読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

公安特命捜査 警視庁情報官II

2010年09月04日 14時58分34秒 | ミステリー・推理
 
濱 嘉之氏の作品。
警視庁情報官の続編。
 
前作で小笠原警察署長を任命された主人公黒田純一が、国際問題に発展する
恐れのある「情報漏洩」の事件に関はる内容となつてゐます。
 
濱氏の職務経験がかなり作品中に生かされ、大変面白ひのだが。
 
実際、やはりあるんだらうな~、かういふのは
と思ひ (前作同様、本作品も実際にあつた事件が「やんわり」と記述されてゐたりする。
内閣総理大臣で中国女のハニートラツプにひつかかり、ODAだかなんだかを了承し、国会で
当人が認めた人が誰なのか知りたい)
 
しかし~
本作の登場人物はほとんどが男なので、女が出てきた場合には「トラツプ」とか目的の男を
捜査員が嵌める「餌」となつてゐる。
 
実際、男の公務員や政治家がダントツに多いので、この作品に出てくるやうな「餌」の紹介などはよくあることなのだらうが。
 
疑問
 
そんなに簡単に、男がひつかかるものなのか? 
てか
自分の立場とか業務内容を考へた時に、「スパイか?」と相手を用心することが無いのか?
 
ひつかかるから、かうして書かれてゐるのであらうが・・・・ な~んか、腑に落ちない。
 
といふか、
罠を仕掛けるはうは、きつと「ひつかかる」確立の高い「餌」を用意周到に「配置」しておくのだな~とこれも感心だが・・・ 
 
前作・本作とずつと「切れ者」で来た黒田に、最後の最後に「どんでん返し」のやうなことが起こる。
 
しかし
何も知らづに、のんびりと暮らしてゐる一般庶民には知らない世界があるのだな・・としみぢみ
思つた。
この人の作品をまた読んでいきたい。


最新の画像もっと見る