のち
やがて
になるらしい。昨日は病み上がりの出勤で疲れ、トボトボと帰途に即いた。
駅から住宅街に行くまでの一本道。
昔は田んぼの中の一本道だったが、今は造成地となり夏草が茂り、所々掘り返してある。
それでも、東側は遠く青く霞んだ山が見え、西はJRの線路が走る土手まで見渡せる。
その土手の向こうの松林に、オレンジ色のあめ玉のような夕陽が今にも溶けてしまいそうに沈んでいった。
最後は磨りガラスの向こうに霞むように。
その同じ太陽が今朝、東の空に現れた。
雲の向こうにかすかに昇る朝陽。
駅までの一本道。
まだ造成が行われている内は風も通るし空も広い。
住宅地になってしまったら、見渡す限りの家々がエアコンの熱風を排出するのかと思うと絶望的になる。
駅まで歩く元気も萎えてしまいそうだ。
