[11月23日21:00.天候:曇 宮城県仙台市青葉区国分町→JR仙台駅]
フロント係:「ありがとうございましたー」
敷島:「どうも」
会計を済ませてサウナ店の外に出る。
敷島:「それにしても、サウナだけでなく、人工とはいえ温泉まであるのにはびっくりました」
平賀:「そうでしょう?男性専用なので、自分らからしてみれば、ナツやアリスがいない時にしか来れないわけです」
敷島:「確かにw」
平賀:「元々はうちの学生が見つけたものなんですよ。いい穴場だって言うんで今回、せっかくだから来てみました」
敷島:「なるほど。俺の場合は、どうしてもアリスが単独行動させてくれないからなぁ……」
平賀:「シンディの監視付き」
敷島:「そうなんです。……お?シンディいないなー。ここは国分町です。せっかくですから、一緒に別のお風呂にでも……」
平賀:「後で絶対バレる上、自分にもとばっちりが来るので御遠慮します」
敷島:「エミリーに守ってもらえばいいじゃないですか」
平賀:「エミリーはそういう為にあるんじゃありません。記念館に飾ってあるのも、戦闘利用という用途を終えたという意味合いも込められているわけですし……」
平賀はそう言いながらタクシーを拾う。
平賀:「駅までお送りしましょう」
敷島:「一緒に、キャバクラ行きません?知り合いの社長から聞いた店があるんですが……」
平賀:「自分の顔が立たなくなるので、どうかお願いします」
敷島:「了解。さすがに平賀先生の顔を潰すわけにはいきませんな」
敷島は肩を竦めてタクシーの運転席の後ろに乗り込んだ。
その隣に平賀も乗る。
平賀:「仙台駅まで」
運転手:「西口でいいですか?」
平賀:「はい」
運転手:「分かりました」
タクシーが夜の繁華街を走る。
敷島:「それにしても、マルチタイプの新造依頼が個人から来るとは思いもしませんでした」
平賀:「ホントにねぇ……」
敷島:「しかもアルエットの設計データではなく、エミリーやシンディの方だ。まあ、あの大叔父さんなら考えかねない所ですがね」
平賀:「メイドロイドではダメなんでしょうか?」
敷島:「いっそのこと、宥めすかしてそっちに話を持って行くという手もあります。ま、明日ファックスを見てから決めますよ」
平賀:「お願いします。マルチタイプは本来、個人で扱うには難しい代物です。それができるのは敷島さん、あなただけだ」
敷島:「平賀先生だって、できるじゃないですか」
平賀:「自分は南里先生から直接色々教わったし、だいいち、今のエミリーのボディを造ったのは自分ですからね。自分で造ったものを制御できないようでは、それは製作者失格ですから」
敷島:「千兵衛博士がア◯レちゃんを制御できていないのも失格ですか?」
平賀:「いや、あれはきっと……そういう仕様なのでしょう」
[同日21:20.天候:曇 JR仙台駅西口]
タクシーが西口のタクシー降車場に止まる。
平賀:「ここは自分が……」
敷島:「いや、私が……」
平賀:「いやいや、自分が……」
敷島:「いやいやいや、私が……」
嗚呼、日本人模様。
結局、先に来ていたシンディが敷島のクレジットカードで払いましたとさ。
敷島:「エミリーも来ていたのか」
エミリー:「はい」
敷島:「喜べ。もしかしたら、お前の新しい妹が造られることになるかもだぞ」
エミリー:「新しい妹……?」
[同日21:45.天候:曇→雪 JR仙台駅・東北新幹線ホーム→“やまびこ”60号9号車]
〔13番線に、“やまびこ”60号、東京行きが10両編成で参ります。この電車は途中、福島、郡山、宇都宮、大宮、上野に止まります。グリーン車は9号車、自由席は1号車から5号車です。……〕
シンディ:「最高顧問から新しいマルチタイプの新造依頼があったの!?」
敷島:「そうなんだ。どうせ年寄りの気紛れだと思うが、会社にファックスしたって言うから、明日確認しないとダメだな。ファックスが来ていなかったら、所詮は年寄りの独り言として無かったことにできるし、仮に来ていたとしても、内容がシッチャカメッチャカだったらやっぱり無かったことにできる」
