「はーい」
萌は唯一の妖精型ロイドで、東北地方にあったKR団の秘密研究所を井辺と脱出したことからある種の親近感が芽生え、井辺を1番慕っている。
井辺:「今日は早く帰れたので、お惣菜でも買って帰りますか」
萌:「そうしましょ〜」
ガンッ!(バスのフロントガラスに何かが当たった)
ギギィィッ!!(バスが急ブレーキ!)
井辺:「うわっ!な、何だ?」
フロントガラスには蜘蛛の巣状のヒビが入っている。
萌:「駅前が何か騒がしいよ!?」
井辺:「何かあったんですかね?」
萌:「ボク、見てくる!」
萌はバスの小さな窓から外に出ると、まずはバスにぶつかった何かを探した。
萌:「こ、これは!?」
それはバージョン4.0の頭だった。
萌:「井辺さん、バージョン4.0の頭がバスにぶつかったみたいだよ!?」
井辺:「何ですって!?……一瞬またバージョン達がテロ活動を始めたのかと思いましたが、だったらそいつが頭だけで飛んで来るはずがないですね」
萌:「そ、そうだよね」
井辺:「と、とにかく社長に連絡です。社長も帰宅中のはずですから」
井辺は自分のスマホを出した。
[同日同時刻 天候:晴 JR東京駅]
敷島は井辺から電話を受けた。
敷島:「えっ、バージョン4.0が?……分かった。萌の調査を待とう」
新幹線のデッキで電話していた敷島。
敷島:「バージョン4.0の頭部を胴体から引き離すことのできるヤツ……って言ったら、マルチタイプしかいないよなぁ……?」
敷島は首を傾げて座席に戻った。
シンディ:「どうかしましたか?」
敷島:「井辺君からだ。錦糸町で今、大変なことが起きてるらしい」
シンディ:「大変なこと?」
敷島:「井辺君の乗ったバスに、バージョンがぶつかってきたらしい」
シンディ:「!」
敷島:「頭だけ」
シンディ:「頭だけ!?それはどういう意味ですか?」
敷島:「俺もよくは分からんのだが、自爆したってことは考えられないかな?」
シンディ:「今のあいつらには、火薬は詰まれていないはずですけど?」
敷島:「だよなぁ……」
次の連絡があるまでに、帰宅の途に就いている敷島達を乗せた“なすの”265号は東京駅を発車した。
[同日19:00.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区 敷島家]
敷島:「ただいまァ」
アリス:「お帰り。東京じゃ大変みたいだったわね」
敷島:「大変?」
アリス:「黒いロボットのことよ。北海道にいた奴らでしょ?」
敷島:「あっ、そうだったな」
エミリー:「お帰りなさいませ」
敷島:「おっ、エミリー。オーバーホールは無事に終わったみたいだな」
エミリー:「おかげさまで。今、とても快調です」
敷島:「それは良かった」
エミリー:「御夕食の準備が整っておりますので」
敷島:「うん、分かった」
敷島が着替えてからダイニングに行くと、アリス達がテレビに釘付けになっていた。
敷島:「どうした?」
アリス:「これ、北海道にいたヤツと同じ種類!?」
敷島:「ええっ?」
テレビでは錦糸町で起きた事件について報道していた。
防犯カメラに映っていたという黒いロボットの凶行について公開されていた。
ポン引きしていたバージョン4.0の頭部を引きちぎり、それを遠くに向かってポーンと投げた黒いロボット。
どうやらそれが井辺の乗った路線バスに当たったようである。
すると、どこからともなく黒いロボットが5機ほど現れて、セクサロイドの風俗店に突入していった。
そして、店で働いていたセクサロイドを抱えて連れ出していた。
サービス中であってもお構いなく連れ出したのか、真っ裸のロイドや客の人間も一緒に連れ出されていた。
この黒いロボット、そんな真っ裸の人間を外に放り出すと、わざわざ指さして嘲笑するような素振りをするほどの緻密な動きをしていた。
敷島:「ほ、北海道にいた凶暴なヤツと違う!」
アリス:「こいつら、何がしたかったんだろう?」
エミリー:「やってることは盗賊団と変わりませんね」
シンディ:「でも、また画面の外に消えたわ」
〔「不思議なことにこの黒いロボット集団、いつの間にか消えてしまいました。警察では……」〕
シンディ:「高度なステルス機能を搭載しているんだと思います」
敷島:「あれは一体誰の……何の命令で動いてるんだろう?」
