甲府でコウフクになろう。
甲府市内に入ると、旧いCMではありませんが、まさしく” タケダ、タケダ、タケダ ”です。
「武田」っていう交差点を曲がると「武田通り」、真っ直ぐ北上すると「武田神社」です。
宿をとったのは、葛飾北斎が「勝景奇覧 甲州湯村」に描いた温泉地、湯村温泉にある常磐ホテル。
武田巡りの旅は、富岳三十六景的な旅でもあるのです。
(写真はHPから)
庭園が有名なようで、井伏鱒二が好んだという欅(けやき)の紅葉ライトアップが幻想的でした。
虹鱒なのに身が赤い「銀ひかり」の如く、時々ピンクがかった紅色になる。
門かぶりの松はよく見るが、これは沢かぶりの松、とでもいうんでしょか。
昔は宿の敷地内にゴルフ練習場まであったらしく、高松宮殿下の始球式の様子を撮った写真があった。
(少しレイド・オフ気味に見える。)
二階レストランに行くと、うちのリビングと同じ壁紙が使われていて、なんだか嬉しかった。
(ここは甲府の迎賓館らしいので。)
武田信玄が砦とした、ここ武田神社は、躑躅ヶ崎(つつじがさき)館と呼ばれている。
「城」ではなく「館」である。
”人は城、人は石垣、人は堀、情は味方、仇は敵なり。”
戦に強いばかりではなく、「お屋形様」と慕われたという信玄公らしい。
観世家の方が能の練習をされていた。
紅葉も素晴らしかったが、
つまが、圧倒的な関心を示したのが、未だ発掘調査中の郭(くるわ、曲輪)。
西曲輪の外に出ると、味噌曲輪と呼ばれる、手つかずのままのような光景があった。
( ↓ ) 館の東側に並ぶ石塁。かつて正門があったのは、大手と呼ばれるこちららしい。
甲府盆地の西、山梨県韮崎に、武田勝頼が築城途上で織田軍に攻められ、自ら火を放ったといわれる新府城があって、
混同しやすいが、甲府の南側には甲府城がある。
(徳川家康が築城したとの説もある豊臣大名時代からの城。)
甲府駅南口に信玄公がいるので、甲府城のことを勘違いしそうになる。
甲府城から富士山を望む。
たまに焼き鳥で食べることはあっても、キンカンって他の食べ方を知らなかった。
店によって同じ鳥もつ煮でも入ってない店もあるらしく、一軒目ではありつけずでしたが、二軒目で巡り会う。
駅前で入った奥藤、調べて行ったわけではないが、鳥もつ煮発祥の店でした。
死後三年を経て恵林寺で葬儀が執り行われるまでの間、
秘密裏に火葬の上、埋葬されていた信玄公廟所にもお参りいたしました。
カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」に出てくる雌竜クエルグではないが、
龍神を探しながら、みたいなところのある今回の武田巡りの旅に似つかわしい。
Gary Brookerって、若い時、信玄公に似ているような気がするしね。
彼女は上陸する時、家に居るわ、って言った。
本当は海にいるのに。
だから姿見の前に連れて行って、分からせようとしたんだ。
君はマーメイドなんだよ、って。
そして、ネプチューンに乗っているんだよ、とも。
青い影 [日本語訳付き]
プロコル・ハルム
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