紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

紙風船

2015年06月20日 | 美術館・博物館
重苦しい人物像…暗い。JRの車内広告を見て気になった鴨居玲展。
赤煉瓦が印象的な東京ステーションギャラリー。その薄暗い展示室に掛かる鴨居玲の油彩画は、そこらの美術館で見るよりも、一段と重厚な雰囲気が表れているように思えます。金沢出身の鴨居玲はパリやローマ、スペインほかを転々とし、老婆や酔っぱらいなど人間の心にひそむ闇を描きました。孤独、苦悩、焦燥...あらゆるネガティブ感情を表現した鴨居玲。ほんのいくつか淡い色調で描かれた作品には、何か救いのようなものを感じます。
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