シンディ:「やっぱりアルエットみたいなタイプ?新型だもんね」
敷島:「いや、どうもあの電話の話しぶりからして、お前みたいなタイプがお望みらしい」
〔「13番線、ご注意ください。本日の東京行き最終、“やまびこ”60号が参ります。宇都宮、大宮、上野、東京方面ご利用のお客様、本日の最終列車です。お乗り遅れの無いよう、ご注意ください」〕
E2系と呼ばれる、東北新幹線では最古参の車両が入線してきた。
ヘッドライトが旧式の黄色掛かったタイプである。
それを光らせてホームに滑り込んできた。
尚、仙台駅にはまだホームドアが無い。
仕様の違う様々な車両が混在しているようでは、ホームドアが作れないのか。
〔「ご乗車ありがとうございました。仙台、仙台です。お忘れ物の無いよう、ご注意ください。13番線は21時47分発、“やまびこ”60号、東京行きです。本日の東京行き、最終列車です。お乗り遅れの無いよう、ご注意ください」〕
盛岡始発の列車なので、既に乗客は乗っている。
が、グリーン車はガラガラだった。
そこに乗り込む。
幸いにして、コンセントが付いている後期タイプである。
敷島:「今のうちだ。シンディ、少し充電しておけ」
シンディ:「分かりました」
シンディは自分の荷物の中から充電用コードを取り出すと、それを肘掛け下のコンセントに繋いだ。
ホームから聞こえてくる発車メロディ。
“青葉場恋唄”をアレンジしたものである。
〔「13番線、発車致します。ドアが閉まります。ご注意ください」〕
〔ドアが閉まります。ご注意ください〕
ドアチャイムの代わりに自動音声が流れる。
それでドアが閉まると、VVVFインバータの音を響かせて最終列車が走り出した。
実際はこの後に、郡山止まりの本当の最終列車がある。
因みに仙台駅在来線の方は、“すずめ踊り”の御囃子にメロディが変更になったそうだ。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。「仙台からご乗車のお客様、お待たせ致しました。本日も東北新幹線をご利用頂きまして、ありがとうございます。ご乗車の電車は“やまびこ”60号、東京行きでございます。次の福島には22時8分、郡山には22時23分、宇都宮には22時52分、大宮には23時18分、上野には23時38分、終点東京には23時44分の到着です。……」〕
敷島:「あ、そうだ。アリスにはこの電車で帰るって伝えておいてくれたか?」
シンディ:「はい。日付が変わるギリギリ前には戻れると伝えておきました」
敷島:「で、アリスは何て?」
シンディ:「『あ、そう。くれぐれも、タカオの護衛よろしく』と」
敷島:「うーむ……何か、すっかり信用されとらんなぁ……」
敷島は頭をかいた。
ふと窓の外を見ると、水滴が付いていた。
敷島:「ん?雨か?」
列車は少しの間、在来線の横を走る。
在来線の長町駅の横を通過すると、駅の明かりでその正体が分かった。
敷島:「うわ、雪だよ。天気予報当たったな」
シンディ:「そうですね」
敷島:「まあ、首都圏は大したことは無いだろう」
敷島はグリーン車の大きな座席をリクライニングした。
敷島:「シンディ。大宮に着く5分前には起こしてくれ」
シンディ:「かしこまりました」
最終列車は小雪の舞う中、一路南へと進む。
フロント係:「ありがとうございましたー」
敷島:「どうも」
会計を済ませてサウナ店の外に出る。
敷島:「それにしても、サウナだけでなく、人工とはいえ温泉まであるのにはびっくりました」
平賀:「そうでしょう?男性専用なので、自分らからしてみれば、ナツやアリスがいない時にしか来れないわけです」
敷島:「確かにw」
平賀:「元々はうちの学生が見つけたものなんですよ。いい穴場だって言うんで今回、せっかくだから来てみました」
敷島:「なるほど。俺の場合は、どうしてもアリスが単独行動させてくれないからなぁ……」
平賀:「シンディの監視付き」
