自分の好みに囚われているのが好きなのだが、
” (それだけでは) あっちには行けないよ。” - I Can't Go For That
ファンクとかソウルは、そのままだと馴染みにくいところがあるのだが、
ホール&オーツは、分かりやすい形にしてみせてくれたんだと思う。
この曲の愉悦は、
” はぁ~ン、だめだめ(No can do.) "
にあるんだから、ウェットなメロディやストーリーは不要なのでしょう。
(ひたすらに、ア~ン、ノーノー、で響き合えるのが Funk なのかな。綴り間違えるといけないので、ソウルと呼んだ方がいいのでしょか。 )
因みに、「本当に音を聴くときは股関節で聴く」いう説があります。
ライブなどで生音に触れると、全身から振動が沁み入ってきて、肌で聴いているような感じになるが、
なかでも股関節は聴覚に大変関係が深い場所とのこと。
そういえば、ロックは腰にくる、と言ったりする。
オープニングは男喰らいの歌(Maneater)でした。
( ↓ ) 本ツアー直前のダブリン公演から。
Daryl Hall & John Oates "Maneater"
マンイーターは、Hall & Oates(ホール&オーツの2人)にひっかけたH2Oというアルバムに入っていた曲。
(私もHole 'n One、云うならばH1Oをやったところでしたが、記念マーカーが無事届き、この日集まったメンバーに配ることができました。)
Encoreはキッス・オン・マイ・リストとプライベート・アイズの鉄板大ヒット曲メドレー。
ライブではやりませんでしたが、
ポール ヤングの"Every Time You Go Away"がダリルの曲だったということをはじめて知りました。
ソウルフルで大好きな曲ですが、こちらは、乾いているというよりはウェットを含んだエモーショナル。
( ↓ ) 狭い空間で何人ものエモーションが響き合っている、素晴らしい音楽だ。
"Every Time You Go Away" - Company of Thieves, Daryl Hall
「ライブ感を持て」だそうである。
これは私の持論だが、多くの人はライブ感を持っていない。
それを意識していないから人生というライブの中でうまくいかない。
いつも心ここにあらずみたいな人間は絶対にうまくいかない。
絶対に人を惹きつけられない。
なぜなら、そこにエネルギーがないからだ。
過去に何をやっていたかなんて、今のあなたには何も関係ない。
過去はしょせん脳の中の情報にしかすぎない。
あなたの価値は、今この瞬間の価値でしかない。
時価でしかないのだ。
だから、ライブ感を意識して生きてほしい。
常日頃から、人生において様々な体験をしている人たち
― 科学者、ミュージシャン、哲学者、アスリート、アーティスト、ハンディキャップと闘う人たち、etc
のライブ感に触れることを意識してほしい。
それまでのちっぽけな常識や価値観は横に置いておいて、
音楽のコンサートに行って、ただ身を委ねて、体ごと揺さぶられてみろ。
まずは言葉を押し込んでおくことで、
自分自身の貧しい経験や身体実感では説明できないような、
他者の身体、他者の思念のためのスペースが、むりやり、こじ開けられる。
そして、成長してゆくうちに、そのスペースに、ひとつずつ生々しい身体実感や思いが堆積してゆく。
自分たちの身体実感をベースにして、それにぴったりの言葉を探し出すことでは、
本当の学びは成立しない。
狭苦しい「自我の檻」から一生出られない。
よく分からない言葉や思想をむりやりにでも押し込んでおくということは大切なんです。
(内田 樹)
同じことは音楽にも言えるのだと思った。 (アデルの倍音)
体に入れた振動や響きがいつしか受肉するということが起きる。
(ホール&オーツはキャッチ―でそのままでも楽しめるけど、ライブに行くのとただ聞き流しているのとは全然違う。
このサイト見てて、深いなと感じました。直截的に音楽に表現されているのとは違った背景を感じることができる。
⇒ 『ホール&オーツ ロックン・ソウルを求めて/著 林洋子』(1984年)、感想3。)
Mr.ケーデーに感謝。
はじめまして、ミラクルと言います。この度は『ホール&オーツ』関連の僕のブログを貼り付けて頂いて、本当にありがとうございます。はげみ?になりました。一言、お礼を言いたかったので・・・
でわでわ。
深イイ記事、興味深く拝読させていただきました。
そして、記事にもありましたが、若干イージーな印象のジャケットや、ベストヒットUSA最多登場ならではのビデオの印象だけではない、多彩さに驚きました。
スティングにも通じるようなカッコよさ、アンプラグドなライブも似合いそうですね。
シルベスタースタローンぽくなってきたジョンオーツにも驚きました。
スティングはカッコ良いですよねぇ。
ご存知でしたら申し訳ないんですが、ホール&オーツもアルバム「Change of Season」(1990年)で、アンプラグドにかなり接近しました。と言うか、当時、アンプラグドは一種の流行りで、猫も杓子も、でした。MTVが主催したアンプラグド・ライブなどもあり、ホール&オーツの回もありました。ま、そういう流行りに?気兼ねなくのるところもまた、ホール&オーツらしさでもあり、そもそもそういう音でスタートした、と言える程長くやっている、ってところもホール&オーツならでは、ですよねぇ。
ほんとにお詳しいんですね!
ホール&オーツみたく、丁寧にヴォーカルを重ねられるアーティストなら、生楽器でアンプラグドな演奏でも映えるんだと思います。
ミラクルさんおすすめのAugust dayが気に入ったのですが、アンプラグドでないにせよ、フェンダーローズみたいなピアノでのシンプルな弾き歌いが沁みました。
スティングも、流行ってるときはそうでもなくて、all this timeを聴いて、こんなに聴かせるひとだったんだ!って遅すぎる気づきだったんです。
アジャーニのPull marineのPVは超懐かしいですねぇ~。約27年程前、何かの番組、多分夜中ですね、録画した覚えがあります。PVの監督はリュック・ベッソンだったと思います。
それはそうとシューベルトの”楽に寄す”は、はじめて聴きましたが素晴らしいですね。物凄い。目からウロコでした。
ホール&オーツはメロが立っている曲が多いので、おっしゃるような形態でも合いそうな曲は多いですよね。
それにしてもポールへの愛が凄いですね!!!1990年、どの日か忘れましたが東京ドーム、行きました。そして僕も”エボニー&アイボリー”は名曲だと思います。中学時代、ベストヒットUSAを観まくっていた頃を思い出します。
スティングは88年の東京ドームのライブに行きました。All This Time!!大好きです。スネアがタンタン!!って2回続けて叩くところ、2回鳴るだけなのに非常に良いグルーヴが出ていて、曲そのものも大好きです。
ピアノ、しっかり・きっちり頑張ってますね。実家がピアノ教室でしたけど、ゴルフィーさんの方が100倍ちゃんとしてる気がします。
ご実家がピアノ教室でしたか!弾き歌いのモチベーションをアップするためにブログを書いてるよなところもあるので、実は全然きっちりなんてしてなくて、とっ散らかってます。(汗)
楽に寄す、あまり知られてない曲ですが、琴線に触れますよね。これが好きな人は、わたしは置いといて、真摯でピュアな部分のある人だと思います。
いつか、これを弾き歌たうのが夢です。