陽が窓越しに差し込むと、太陽の恵みに感謝!と言う気持ちになる。
雲に隠れるととたんに寒くなるからそのエネルギーの大きさが分かる。
クリスマスは大好き。
子どもの頃、クリスマスが近づいたある夜、母が枕元でリースを作っていた。
いつも忙しくてあまりかまって貰えなかった母がとても優しくて、何だか嬉しくて楽しみで・・・暖かい気持ちになって眠った。
そんな記憶だけが残っている。
母はクリスチャンだ。高校生の頃一度洗礼を受けたらしいが、地元を離れ結婚し子育てに追われて教会から遠ざかっていたようだ。
今の実家に引っ越してから近くの教会に通いだした。
再度洗礼を受けたのは私が小学生の頃だったか。
母の影響で子どもの頃は教会の日曜学校に通った。
クリスマスは一番楽しいイベントだった。
クリスマスが近づくと礼拝の後クリスマスの賛美歌の練習が始まる。
キャンドルサービスの準備だ。
クリスマスイブにはろうそくと賛美歌を持ってキャンドルサービスをした。
プロテスタント系だったので、カトリックのように厳密に夜中の12時にキャンドルサービスをするのではなく、7時頃から9時頃まで併設された幼稚園のバスを借りて、教会の近くの病院やお年寄りの施設、信者の家を回って家の前で賛美歌を歌う。
暗い中、雪道を転ばないように歩いたり、ろうそくの火を隣の人に回したり、大人に混じって賛美歌を歌うと、引っ込み思案で友達の少ない目立たない子だった私も、何だか満たされた気分になった。
学校で苛められても私のいる場所はここにあると思っていたのかもしれない。
でも、結局私は洗礼を受けなかった。
父は退職するまでは母の教会通いにいい顔をしなかったのに、別人のように教会に馴染んでいった。今では母より熱心に教会に通う。
私の心の奥にはキリスト教への信仰に近いものがあるような気がする。
仏式の法事やお宮参りなどの行事にはどうしても馴染めない。
私は死んだらあの教会の花畑に囲まれた納骨堂に眠りたいな~