敷島:「そうなんです。……お?シンディいないなー。ここは国分町です。せっかくですから、一緒に別のお風呂にでも……」
平賀:「後で絶対バレる上、自分にもとばっちりが来るので御遠慮します」
敷島:「エミリーに守ってもらえばいいじゃないですか」
平賀:「エミリーはそういう為にあるんじゃありません。記念館に飾ってあるのも、戦闘利用という用途を終えたという意味合いも込められているわけですし……」
平賀はそう言いながらタクシーを拾う。
平賀:「駅までお送りしましょう」
敷島:「一緒に、キャバクラ行きません?知り合いの社長から聞いた店があるんですが……」
平賀:「自分の顔が立たなくなるので、どうかお願いします」
敷島:「了解。さすがに平賀先生の顔を潰すわけにはいきませんな」
敷島は肩を竦めてタクシーの運転席の後ろに乗り込んだ。
その隣に平賀も乗る。
平賀:「仙台駅まで」
運転手:「西口でいいですか?」
平賀:「はい」
運転手:「分かりました」
タクシーが夜の繁華街を走る。
敷島:「それにしても、マルチタイプの新造依頼が個人から来るとは思いもしませんでした」
平賀:「ホントにねぇ……」
敷島:「しかもアルエットの設計データではなく、エミリーやシンディの方だ。まあ、あの大叔父さんなら考えかねない所ですがね」
平賀:「メイドロイドではダメなんでしょうか?」
敷島:「いっそのこと、宥めすかしてそっちに話を持って行くという手もあります。ま、明日ファックスを見てから決めますよ」
平賀:「お願いします。マルチタイプは本来、個人で扱うには難しい代物です。それができるのは敷島さん、あなただけだ」
敷島:「平賀先生だって、できるじゃないですか」
平賀:「自分は南里先生から直接色々教わったし、だいいち、今のエミリーのボディを造ったのは自分ですからね。自分で造ったものを制御できないようでは、それは製作者失格ですから」
敷島:「千兵衛博士がア◯レちゃんを制御できていないのも失格ですか?」
平賀:「いや、あれはきっと……そういう仕様なのでしょう」
[同日21:20.天候:曇 JR仙台駅西口]
タクシーが西口のタクシー降車場に止まる。
平賀:「ここは自分が……」
敷島:「いや、私が……」
平賀:「いやいや、自分が……」
敷島:「いやいやいや、私が……」
嗚呼、日本人模様。
結局、先に来ていたシンディが敷島のクレジットカードで払いましたとさ。
敷島:「エミリーも来ていたのか」
エミリー:「はい」
敷島:「喜べ。もしかしたら、お前の新しい妹が造られることになるかもだぞ」
エミリー:「新しい妹……?」
[同日21:45.天候:曇→雪 JR仙台駅・東北新幹線ホーム→“やまびこ”60号9号車]
〔13番線に、“やまびこ”60号、東京行きが10両編成で参ります。この電車は途中、福島、郡山、宇都宮、大宮、上野に止まります。グリーン車は9号車、自由席は1号車から5号車です。……〕
シンディ:「最高顧問から新しいマルチタイプの新造依頼があったの!?」
敷島:「そうなんだ。どうせ年寄りの気紛れだと思うが、会社にファックスしたって言うから、明日確認しないとダメだな。ファックスが来ていなかったら、所詮は年寄りの独り言として無かったことにできるし、仮に来ていたとしても、内容がシッチャカメッチャカだったらやっぱり無かったことにできる」
シンディ:「やっぱりアルエットみたいなタイプ?新型だもんね」
敷島:「いや、どうもあの電話の話しぶりからして、お前みたいなタイプがお望みらしい」
〔「13番線、ご注意ください。本日の東京行き最終、“やまびこ”60号が参ります。宇都宮、大宮、上野、東京方面ご利用のお客様、本日の最終列車です。お乗り遅れの無いよう、ご注意ください」〕
E2系と呼ばれる、東北新幹線では最古参の車両が入線してきた。
ヘッドライトが旧式の黄色掛かったタイプである。
それを光らせてホームに滑り込んできた。
尚、仙台駅にはまだホームドアが無い。
仕様の違う様々な車両が混在しているようでは、ホームドアが作れないのか。
