[5月16日14:45.天候:曇 JR仙台駅東口 敷島孝夫&シンディ]
高速道路は渋滞していなかったが、市街地は道路が混雑していた。
25分の遅着であったが、それはそれが理由だったりする。
この頃には新幹線の停電も復旧して、列車も運転を再開していた。
「もう少し待てば、井辺君達と合流できるなぁ」
「合流する?」
「それがいいな」
バスが仙台駅東口の高速バス到着用停留所の前に止まる。
「高速バスの私達の方が先に着いちゃったね」
「こうして、交通機関を分散させることには、こういうメリットがあるということだ」
敷島達はバスを降りた。
そして、荷物室に預けていた荷物を受け取ると、その足で駅構内に入っていった。
[同日15:00.JR仙台駅構内 敷島、シンディ、井辺翔太、Lily、結月ゆかり、未夢]
「やあ皆、お疲れさん」
「お疲れさまです。申し訳ありません。遅れました」
井辺は敷島に向かって頭を下げた。
「いやいや、しょうがない。想定内だよ」
そう言った後で、
「それより、急いで会場に向かってくれ。ライブまで時間が無い」
「はい。皆さん、行きましょう」
「はい!」
バタバタと今、敷島達が来た方向に向かって走る井辺達だった。
「あのコ達のライブ、見てあげたらいいのに」
「新人達は井辺君達に任せてある。彼女達がミク達と一緒にステージに立つ時、俺も行くよ」
「ふーん……。で、どうするの?先に大学に行くの?それともホテルに入る?」
「あー、そうだな。荷物置いてから行くか」
「了解。さすがに宿泊先は、あのコ達と同じなんでしょう?」
「一応ね。まあ、駅から歩いて行ける距離にある」
[同日16:00.東北工科大学・南里志郎記念館 敷島孝夫、平賀太一、シンディ、エミリー]
「新幹線の停電、大変でしたねぇ」
「いやー、私はいいんですが、井辺君が大変でしたよ」
「敷島さんの予想通りでしたね。さすがは、ロボット・テロを何度も掻い潜ってきただけのことはあります」
「KR団とやら、ボスが誰だかは分かりませんが、十条博士が大きく食い込んでいる所を見ると、間違い無く狙いはマルチタイプですからね」
「KR団の意味が分かりましたよ」
と、平賀。
「あれ、KKK(クー・クラックス・クラン)ですね。白人を人間に、それ以外の人種をマルチタイプやボーカロイドに置き換えたものでしょう」
「何か、セコい連中ですね。そいつらに対してだけ、実弾使用を許可しちゃいます?」
「どうやって識別させるんですか?」
「いやー、でもねぇ……」
記念館の奥は物々しい。
重い鉄扉を幾つも越えた先に、エミリーがいた。
まだ交換していない、古いボディのままである。
「よお、エミリー!久しぶりだな!」
エミリーは椅子に座っていたが、敷島達の姿を見つけると立ち上がった。
「敷島・社長。お久しぶり・です」
両手を前に組んで、深々とお辞儀をする。
「これだけ見ていると、とても耐用年数オーバーには見えないんですけどねぇ……」
「見た目はきれいですけどね。交換用のボディは、もっと奥にあります」
「凄い厳重だ」
「当然です。今稼働しているものさえ狙うテロ組織があるんですから」
「ですよねぇ……。シンディはここにいてくれ」
「了解」
エミリーの新しいボディが保管されている部屋へは、平賀の持っているIDカードと、パスワードを入力しなければならない。
「アルファベットを10文字入れなければなりません」
「ほお……」
「パスワードは『wish to star』です」
「『星に願いを』ですか。ロマンですねぇ……」
しかし後ろで見ていた敷島は、平賀が別のアルファベットを入力していたように見えたが。
「んん?」
とにかくそれでロックが解除され、敷島達は中に入った。
「これが、エミリーの新しいボディです」
「おおー……って、あんまり変わらないような……」
「見た目はそうかもしれません。ですが自分の技術で、古いボディよりも軽量化に成功しました」
「どのくらい軽くなりました?」
「今のエミリーの重量が約200キロですが、これは150くらいですね」
「おおっ!50キロも!?」
「銃火器が無かったら、もっと軽量化できたんですがね」
「あれは標準装備ですもんね」
「もっと軽い銃火器を探してみたんですが、ハンドガンくらいしか無いので」
「ショットガン、マシンガン、ライフルですもんねぇ……」
「まあとにかく、何とか軽量化に成功しましたよ。もちろん、耐用性は下げてません」
「古いボディはどうするんですか?」
「部品取りにでもしますが、ここで、動かないけど常設展示のままでいいような気もしますね」
銃火器の軽量化と装甲版の軽量化。
後期型のシンディが普段着ているコスチュームの下には、ビキニアーマーが装着されている。
前期型はバニーガールが着ている水着のような装甲版で、今のエミリーもそうだが、新しいボディの方は後期型のシンディのようにビキニ状の装甲版である。
