[6月25日12:35.天候:晴 東京都千代田区丸の内 JR(東日本)東京駅・新幹線ホーム→上越新幹線1321C列車1号車内]
〔21番線に停車中の電車は、12時40分発、“とき”321号、新潟行きです。この電車は、上野、大宮、高崎、高崎から先の各駅に止まります。グランクラスは12号車、グリーン車は11号車、自由席は1号車から5号車です。尚、全車両禁煙です。……〕
私達は最後尾の車両で、ドアが開くのを待った。
上り列車の折り返しなので、車内整備があり、すぐには乗車できないのだ。
その間、高橋は喫煙所に行って、タバコを吸い溜めしている。
〔「21番線、お待たせ致しました。まもなくドアが開きます。乗車口まで、お進み下さい。業務放送、21番、準備できましたらドア扱い願います」〕
ドアが開いて乗車が始まるが、高橋はまだ戻って来ない。
恐らく、発車のギリギリまで吸っているつもりなのだろう。
最後尾に乗り込んだのは、BSAAとの取り決めの為。
リサは先頭車か最後尾に乗ることとなっている。
先頭車はグランクラスなので、自由席のある最後尾に今回は乗る。
乗り込んだ後は、3人席を確保した。
大抵、リサが窓側、私が中央、高橋が通路側となるのだが。
今回もそうした。
車両はE7系という、北陸新幹線で運転されているものと同型の車両である。
〔「ご案内致します。この電車は12時40分発、上越新幹線“とき”321号、新潟行きです。自由席は1号車から5号車、グランクラスは12号車、グリーン車は11号車です。停車駅は上野、大宮、高崎、上毛高原、越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、終点新潟の順に止まります。……」〕
それにしても、時刻表を見ると、西へ向かう新幹線と違い、北へ向かう新幹線のダイヤはコロナ前と比べてスカスカになったものだ。
上越新幹線なんか、もっと停車駅の少ない列車が昼間でも運転されていたのだが、今は時刻表では見受けられない。
高橋:「お待たせしました」
しばらくして、高橋が戻って来た。
愛原:「おう、席取っといたぞ。オマエの弁当な?」
私は通路側の座席に、高橋の弁当などを置いておいて席を確保していた。
もっとも、そんなことしなくても、現時点での車内は空いている。
東京駅発車の時点ではまだ分からないが、わざわざ確保するまでもないだろう。
リサ:「牛肉美味しい」
愛原:「それは良かった」
私は幕の内弁当。
定番である。
〔「お待たせ致しました。12時40分発、上越新幹線“とき”321号、新潟行き、まもなく発車致します。ご乗車になりまして、お待ちください」〕
弁当を食べているうちに、発車の時刻が近づいて来た。
ホームから発車ベルの音が聞こえてくる。
東海道新幹線の方は発車メロディだが、こちらはベル。
日本が世界に誇る新幹線。
ダイヤ通りに発車した。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は上越新幹線、“とき”号、新潟行きです。次は、上野に止まります。……〕
愛原:「あ、そういえば高橋」
高橋:「何スか?」
愛原:「オマエ、新潟出身だったよな?」
高橋:「ギクッ!」
愛原:「せっかくこうして新潟に行くんだ。オマエの実家に立ち寄ってみるか?」
高橋:「い、いえ、結構です!どうぞ、ご遠慮ください!」
愛原:「ご遠慮って……。オマエ、御両親が健在なんだろ?一度御挨拶を……」
高橋:「いいえ、結構です!あんな毒親、俺は知りません!先生の御両親と違い、それはもう大変な猛毒親なんです!」
愛原:「しかしだな……」
高橋の生い立ちを見る限り、複雑な家庭環境であったことは想像に難くない。
愛原:「因みに新潟のどこだ?新潟県のどこか?それとも新潟市?」
高橋:「新潟市っス」
愛原:「新潟市の何区?」
高橋:「それは言えません」
愛原:「在日特区か。はぁーあ」
高橋:「何スか、それ!今さらパチ屋経営してるくらいでビビらないでくださいよ!」
愛原:「オマエんち、パチ屋の経営だったのか?」
高橋:「違いますけど……」
リサ:「お兄ちゃん、先生の家にお邪魔したんだから、今度はお兄ちゃんの家にお邪魔してもいいんじゃない?」
高橋:「うるせぇ。……いや、マジカンベンしてください」
愛原:「分かった分かった」
言うてその実、案外普通の家庭だったりしてな?
