a vacant mind

虚無と音楽

EGO

2005-06-23 | Diary
シド・バレット、ブライアン・ウィルソンを聞いていると何だろう、音に向かうその先にぽっかりと空いたブラックホールが見え隠れする。わかりにくいのではなくて、むしろわかりやすく聞こえてくる。
いいものを作らなければならないプレッシャーとか薬といったものの過剰摂取によって、本人にはどうにもならないところまで破綻を招く。精神に異常を来たすことは、現代では日常に潜んでいるからそんなに驚くことではない。負の共鳴という部分があるのかもしれない、そうなりたくはないのに悪化していく傷というものは外傷ではない内出血だから気付かぬうちに手の施しようがなくなる可能性がとても高い。
気付くだけのゆとりが残されていればいい、生きることが苦しみだけに支配されないように音楽を聞いているのかもしれない。自分のエゴを頼りにがんばるんだとはいえ、その先を見ようとすることが僕に残されているすべてなんだ。
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