常飲酒する向きはとっくに読まれたかもしれないが、以下に一昨日配信の記事を引用する。
〔恐怖体験をさせたラットにアルコールを注射すると注射していないラットより恐怖の記憶が長く残ることを、東京大の松木則夫教授らが明らかにした。(中略)ただ、楽しい記憶については、ラットでの実験が困難なため確認できていないという。松木教授は「記憶は、獲得後にいったん固定され、また思い出して不安定な状態になった後、再び固定されるという過程を繰り返し、徐々に薄まる。(深酒のときの記憶があいまいなように)記憶獲得時のアルコールは獲得を阻害する働きがあるが、再固定ではアルコールに逆の効果があったため驚いた。嫌なことを忘れるためには、酒を飲まずに楽しい記憶で上書きする方がよいのかもしれない」と話す〕――毎日新聞より
米国の精神生理薬理学誌に発表とのことで、興味深い内容には違いない。 『酒と泪と男と女』のような飲み方がよろしくないのは、感覚的に或いは経験上理解していても、実験研究に基づいた上記の理論を聞けば尚更成る程と思った。
さて、この記事の中で私がおもわず笑ったのは、「ただ、楽しい記憶については、ラットでの実験が困難なため確認できていない」といった大真面目な部分。 ラットにとっての “恐怖体験”は電気ショックを与えられる事であり、“すくむ”かどうかによって “恐怖の記憶”を確認したそうだが、逆の場合で「楽しかったですかあ」とネズミに尋ねるのは不可能なのだ。
そうねぇ、それに折角楽しくても酔っ払って記憶飛んでしまっている人間も、正確な実験対象にはならんかもしれんわ、うん。
〔恐怖体験をさせたラットにアルコールを注射すると注射していないラットより恐怖の記憶が長く残ることを、東京大の松木則夫教授らが明らかにした。(中略)ただ、楽しい記憶については、ラットでの実験が困難なため確認できていないという。松木教授は「記憶は、獲得後にいったん固定され、また思い出して不安定な状態になった後、再び固定されるという過程を繰り返し、徐々に薄まる。(深酒のときの記憶があいまいなように)記憶獲得時のアルコールは獲得を阻害する働きがあるが、再固定ではアルコールに逆の効果があったため驚いた。嫌なことを忘れるためには、酒を飲まずに楽しい記憶で上書きする方がよいのかもしれない」と話す〕――毎日新聞より
米国の精神生理薬理学誌に発表とのことで、興味深い内容には違いない。 『酒と泪と男と女』のような飲み方がよろしくないのは、感覚的に或いは経験上理解していても、実験研究に基づいた上記の理論を聞けば尚更成る程と思った。
さて、この記事の中で私がおもわず笑ったのは、「ただ、楽しい記憶については、ラットでの実験が困難なため確認できていない」といった大真面目な部分。 ラットにとっての “恐怖体験”は電気ショックを与えられる事であり、“すくむ”かどうかによって “恐怖の記憶”を確認したそうだが、逆の場合で「楽しかったですかあ」とネズミに尋ねるのは不可能なのだ。
そうねぇ、それに折角楽しくても酔っ払って記憶飛んでしまっている人間も、正確な実験対象にはならんかもしれんわ、うん。