愛原:「あ、そういえば、妹さんがいたって言ってなかった?」
高橋:「はあ……いましたけど」
愛原:「いた!?」
過去形か!?
高橋:「……今はあの世っス」
愛原:「……悪い。聞かない方がいいな」
高橋:「サーセン……」
[同日13:30.天候:晴 群馬県高崎市 上越新幹線1321C列車1号車内]
リサ:「トイレ、きれいだったよ」
愛原:「それは良かった」
トイレから戻ってきたリサ。
私達の足を跨いで、自分の席に座る。
足を大きく上げたものだから、黒いスカートの中がチラッと見えた。
スパッツでも穿いているのかと思いきや、どうやら紺色のブルマーでも穿いているようだ。
リサ:「あ、見たい?」
リサは太ももが見える程度のスカートの裾をつまんだ。
愛原:「やめなさい!」
私が窘める。
車販嬢:「車内販売でございます。お飲み物におつまみは如何でしょうか~?」
愛原:「キミの、愛のコーヒーを一杯もらえるかな?」
高橋:「先生!」
リサ:「先生!」
車販嬢:「申し訳ございません。只今、車内販売ではレギュラーコーヒーの販売を終了致しております」
リサ:「オレンジジュースとポッキーください!先生の奢りで!」
高橋:「缶ビールとあたりめ!先生の奢りで!」
愛原:「お、オマエらなぁ……」
尚、2人にどつかれた後では、断ることはできなかった。
ていうか、東北新幹線の“やまびこ”からは車内販売が無くなったのに、“とき”にはまだあるのね。
〔21番線に停車中の電車は、12時40分発、“とき”321号、新潟行きです。この電車は、上野、大宮、高崎、高崎から先の各駅に止まります。グランクラスは12号車、グリーン車は11号車、自由席は1号車から5号車です。尚、全車両禁煙です。……〕
私達は最後尾の車両で、ドアが開くのを待った。
上り列車の折り返しなので、車内整備があり、すぐには乗車できないのだ。
その間、高橋は喫煙所に行って、タバコを吸い溜めしている。
〔「21番線、お待たせ致しました。まもなくドアが開きます。乗車口まで、お進み下さい。業務放送、21番、準備できましたらドア扱い願います」〕
ドアが開いて乗車が始まるが、高橋はまだ戻って来ない。
恐らく、発車のギリギリまで吸っているつもりなのだろう。
最後尾に乗り込んだのは、BSAAとの取り決めの為。
リサは先頭車か最後尾に乗ることとなっている。
先頭車はグランクラスなので、自由席のある最後尾に今回は乗る。
乗り込んだ後は、3人席を確保した。
大抵、リサが窓側、私が中央、高橋が通路側となるのだが。
今回もそうした。
車両はE7系という、北陸新幹線で運転されているものと同型の車両である。
〔「ご案内致します。この電車は12時40分発、上越新幹線“とき”321号、新潟行きです。自由席は1号車から5号車、グランクラスは12号車、グリーン車は11号車です。停車駅は上野、大宮、高崎、上毛高原、越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、終点新潟の順に止まります。……」〕
それにしても、時刻表を見ると、西へ向かう新幹線と違い、北へ向かう新幹線のダイヤはコロナ前と比べてスカスカになったものだ。
上越新幹線なんか、もっと停車駅の少ない列車が昼間でも運転されていたのだが、今は時刻表では見受けられない。
高橋:「お待たせしました」
しばらくして、高橋が戻って来た。
愛原:「おう、席取っといたぞ。オマエの弁当な?」
私は通路側の座席に、高橋の弁当などを置いておいて席を確保していた。
もっとも、そんなことしなくても、現時点での車内は空いている。
東京駅発車の時点ではまだ分からないが、わざわざ確保するまでもないだろう。
リサ:「牛肉美味しい」
愛原:「それは良かった」
私は幕の内弁当。
定番である。
