ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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酒について

2010年01月06日 | お気に入り♪(CM/TV/映画)
最近読んだお酒の本。

のどがほしがるビールの本―ビール職人が伝授する
佐藤 清一
講談社

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サッポロビールのビール技術者であった著者が、
飲み手の側にたって味わい方を追求した本がないことに気づき、それなら、と書きあげた本。
"ビールは新鮮であることが一番だが、びんや缶に詰められたビールは本当の意味での完成品ではなく、最高においしいビールに至る過程。
最高のビールが完成するのは、最高のグラスに、上手に注がれた瞬間である。"
と語る著者が、
注ぎ方から、世界各国のビールや、ビールにあったグラスに至るまで、
うまいビールの飲み方を伝授してくれます。

新鮮だったのは、「ビールをおいしく飲むための3度注ぎ」。

泡がグラスの縁に来る直前で一旦注ぐのをやめ、
最後(3度目)に、びんの口と泡をキスさせるようにして静かに注ぎ足し泡をグラスの縁からもりあげる。
きめ細かい泡持ちの良いビールというのは、
泡が蓋の役目をして、適度に抜けてちょうど良くなった炭酸ガスをビールから逃さず、
苦みのバランスのよいマイルドな味わいが最後の一口まで持続する、とのこと。

ビール好きな人のグラスにつぎ足すのはよくない、というのもほんと。
ピッチャーでビールを分けあうというのもよくない。
ピッチャー、そして各自のグラスへと注がれることによって、泡立ちも炭酸ガスも失われた気の抜けたビールになるから。
グラスの洗い方や形状、注ぎ方ひとつで、うまくもなり、まずくもなる、非常にデリケートな飲み物。

そして、
" 発泡酒は値段が安いことから、中身も安いように思われがちだが決してそうではない "とも。
麦芽比率が67%以上のものをビール、と酒税法上区別しているだけであって、
原材料の価格は狭義のビールも発泡酒もたいして変わらない。
大麦が「コク」を担当するなら、副原料(米やコーンスターチなど)は「キレ」を担当する。
副原料が多すぎると、淡白な味になってしまうが、要はバランスの問題。
加えて醸造技術の発展や、発泡酒でもアルコール度数を高くして「コク」を増したりと、メーカー各社もうまいものづくりに余念がない、のだそうです。
(ぼくも普段はどんな料理にもあうのでドラフトワンを愛飲してます。)

おさけ日和

ピエ・ブックス

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粋に蕎麦やでイッパイ、から家呑み、そして酒にまつわるウンチクまで、
読んでて楽しい本。
お酒ガール ちひろ、のグラビアもいいです。

登場する文人も、「東京酒場漂流記」のなぎら健壱さんから、山口 瞳、吉田健一、吉行淳之介、内田百、開高 健まで多彩。

サントリーが昔出してた洋酒天国(創刊時から開高 健や山口 瞳が携わってました。)で有名な柳原良平氏のイラストもレトロでダンディでかっこいい。

(↓)学生の頃、おそらく氏のイラストと思われる装丁に惹かれて
   古本屋で吉行淳之介訳(キングズレー・エイミス著)の「酒について」って本を買って読んだこともあります。



(↓)吉行淳之介さん、男の勝手な解釈かもしれませんが、
   ある意味 純粋な方だったのですね。
   世の中の常識とされるシステムや決まりごとの中で生きていくということは
   純粋であればあるほど難儀なことなのかもしれませぬ。。

吉行淳之介の愛した女 2/5


開高 健さんのインタビューも素敵です。
(あの人に会いたい ~ 開高 健 http://blog.goo.ne.jp/lifelongpassion/e/4cfa5c400e49459c1b688925bd6380ee

(↓)石川さゆりさんの名曲CM復活バージョン。
   字幕までついてて、いい雰囲気。

小雪 de ウイスキーが、お好きでしょ



(↓)小林亜星氏作曲の懐かしのCMテーマ曲「夜が来る」バージョン。
   比較的最近では、長塚京三さんとか、いい感じのCMたくさんありましたが、ちょっと昔の映像です。   

サントリーオールド 1985


 以前ブログに書いたことを思い出しました。

「友達に対する固定観念を変える」。
ほとんどの人は「友達=同年代の同性」というイメージを持っていますが、
「老若男女、どこまで交流の幅が広がるか」が大事。

大人になると、つきあいが短くても、会う場所が限られていても、友達としての関係が浅いとは言えません。
むしろ、多くの時間を共用するような友達関係にこだわる必要もないし、
一から十までお互いのすべてを知る必要もない、と割り切る。
人間なんて、お互いにひとつでも共通して好きなものがあれば、それだけで相手に好意を持ってしまう生き物なんですから、
自分にとっての友達の範囲を狭めることはない。

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