今日のお天気は・・・

何気ない日々の出来事をつづっていきます

小さな事件

2022-02-15 22:17:06 | お天気
トップの写真は大きな銀杏の木

毎日小さな事件が起こる。
例えば今日の午前中。
父の通院と私の歯医者のメンテナンスの予定が重なった。
前もって言えば父が車を使っていいのかどうかと気にするので、父が車で出かけてから私は歩いていくつもりでいた。

父が出かける前に「私は歯医者に行くから」と言うつもりが、私も出かけるので洗濯物を干したりとバタバタしていて言いそびれてしまった。
戸締りをして、玄関に鍵をかけて、私は旧家の方の鍵を持っているのでそちらから出るつもりだったが、ふと父が玄関の鍵を持って出たかどうか気になって部屋を覗いてみた。
見事に部屋に玄関の鍵がぶら下がっていた!

父のケータイにかけてみるが出ない。治療中では無理だろうと諦める。
私の歯医者のメンテナンスを終えてケータイにかけるともう家に帰っていた。
歩いて帰ってから一緒に玄関から家に入った。
「鍵を持って行ってないとは思わなかった!」と私が言うと「持っていくもんか!」と父。
思い込みはいけないと反省した。







晴れた日の冬の青空は空気が澄んで雲の白さが映える。

 



電車の見える公園の梅の花も咲き始めた。

例えば昨日の朝。
起きて来たなぎぃにいきなり父が「珈琲豆がなくなりそうだ」と告げた。

父はいつも朝食はパンとコーヒー。
豆から挽いて手でドリップする。
豆はいつもなぎぃが200gずつ焼いて、1000円もらっている。

発達障害は人それぞれだが、自分の行動をパターン化している場合が多い。
なぎぃは起きて来て新聞を読みながらゆっくりを食事をする。

昨日も、父から豆がなくなりそうだと言われて頷いた後、みそ汁とご飯をついでテーブルについた。
それから目を閉じて固まってしまった。
父に言われたことで頭の中が混乱してしまったのだろう。
言われたことが気になってご飯が食べられない。
とうとう席を立って自分の部屋に行ってしまった。

しばらく帰ってこなかった。
父も気が付いて、「まさか焙煎をしてないだろうね」と言ったが、私は多分焙煎をしているのだろうと思っていた。
200gの焙煎は20分ほどかかる。
豆を焼いてすっきりしたのか、なぎぃは30分ほどで戻ってきて朝食を食べた。


シクラメンの蕾と大きな葉がスワンのように見える


サンルームのシクラメンは次々に花芽が伸びて花を咲かせる


ベランダのガーデンシクラメンもやっと花がそろってきた。
寒いので花の丈は短い。

一週間前の小さな事件は、ちょっと堪えた。

なぎぃは毎日作業所に行っているが、一週間の内一日は馬房での作業で他の日は室内での軽作業だ。
馬房に行く日はいつもより1時間早く準備をして待ち合わせの駐車場に行くので、早く起きて準備をする。
その日も馬房に行く日なので早起きしてきた。
パジャマ姿のなぎぃに夫が「確定申告の領収書の整理はそろそろかな」と聞いた。

発達障害の人は抽象的なことを理解できないことが多い。
どうだった?とかそろそろどうかな?とか、何を聞かれているか分からない。

なぎぃは「いつまでにすればいいの?」と聞き返したが、夫は「そろそろかと思って、いつ頃できる?」と更に追い打ちをかける。夫の態度は要領を得ない。

洗濯機の前にいた私は異変に気付いてダイニングに戻ってみたが、すでになぎぃは頭を抱えて座り込んでいた。

夫に悪気があったとは思わない。
なぎぃの作業が終わったら確定申告書の作成に入るので、どう予定を立てようかと考えて聞いたのだと、パニックになっているなぎぃに言い訳をしていた。
しかし、発達障害があるということをすっかり忘れている様子に私は腹が立った。
何度説明しても、自己弁護するだけでなぎぃを理解しようとしない夫に、諦めに似たものを感じていたが、これほどパニックになって困っているなぎぃを目の当たりにしても、分からないのかと。

夫は仕事に行った。
なぎぃは作業所を休んで作業すると言って部屋に入って行った。
こうなってしまっては私に手も足も出ない。口を出せばますます混乱させるだけだ。
お昼になって、昼食を準備して部屋を覗くと作業に集中していた。
声をかけても振り向きもしない。

夕食の時間になって、ご飯ができたと言いに行ったら姿が見えない。多分寝ているのだろうと思い、寝ていることにホッとする。

夕方帰ってきた夫はへらへらしながら「あれからどうなった?」と聞く。
私は返事をする気になれなかった。

翌朝、早い時間に部屋の電気がついているのに気付いて覗いてみると、データをパソコンに入力していた。
そっと「おはよう」と言ってみたが無視された。

お昼になっても部屋から出てこない。
午後1時を過ぎてからやっと姿を見せた。
「ごめんね」と和らかい表情で言う。やっと作業が終わったようだ。
唇が少し白い。飲まず食わずで作業したのだろう。
冷めてしまった朝食の卵とじと、前夜の焼き魚をパクパクと食べる。
一日半ぶりの食事だ。
ご飯を食べてくれたので私はホッとする。

作業所は二日休んだだけで、三日目から行くことができた。
作業所からは私に電話があり、様子を聞いてくれた。
「三日休んだら家庭訪問しようと思う」と言われたので、三日目には行くことができて良かった。
今週は馬房の作業にも行くことができて、何とかいつものリズムに戻ったようだ。


家の水仙。ペーパーホワイトという名前らしい。


野草のように群生している水仙は日本水仙が多いが、これは違うようだ。



春が近いような景色だが、明日は雪がちらつくようだ。
コメント (2)
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