[11月1日14:00.天候:晴 東京都中央区内・とある診療所]
シンディ:「社長、お迎えに参りました。……って」
敷島:「悪い。今年から心電図検査受けることになって、もう少し掛かりそうなんだ」
敷島は会社の健康診断を受けに、それを請け負っている診療所にいた。
四季グループで一括して行っているのだが、敷島エージェンシーは今月からである。
社長自ら率先して受けに行くことで、社員達の受診率を上げるのも狙っている。
シンディ:「そうですか。じゃあ、外で待ってます」
敷島:「いや、いいだろ。もう少しで終わるから、ちょっとそこで待っててくれ」
シンディ:「分かりました」
看護師:「敷島孝夫様、心電図検査室へお入りください」
敷島:「おっ、呼ばれた。ちょっと行って来る」
シンディ:「行ってらっしゃい」
敷島は検査室の中に入った。
シンディ:(心電図検査って何かしら?)
シンディはネット回線に繋いで、心電図検査について調べた。
中には心電図検査を受ける人の写真が出て来たりする。
シンディ:(フムフム……)
しばらくして、敷島が検査室から出て来た。
敷島:「次は先生の診察で終了だ。もう少し待ってくれ」
シンディ:「人間もケーブル繋いで検査するんですね」
敷島:「? ああ、そうだな」
シンディはこの前、全般検査に入った初音ミクの姿を思い出した。
両腕・両足のみならず、頭部にもケーブルを繋いだ状態で検査を受けていた。
[同日14:30.天候:晴 東京都中央区内・とある診療所の入っているビル]
ピーンポーン♪(エレベーターが到着したチャイム)
敷島:「思わぬ時間を食ってしまった。急いで会社に戻らないとな」
1階でエレベーターを降りた敷島とシンディは、足早にビルの外へ向かった。
シンディ:「地下鉄を乗り継いで行ってもいいので、経費節減お願いします」
敷島:「ちっ」
シンディ:「人形町駅から日比谷線で銀座駅まで行き、銀座一丁目駅に移動して有楽町線に乗り換えるとよろしいです」
敷島:「菊川に事務所があった頃は、浜町駅から一本で行けたのにな」
敷島は苦笑して人形町駅に向かった。
その間、シンディは豊洲の事務所に連絡を入れていた。
[同日14:46.天候:晴 人形町駅・日比谷線ホーム]
〔まもなく1番線に、中目黒行きが到着します。黄色い線の内側まで、お下がりください〕
日比谷線にはホームドアが無い。
それはこの人形町駅とて例外ではない。
その理由としては……。
〔「1番線、お下がりください。中目黒行き電車の到着です。ご注意ください」〕
因みに今の日比谷線は、東急東横線への乗り入れはしていない。
従って、東急電鉄の車両が乗り入れてくることも無くなった。
トンネルの向こうから轟音と強風を引き連れて、東京メトロの03系電車がやってくる。
シンディの金髪が靡き、スリットの深いスカートの裾がパタパタと揺れた。
やってきた電車のフロントガラスには、『5DOORS』というステッカーが貼られている。
03系の一部電車には、先頭車とその隣の車両、最後尾とその隣の車両は5ドアになっている。
これは地下鉄の特徴として、先頭車や最後尾部分が混雑しやすい為、その緩和策としてドア数を増やしたことによる。
但し、それによって起きた弊害としては、駆け込み乗車がされやすくなったこと、車内保温状態が悪くなったこと、座席数が減ったこと、そして極めつけは、規格外の為にその線区においてホームドアが設置できないということである。
どうしてJR山手線E231系に連結されていた6ドア車が無くなったかというと、山手線にホームドアが設置されるに当たって、6ドア車が対応できなかったからである。
多扉車の存在は、往々にしてこのような弊害をもたらすことが多い。
京浜東北線においてもE233系の導入で6ドア車が廃止になったが、京浜東北線にもホームドアを設置する布石だろうか。
〔足元に、ご注意ください。人形町、人形町。中目黒行きです〕
敷島は先頭車に乗り込むと、3人掛けの座席に座った。
ドア横でシンディがその横に立つ。
営団ブザーと呼ばれる旧式の発車ブザーがホームに鳴り響いた。
〔1番線は、発車致します。閉まるドアに、ご注意ください。駆け込み乗車は、おやめください〕
シンディ、改めて経路を確認する。
日比谷線も、乗り換え先の有楽町線も、特に運行情報は出ていない。