セクサロイドはメイドロイドの亜種で、人間に対して性的奉仕目的で製造されたガイノイドのことである。
その為、概してガイノイド(女性型アンドロイド)がとても多い。
ロイドなら人間ではない為に何の規制の対象にもなっておらず、それこそロリ専用の個体もあるという。
敷島:「あのセクサロイドのGPSを使って捜索できないか?」
アリス:「それは無理よ。メイドロイドでさえ、GPSはオプションなんだから。ましてや裏産業で稼働するセクサロイドに、わざわざそんなオプション付けるとは思わないね」
敷島:「うーむ、そうか……」
対策会議のメンバーで襲われていないのは敷島だけ。
鷲田と村中を始め、職務上、警視庁の庁内にいた者も無事だった。
車で移動していた者だけが襲われたのだ。
この時ばかりは、地下鉄移動を選んだ敷島の英断と言えよう。
バージョン4.0:「サァ〜、イラッシャイマセ、イラッシャイマセ。当店ニハ可愛いセクサロイドが沢山イマスヨ〜」
かつてはテロロボットとして人類の脅威となり、多くの個体がマルチタイプ達に破壊されたが、残った個体は『心を入れ替え』させられ、一部の個体は人間に引き取られて働いている。
もちろん、搭載していた銃火器は全て取り外されていた。
ずんぐりむっくりした体型はある意味愛嬌的で、テロさえしなければ親しみがあるとさえされた。
バージョン4.0:「エッ?錦糸町デでポン引きヤッテモイイノカッテ?人間ガヤルカラ問題ナノデス。ロボットがヤル分ニハ合法デス。トイウワケデソコノお兄サン、寄ッテッテ〜ナァ?可愛いセクサロイドがドンナプレイでもヤリマッセ〜。ソコノイケテル黒イオ兄サン、オ1ツイカガ〜?」
黒いロボット:「ザビ?」
バージョン4.0:「オオッ、オ仲間デシタカ〜。初メテ見ル機種デスナ。新型サンデスカ〜?」
黒いロボット:「ザビィ!」
黒いロボット、バージョン4.0の頭部を引きちぎった。
その頃、錦糸町駅に向かう都営バスの車内に井辺が乗っていた。
井辺は錦糸町のマンションに住んでおり、豊洲まで都営バスで通っている。
萌:「今日も井辺さんと一緒に過ごせて幸せです〜」
井辺:「いいですか?あなたは科学館さん専属なのです。科学館さんがオープンする日には、そちらに戻るんですよ」
萌:「はーい」
萌は唯一の妖精型ロイドで、東北地方にあったKR団の秘密研究所を井辺と脱出したことからある種の親近感が芽生え、井辺を1番慕っている。
井辺:「今日は早く帰れたので、お惣菜でも買って帰りますか」
萌:「そうしましょ〜」
ガンッ!(バスのフロントガラスに何かが当たった)
ギギィィッ!!(バスが急ブレーキ!)
井辺:「うわっ!な、何だ?」
フロントガラスには蜘蛛の巣状のヒビが入っている。
萌:「駅前が何か騒がしいよ!?」
井辺:「何かあったんですかね?」
萌:「ボク、見てくる!」
萌はバスの小さな窓から外に出ると、まずはバスにぶつかった何かを探した。
萌:「こ、これは!?」
それはバージョン4.0の頭だった。
萌:「井辺さん、バージョン4.0の頭がバスにぶつかったみたいだよ!?」
井辺:「何ですって!?……一瞬またバージョン達がテロ活動を始めたのかと思いましたが、だったらそいつが頭だけで飛んで来るはずがないですね」
萌:「そ、そうだよね」
井辺:「と、とにかく社長に連絡です。社長も帰宅中のはずですから」
井辺は自分のスマホを出した。
[同日同時刻 天候:晴 JR東京駅]
敷島は井辺から電話を受けた。
敷島:「えっ、バージョン4.0が?……分かった。萌の調査を待とう」
新幹線のデッキで電話していた敷島。
敷島:「バージョン4.0の頭部を胴体から引き離すことのできるヤツ……って言ったら、マルチタイプしかいないよなぁ……?」
敷島は首を傾げて座席に戻った。
シンディ:「どうかしましたか?」
敷島:「井辺君からだ。錦糸町で今、大変なことが起きてるらしい」
シンディ:「大変なこと?」
敷島:「井辺君の乗ったバスに、バージョンがぶつかってきたらしい」
シンディ:「!」
敷島:「頭だけ」
シンディ:「頭だけ!?それはどういう意味ですか?」
敷島:「俺もよくは分からんのだが、自爆したってことは考えられないかな?」
シンディ:「今のあいつらには、火薬は詰まれていないはずですけど?」
敷島:「だよなぁ……」
次の連絡があるまでに、帰宅の途に就いている敷島達を乗せた“なすの”265号は東京駅を発車した。