ボディ自体を強くできたというのが大きい。
それから、普段着用しているコスチュームにもケプラー材が多く使用されているので、それで防弾や防刃性も強い。
コスチュームはエミリーは紺色、シンディは青色のチャイナ服のようなデザインで、ノースリーブである。
「そういうわけで、新旧移設は明日の10時からということで」
「よろしくお願いします」
さっきの部屋に戻ると、エミリーとシンディが互いにおでこを合わせて愛情表現をしていた。
「お待たせ。じゃ、行こうか」
「はい」
「敷島さん、今日は前祝いで自分の家にどうぞ。夕食ご馳走しますよ」
「こりゃどうもすいません。明日は私が出させて頂きますから。……っと、その前に」
「?」
記念館から出ることを許されていないエミリー、敷島の護衛(並びにに監視)を命じられているシンディなので、当然また離れなければならない。
エミリーが寂しそうな顔をしているのを見た敷島は、
「そろそろ到着する頃かな?」
「えっ?」
「こんにちはー」
そこへやってきたのは七海。
「七海!」
「シンディの代わりに七海に来てもらいます。アリスにもOKをもらいました。俺と平賀先生が飯食いに行ってる間、2人で積もる話でもしてな」
「社長……」
「さすが敷島さんですね」
「彼女らに魂を入れて何が悪い。聖書には悪いと書いてあるのかもしれないが、仏教の経典にはそんなこと書いてませんから。……多分」
「でも、七海ではマルチタイプの代わりになるとは……」
「案外、そうでもないかもよ?ドクター平賀」
と、シンディ。
「どうしてだ?」
「あの東京決戦の時、100パーセントの確率でアタシに勝てないはずなのに、真っ向から立ち向かって来た“根性”は持ち合わせてる。アタシの動きを止めることができただけでも凄いことだわ」
「うーん……」
「七海。テロリストが襲ってきたら、すぐに信号を発しなさい。アタシと姉さんで行くから」
「はい!」
「エミリーも!?テロリストがテロる以上の被害が出そうな気がするなぁ……」
敷島は頭をかいて苦笑いした。
高速道路は渋滞していなかったが、市街地は道路が混雑していた。
25分の遅着であったが、それはそれが理由だったりする。
この頃には新幹線の停電も復旧して、列車も運転を再開していた。
「もう少し待てば、井辺君達と合流できるなぁ」
「合流する?」
「それがいいな」
バスが仙台駅東口の高速バス到着用停留所の前に止まる。
「高速バスの私達の方が先に着いちゃったね」
「こうして、交通機関を分散させることには、こういうメリットがあるということだ」
敷島達はバスを降りた。
そして、荷物室に預けていた荷物を受け取ると、その足で駅構内に入っていった。
[同日15:00.JR仙台駅構内 敷島、シンディ、井辺翔太、Lily、結月ゆかり、未夢]
「やあ皆、お疲れさん」
「お疲れさまです。申し訳ありません。遅れました」
井辺は敷島に向かって頭を下げた。
「いやいや、しょうがない。想定内だよ」
そう言った後で、
「それより、急いで会場に向かってくれ。ライブまで時間が無い」
「はい。皆さん、行きましょう」
「はい!」
バタバタと今、敷島達が来た方向に向かって走る井辺達だった。
「あのコ達のライブ、見てあげたらいいのに」
「新人達は井辺君達に任せてある。彼女達がミク達と一緒にステージに立つ時、俺も行くよ」
「ふーん……。で、どうするの?先に大学に行くの?それともホテルに入る?」
「あー、そうだな。荷物置いてから行くか」
「了解。さすがに宿泊先は、あのコ達と同じなんでしょう?」
「一応ね。まあ、駅から歩いて行ける距離にある」
[同日16:00.東北工科大学・南里志郎記念館 敷島孝夫、平賀太一、シンディ、エミリー]
「新幹線の停電、大変でしたねぇ」
「いやー、私はいいんですが、井辺君が大変でしたよ」
「敷島さんの予想通りでしたね。さすがは、ロボット・テロを何度も掻い潜ってきただけのことはあります」
「KR団とやら、ボスが誰だかは分かりませんが、十条博士が大きく食い込んでいる所を見ると、間違い無く狙いはマルチタイプですからね」
「KR団の意味が分かりましたよ」
と、平賀。
「あれ、KKK(クー・クラックス・クラン)ですね。白人を人間に、それ以外の人種をマルチタイプやボーカロイドに置き換えたものでしょう」
「何か、セコい連中ですね。そいつらに対してだけ、実弾使用を許可しちゃいます?」
「どうやって識別させるんですか?」
「いやー、でもねぇ……」
記念館の奥は物々しい。
重い鉄扉を幾つも越えた先に、エミリーがいた。
まだ交換していない、古いボディのままである。
「よお、エミリー!久しぶりだな!」
エミリーは椅子に座っていたが、敷島達の姿を見つけると立ち上がった。
「敷島・社長。お久しぶり・です」
両手を前に組んで、深々とお辞儀をする。
「これだけ見ていると、とても耐用年数オーバーには見えないんですけどねぇ……」