電車が地下トンネルの中を走り出した。
〔次は茅場町、茅場町です。乗り換えのご案内です。東西線は、お乗り換えください〕
〔The next station is Kayabacho.Please change here for the Tozai line.〕
ついでにドアの窓ガラスに映る自分の姿をスキャンしてみたが、エラーと出る。
実体をスキャンしないことには、何も出ないのだ。
因みにこれをエミリーに行うと、とても不愉快な顔をされる。
[同日14:55.天候:晴 銀座駅(構内→地上出口)]
〔足元に、ご注意ください。電車とホームの間が、広く空いている所があります。出口は、右側です〕
敷島:「ん、ここか」
シンディ:「はい」
電車がホームに滑り込む。
〔足元に、ご注意ください。銀座、銀座。中目黒行きです〕
敷島:「銀座か。芸能関係じゃ、接待でよく来るけど、日比谷線を使ったことは無いな」
シンディ:「社長も接待される側になるといいね」
敷島:「ああ、全くだ」
〔5番線は、発車致します。閉まるドアに、ご注意ください。駆け込み乗車は、おやめください〕
〔銀座線、丸ノ内線はお乗り換えです〕
電車が走り出して行く時にも強風が起こるが、シンディのスカートがパタパタと靡く。
敷島:「あー、思い出した。格ゲーの女キャラのそれみたいだ」
シンディ:「えっ、何が?」
敷島はシンディのスカートを指さして言った。
シンディは自分の下半身を見たが、敷島の言っている意味を理解できなかった。
敷島達は地上に出た。
銀座4丁目交差点付近である。
そこから北の方に歩いて行くと、有楽町線の銀座一丁目駅に着くというわけだ。
両者は同じ銀座地区にありながら、同一駅という扱いではない。
そこを歩いていると、思わぬ人物と出くわした。
敷島達の歩いている歩道に、車道を走っていた1台の乗用車が横付けされたのだ。
鷲田:「よお。どこに行くのかね?同じ行き先なら、ついでに乗せてやるよ」
敷島:「鷲田警視!?」
シンディ:「社長、お迎えに参りました。……って」
敷島:「悪い。今年から心電図検査受けることになって、もう少し掛かりそうなんだ」
敷島は会社の健康診断を受けに、それを請け負っている診療所にいた。
四季グループで一括して行っているのだが、敷島エージェンシーは今月からである。
社長自ら率先して受けに行くことで、社員達の受診率を上げるのも狙っている。
シンディ:「そうですか。じゃあ、外で待ってます」
敷島:「いや、いいだろ。もう少しで終わるから、ちょっとそこで待っててくれ」
シンディ:「分かりました」
看護師:「敷島孝夫様、心電図検査室へお入りください」
敷島:「おっ、呼ばれた。ちょっと行って来る」
シンディ:「行ってらっしゃい」
敷島は検査室の中に入った。
シンディ:(心電図検査って何かしら?)
シンディはネット回線に繋いで、心電図検査について調べた。
中には心電図検査を受ける人の写真が出て来たりする。
シンディ:(フムフム……)
しばらくして、敷島が検査室から出て来た。
敷島:「次は先生の診察で終了だ。もう少し待ってくれ」
シンディ:「人間もケーブル繋いで検査するんですね」
敷島:「? ああ、そうだな」
シンディはこの前、全般検査に入った初音ミクの姿を思い出した。
両腕・両足のみならず、頭部にもケーブルを繋いだ状態で検査を受けていた。
[同日14:30.天候:晴 東京都中央区内・とある診療所の入っているビル]
ピーンポーン♪(エレベーターが到着したチャイム)
敷島:「思わぬ時間を食ってしまった。急いで会社に戻らないとな」
1階でエレベーターを降りた敷島とシンディは、足早にビルの外へ向かった。
シンディ:「地下鉄を乗り継いで行ってもいいので、経費節減お願いします」
敷島:「ちっ」
シンディ:「人形町駅から日比谷線で銀座駅まで行き、銀座一丁目駅に移動して有楽町線に乗り換えるとよろしいです」
敷島:「菊川に事務所があった頃は、浜町駅から一本で行けたのにな」
敷島は苦笑して人形町駅に向かった。
その間、シンディは豊洲の事務所に連絡を入れていた。
[同日14:46.天候:晴 人形町駅・日比谷線ホーム]
〔まもなく1番線に、中目黒行きが到着します。黄色い線の内側まで、お下がりください〕