[同日19:00.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区 敷島家]
敷島:「ただいまァ」
アリス:「お帰り。東京じゃ大変みたいだったわね」
敷島:「大変?」
アリス:「黒いロボットのことよ。北海道にいた奴らでしょ?」
敷島:「あっ、そうだったな」
エミリー:「お帰りなさいませ」
敷島:「おっ、エミリー。オーバーホールは無事に終わったみたいだな」
エミリー:「おかげさまで。今、とても快調です」
敷島:「それは良かった」
エミリー:「御夕食の準備が整っておりますので」
敷島:「うん、分かった」
敷島が着替えてからダイニングに行くと、アリス達がテレビに釘付けになっていた。
敷島:「どうした?」
アリス:「これ、北海道にいたヤツと同じ種類!?」
敷島:「ええっ?」
テレビでは錦糸町で起きた事件について報道していた。
防犯カメラに映っていたという黒いロボットの凶行について公開されていた。
ポン引きしていたバージョン4.0の頭部を引きちぎり、それを遠くに向かってポーンと投げた黒いロボット。
どうやらそれが井辺の乗った路線バスに当たったようである。
すると、どこからともなく黒いロボットが5機ほど現れて、セクサロイドの風俗店に突入していった。
そして、店で働いていたセクサロイドを抱えて連れ出していた。
サービス中であってもお構いなく連れ出したのか、真っ裸のロイドや客の人間も一緒に連れ出されていた。
この黒いロボット、そんな真っ裸の人間を外に放り出すと、わざわざ指さして嘲笑するような素振りをするほどの緻密な動きをしていた。
敷島:「ほ、北海道にいた凶暴なヤツと違う!」
アリス:「こいつら、何がしたかったんだろう?」
エミリー:「やってることは盗賊団と変わりませんね」
シンディ:「でも、また画面の外に消えたわ」
〔「不思議なことにこの黒いロボット集団、いつの間にか消えてしまいました。警察では……」〕
シンディ:「高度なステルス機能を搭載しているんだと思います」
敷島:「あれは一体誰の……何の命令で動いてるんだろう?」
セクサロイドはメイドロイドの亜種で、人間に対して性的奉仕目的で製造されたガイノイドのことである。
その為、概してガイノイド(女性型アンドロイド)がとても多い。
ロイドなら人間ではない為に何の規制の対象にもなっておらず、それこそロリ専用の個体もあるという。
敷島:「あのセクサロイドのGPSを使って捜索できないか?」
アリス:「それは無理よ。メイドロイドでさえ、GPSはオプションなんだから。ましてや裏産業で稼働するセクサロイドに、わざわざそんなオプション付けるとは思わないね」
敷島:「うーむ、そうか……」
対策会議のメンバーで襲われていないのは敷島だけ。
鷲田と村中を始め、職務上、警視庁の庁内にいた者も無事だった。
車で移動していた者だけが襲われたのだ。
この時ばかりは、地下鉄移動を選んだ敷島の英断と言えよう。
しかし私のイメージでは、まだキングボンビーとは言い難い。
最初はむしろ“デビルカード”引いちゃった!的な感じだと思ったのだが、「他人に移せる」という意味ではやはり貧乏神か。
C型はミニボンビー、B型は貧乏神、A型でキングボンビーというランキングはどうだろう?
手書きの原稿ね。
多分、“私立探偵 愛原学”だったらまだ実家にあるかもしれない。
何しろ、あれがコンクールで最優秀賞取った作品で、記念に取っておいたと思うのだが。
明日の夜にでも更新できればなと思っているのですが、いかんせん未定です。
かなりブラックな現場に送り込まれてしまい、上司の隊長が辞表を出して逃げ出してしまう有り様。
副隊長だった私は代わりの隊長が来るまで代行を務めなければならず、それがデスマを招いた原因です。
だからお役所関係の仕事はブラックばっかりだからそんなの取るなって言ったのに、クソ営業どもめ!
入札を第一位で取った警備会社が契約書を見た途端、「あ、やっぱウチできまへーん」て逃げ出すほどだぞ!
んでもってF屋氏が、「俺様に怨嫉謗法しやがるから罰でインフルエンザに掛かるんや。これに懲りたらさっさと俺様の誓願達成の為に入信しいや、ボケ!」とか言わなくて良かった。
もし言ってたら、車楽さんの次の記事、“ツッコミ・スペシャル” で決まりじゃんw