〔「お待たせ致しました。12時40分発、上越新幹線“とき”321号、新潟行き、まもなく発車致します。ご乗車になりまして、お待ちください」〕
弁当を食べているうちに、発車の時刻が近づいて来た。
ホームから発車ベルの音が聞こえてくる。
東海道新幹線の方は発車メロディだが、こちらはベル。
日本が世界に誇る新幹線。
ダイヤ通りに発車した。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は上越新幹線、“とき”号、新潟行きです。次は、上野に止まります。……〕
愛原:「あ、そういえば高橋」
高橋:「何スか?」
愛原:「オマエ、新潟出身だったよな?」
高橋:「ギクッ!」
愛原:「せっかくこうして新潟に行くんだ。オマエの実家に立ち寄ってみるか?」
高橋:「い、いえ、結構です!どうぞ、ご遠慮ください!」
愛原:「ご遠慮って……。オマエ、御両親が健在なんだろ?一度御挨拶を……」
高橋:「いいえ、結構です!あんな毒親、俺は知りません!先生の御両親と違い、それはもう大変な猛毒親なんです!」
愛原:「しかしだな……」
高橋の生い立ちを見る限り、複雑な家庭環境であったことは想像に難くない。
愛原:「因みに新潟のどこだ?新潟県のどこか?それとも新潟市?」
高橋:「新潟市っス」
愛原:「新潟市の何区?」
高橋:「それは言えません」
愛原:「在日特区か。はぁーあ」
高橋:「何スか、それ!今さらパチ屋経営してるくらいでビビらないでくださいよ!」
愛原:「オマエんち、パチ屋の経営だったのか?」
高橋:「違いますけど……」
リサ:「お兄ちゃん、先生の家にお邪魔したんだから、今度はお兄ちゃんの家にお邪魔してもいいんじゃない?」
高橋:「うるせぇ。……いや、マジカンベンしてください」
愛原:「分かった分かった」
言うてその実、案外普通の家庭だったりしてな?
愛原:「あ、そういえば、妹さんがいたって言ってなかった?」
高橋:「はあ……いましたけど」
愛原:「いた!?」
過去形か!?
高橋:「……今はあの世っス」
愛原:「……悪い。聞かない方がいいな」
高橋:「サーセン……」
[同日13:30.天候:晴 群馬県高崎市 上越新幹線1321C列車1号車内]
リサ:「トイレ、きれいだったよ」
愛原:「それは良かった」
トイレから戻ってきたリサ。
私達の足を跨いで、自分の席に座る。
足を大きく上げたものだから、黒いスカートの中がチラッと見えた。
スパッツでも穿いているのかと思いきや、どうやら紺色のブルマーでも穿いているようだ。
リサ:「あ、見たい?」
リサは太ももが見える程度のスカートの裾をつまんだ。
愛原:「やめなさい!」
私が窘める。
車販嬢:「車内販売でございます。お飲み物におつまみは如何でしょうか~?」
愛原:「キミの、愛のコーヒーを一杯もらえるかな?」
高橋:「先生!」
リサ:「先生!」
車販嬢:「申し訳ございません。只今、車内販売ではレギュラーコーヒーの販売を終了致しております」
リサ:「オレンジジュースとポッキーください!先生の奢りで!」
高橋:「缶ビールとあたりめ!先生の奢りで!」
愛原:「お、オマエらなぁ……」
尚、2人にどつかれた後では、断ることはできなかった。
ていうか、東北新幹線の“やまびこ”からは車内販売が無くなったのに、“とき”にはまだあるのね。
何と予め1/3が旅行会社向け団体客用にキープされてたんだと!
皆みどりの窓口に列成してたのに,先頭の人さえ
「完売です」とスシローみたいにあしらわれたらしい。
こうなったら佐賀県に頑張ってもらって
全線開通を阻止してもらわなければ!
そんなことがあったんですか?
見方を変えれば、転売ヤー対策にはなったかもしれませんね。
佐賀県方面には新幹線は必要ありませんか?
大変失礼致しました。