日比谷線にはホームドアが無い。
それはこの人形町駅とて例外ではない。
その理由としては……。
〔「1番線、お下がりください。中目黒行き電車の到着です。ご注意ください」〕
因みに今の日比谷線は、東急東横線への乗り入れはしていない。
従って、東急電鉄の車両が乗り入れてくることも無くなった。
トンネルの向こうから轟音と強風を引き連れて、東京メトロの03系電車がやってくる。
シンディの金髪が靡き、スリットの深いスカートの裾がパタパタと揺れた。
やってきた電車のフロントガラスには、『5DOORS』というステッカーが貼られている。
03系の一部電車には、先頭車とその隣の車両、最後尾とその隣の車両は5ドアになっている。
これは地下鉄の特徴として、先頭車や最後尾部分が混雑しやすい為、その緩和策としてドア数を増やしたことによる。
但し、それによって起きた弊害としては、駆け込み乗車がされやすくなったこと、車内保温状態が悪くなったこと、座席数が減ったこと、そして極めつけは、規格外の為にその線区においてホームドアが設置できないということである。
どうしてJR山手線E231系に連結されていた6ドア車が無くなったかというと、山手線にホームドアが設置されるに当たって、6ドア車が対応できなかったからである。
多扉車の存在は、往々にしてこのような弊害をもたらすことが多い。
京浜東北線においてもE233系の導入で6ドア車が廃止になったが、京浜東北線にもホームドアを設置する布石だろうか。
〔足元に、ご注意ください。人形町、人形町。中目黒行きです〕
敷島は先頭車に乗り込むと、3人掛けの座席に座った。
ドア横でシンディがその横に立つ。
営団ブザーと呼ばれる旧式の発車ブザーがホームに鳴り響いた。
〔1番線は、発車致します。閉まるドアに、ご注意ください。駆け込み乗車は、おやめください〕
シンディ、改めて経路を確認する。
日比谷線も、乗り換え先の有楽町線も、特に運行情報は出ていない。
電車が地下トンネルの中を走り出した。
〔次は茅場町、茅場町です。乗り換えのご案内です。東西線は、お乗り換えください〕
〔The next station is Kayabacho.Please change here for the Tozai line.〕
ついでにドアの窓ガラスに映る自分の姿をスキャンしてみたが、エラーと出る。
実体をスキャンしないことには、何も出ないのだ。
因みにこれをエミリーに行うと、とても不愉快な顔をされる。
[同日14:55.天候:晴 銀座駅(構内→地上出口)]
〔足元に、ご注意ください。電車とホームの間が、広く空いている所があります。出口は、右側です〕
敷島:「ん、ここか」
シンディ:「はい」
電車がホームに滑り込む。
〔足元に、ご注意ください。銀座、銀座。中目黒行きです〕
敷島:「銀座か。芸能関係じゃ、接待でよく来るけど、日比谷線を使ったことは無いな」
シンディ:「社長も接待される側になるといいね」
敷島:「ああ、全くだ」
〔5番線は、発車致します。閉まるドアに、ご注意ください。駆け込み乗車は、おやめください〕
〔銀座線、丸ノ内線はお乗り換えです〕
電車が走り出して行く時にも強風が起こるが、シンディのスカートがパタパタと靡く。
敷島:「あー、思い出した。格ゲーの女キャラのそれみたいだ」
シンディ:「えっ、何が?」
敷島はシンディのスカートを指さして言った。
シンディは自分の下半身を見たが、敷島の言っている意味を理解できなかった。
敷島達は地上に出た。
銀座4丁目交差点付近である。
そこから北の方に歩いて行くと、有楽町線の銀座一丁目駅に着くというわけだ。
両者は同じ銀座地区にありながら、同一駅という扱いではない。
そこを歩いていると、思わぬ人物と出くわした。
敷島達の歩いている歩道に、車道を走っていた1台の乗用車が横付けされたのだ。
鷲田:「よお。どこに行くのかね?同じ行き先なら、ついでに乗せてやるよ」
敷島:「鷲田警視!?」
見え見えの流れですねw
めでたいなんて思うはずないでしょう?ww
七十過ぎの知能とは思えませんね?ww
いや、全くもってw
勝手にさんも、早くここまで気付いて欲しいですね。
如何に河童君がほら吹き野郎か解ったでしょう?ww
いいタイミングで書き込んで行ったなぁ……と。