「見た目はきれいですけどね。交換用のボディは、もっと奥にあります」
「凄い厳重だ」
「当然です。今稼働しているものさえ狙うテロ組織があるんですから」
「ですよねぇ……。シンディはここにいてくれ」
「了解」
エミリーの新しいボディが保管されている部屋へは、平賀の持っているIDカードと、パスワードを入力しなければならない。
「アルファベットを10文字入れなければなりません」
「ほお……」
「パスワードは『wish to star』です」
「『星に願いを』ですか。ロマンですねぇ……」
しかし後ろで見ていた敷島は、平賀が別のアルファベットを入力していたように見えたが。
「んん?」
とにかくそれでロックが解除され、敷島達は中に入った。
「これが、エミリーの新しいボディです」
「おおー……って、あんまり変わらないような……」
「見た目はそうかもしれません。ですが自分の技術で、古いボディよりも軽量化に成功しました」
「どのくらい軽くなりました?」
「今のエミリーの重量が約200キロですが、これは150くらいですね」
「おおっ!50キロも!?」
「銃火器が無かったら、もっと軽量化できたんですがね」
「あれは標準装備ですもんね」
「もっと軽い銃火器を探してみたんですが、ハンドガンくらいしか無いので」
「ショットガン、マシンガン、ライフルですもんねぇ……」
「まあとにかく、何とか軽量化に成功しましたよ。もちろん、耐用性は下げてません」
「古いボディはどうするんですか?」
「部品取りにでもしますが、ここで、動かないけど常設展示のままでいいような気もしますね」
銃火器の軽量化と装甲版の軽量化。
後期型のシンディが普段着ているコスチュームの下には、ビキニアーマーが装着されている。
前期型はバニーガールが着ている水着のような装甲版で、今のエミリーもそうだが、新しいボディの方は後期型のシンディのようにビキニ状の装甲版である。
ボディ自体を強くできたというのが大きい。
それから、普段着用しているコスチュームにもケプラー材が多く使用されているので、それで防弾や防刃性も強い。
コスチュームはエミリーは紺色、シンディは青色のチャイナ服のようなデザインで、ノースリーブである。
「そういうわけで、新旧移設は明日の10時からということで」
「よろしくお願いします」
さっきの部屋に戻ると、エミリーとシンディが互いにおでこを合わせて愛情表現をしていた。
「お待たせ。じゃ、行こうか」
「はい」
「敷島さん、今日は前祝いで自分の家にどうぞ。夕食ご馳走しますよ」
「こりゃどうもすいません。明日は私が出させて頂きますから。……っと、その前に」
「?」
記念館から出ることを許されていないエミリー、敷島の護衛(並びにに監視)を命じられているシンディなので、当然また離れなければならない。
エミリーが寂しそうな顔をしているのを見た敷島は、
「そろそろ到着する頃かな?」
「えっ?」
「こんにちはー」
そこへやってきたのは七海。
「七海!」
「シンディの代わりに七海に来てもらいます。アリスにもOKをもらいました。俺と平賀先生が飯食いに行ってる間、2人で積もる話でもしてな」
「社長……」
「さすが敷島さんですね」
「彼女らに魂を入れて何が悪い。聖書には悪いと書いてあるのかもしれないが、仏教の経典にはそんなこと書いてませんから。……多分」
「でも、七海ではマルチタイプの代わりになるとは……」
「案外、そうでもないかもよ?ドクター平賀」
と、シンディ。
「どうしてだ?」
「あの東京決戦の時、100パーセントの確率でアタシに勝てないはずなのに、真っ向から立ち向かって来た“根性”は持ち合わせてる。アタシの動きを止めることができただけでも凄いことだわ」
「うーん……」
「七海。テロリストが襲ってきたら、すぐに信号を発しなさい。アタシと姉さんで行くから」
「はい!」
「エミリーも!?テロリストがテロる以上の被害が出そうな気がするなぁ……」
敷島は頭をかいて苦笑いした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84115%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A#/media/File:JR_West_115_3500_superrabbit.jpg
これの真ん中の車両です。
しかし現在では岡山支社の奴は車両の大半がロングシート化されとります・・・まあ乗れたんですけどねwww
117系のロングシートですか?
セミクロスじゃなくて?2ドアのままで?
だとしたら、確かに珍しいですね。
因みに私は117系は15年ほど前、JR東海車に乗っただけです。
米原から大垣までだったかな
キハ40も東海に続き東日本でも終わりですね・・・
西日本では音沙汰が全くありませんwww
だって電車も古いやつのリニューアルですからw