〔「ご乗車ありがとうございました。仙台、仙台です。お忘れ物の無いよう、ご注意ください。13番線は21時47分発、“やまびこ”60号、東京行きです。本日の東京行き、最終列車です。お乗り遅れの無いよう、ご注意ください」〕
盛岡始発の列車なので、既に乗客は乗っている。
が、グリーン車はガラガラだった。
そこに乗り込む。
幸いにして、コンセントが付いている後期タイプである。
敷島:「今のうちだ。シンディ、少し充電しておけ」
シンディ:「分かりました」
シンディは自分の荷物の中から充電用コードを取り出すと、それを肘掛け下のコンセントに繋いだ。
ホームから聞こえてくる発車メロディ。
“青葉場恋唄”をアレンジしたものである。
〔「13番線、発車致します。ドアが閉まります。ご注意ください」〕
〔ドアが閉まります。ご注意ください〕
ドアチャイムの代わりに自動音声が流れる。
それでドアが閉まると、VVVFインバータの音を響かせて最終列車が走り出した。
実際はこの後に、郡山止まりの本当の最終列車がある。
因みに仙台駅在来線の方は、“すずめ踊り”の御囃子にメロディが変更になったそうだ。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。「仙台からご乗車のお客様、お待たせ致しました。本日も東北新幹線をご利用頂きまして、ありがとうございます。ご乗車の電車は“やまびこ”60号、東京行きでございます。次の福島には22時8分、郡山には22時23分、宇都宮には22時52分、大宮には23時18分、上野には23時38分、終点東京には23時44分の到着です。……」〕
敷島:「あ、そうだ。アリスにはこの電車で帰るって伝えておいてくれたか?」
シンディ:「はい。日付が変わるギリギリ前には戻れると伝えておきました」
敷島:「で、アリスは何て?」
シンディ:「『あ、そう。くれぐれも、タカオの護衛よろしく』と」
敷島:「うーむ……何か、すっかり信用されとらんなぁ……」
敷島は頭をかいた。
ふと窓の外を見ると、水滴が付いていた。
敷島:「ん?雨か?」
列車は少しの間、在来線の横を走る。
在来線の長町駅の横を通過すると、駅の明かりでその正体が分かった。
敷島:「うわ、雪だよ。天気予報当たったな」
シンディ:「そうですね」
敷島:「まあ、首都圏は大したことは無いだろう」
敷島はグリーン車の大きな座席をリクライニングした。
敷島:「シンディ。大宮に着く5分前には起こしてくれ」
シンディ:「かしこまりました」
最終列車は小雪の舞う中、一路南へと進む。
更新が停止して久しいことだし、今日中に繋がらないようならブックマークから削除させて頂こう。
法華講員のブログは有期限だ。
大抵は長期であるのだが、あくまでも法華講員に叩き潰されるリスクの大きい顕正会員のブログと比べたらの話だ。
私のように、他の法華講員から攻撃を食らうこともある。
そういったことからすれば、無宗派が1番楽なのである。
お疲れさまです(`・ω・´)ゞ
私ももう2週間程更新できてませんw
時間の経つのはあっという間Σ(・□・;)
もう12月になってしまいました。
今までなら、元旦勤行がどうとか、言ってたのにね~w
確かに叩かれますな~、でもへこたれてる訳にはいかない。
色んな意味でね。
ちょっと思いついたら、仏法ではなく世間について、更新すると思います。
よろしくね(。・ω・)ノ゙♪
更新頻度は人それぞれではありますが、さすがに繋がらなくなるというのは問題ですからね。
例えば桜梅桃李さんみたいに、ブログの引っ越しを事前に告知して頂くのなら、こちらもリンク先を変更すれば良いことなのですが、告知無しということはリンク希望ではないと見なし、削除の方針でおります。
愛国 清澄さんも無理をなさらず、気長にやるといいですよ。
私にとって気長にやるというのは、小説を自作することですから。
あ、ただ、ブログを引っ越しされる時は教えてくださいね。
もちろん私も仮にそうする場合は、事前にお知らせします。