佐藤 友哉氏の作品。
佐藤氏は1980年生まれでこれまでに発表した著書でメフィスト賞、三島由紀夫賞を受賞されてをりますが、あたくしはこの人の「発想力」が好きです。
本著書も佐藤氏独自の発想力がふんだんに発揮された作品となつてをります。
本著書は4作品が収録されてゐますが、主人公である土江田、その土江田の過去をほのめかせながら作品は進み、土江田のほかに登場する探偵赤井を中心に物語りは進みます。
確か、一番最初に読んだ佐藤氏の作品の感想を投稿した際に「この人は小説(本)が好きなのだと伝はつてきた」とかなんとかホザゐたと思ひますが、本作品でも佐藤氏の本好き、本好きに付随した探究心が現れてゐます。