星のひとかけ

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3月になりました

2023-03-03 | …まつわる日もいろいろ
朝、 新聞をめくるたびにくしゃみが出る季節になりました…

暖かさと肌寒さをくりかえして あと二週間もすればもう桜の開花も間近なのだとか。。

きのうは本当に暖かかったので 白いニットにスプリングコートを羽織るだけでじゅうぶんでした。 電車に乗って、 見ればお出掛けのご年配のかたが増えた気がします 特に女性のかた。。 コロナが落ち着いて やっとショッピングやランチにお友だちと出かけられる安心感が出てきたのでしょう。。

病院帰りに 私もコロナ禍以降 初めて珈琲屋さんに立ち寄って来ました。 予約して出かけた食事以外では初めて。。






珈琲はとても美味しかったけれど 午後も夕方近くにいただくには少し濃かったかな… 今度はもう少し軽めのにしましょう… 

つぎの通院日はもう春真っただ中だけれど、、 今度はどこの珈琲屋さんに行こうかな…


 ***

前回書いた 小説『鏡の男』  読み始めました。

このあいだの気持ちのまま 緊張のまま前作の終わりをひきずって読みはじめると とんでもない肩透かしをくらいました、、 
まったく関連の無さそうな、 まったく違う事件の始まりで・・・

何十ページも主人公すら登場せず、、 そうしているうちに

、、 なるほど 肩透かしのあと はぐらかされるような気持ちになって、、 そのあとでズシンと落とされる。
 


 「人殺しの傍で都々逸を歌うくらいの対照だ」

と、夏目漱石先生は『趣味の遺伝』の中でマクベス劇を引き合いに出して 《対照》の効果を説きましたが、 滑稽な幕間をはさむことの効果、、 「怖しさはこの一段の諧謔のために白熱度に引き上げらるるのである」というわけですね。。

裏返せば、、 この肩透かしゆえに あのラザルス以降の現実に向き合う凄みが真に迫るということか。。 以前と同じままではやはり居られない現実。。 さすがです アンドリル夫妻、、 というか きっと相当考えに考えて 今作をいかに始めるかを練り上げたのでしょう。。 

この肩透かしのおかげで (最初は混乱しましたが…) こちらも落ち着いて読み進められそうな気持になりました。。 すごく気持ちは急いで読みたいけれど(…一気に250ページほど読んでしまったけど)、、 あまり急がずじっくり読みます。


あぁ でも 新しい物語に向き合えるって ほんとうに幸せだな。。



たとえマクベスのごとき暗黒が待ち受けているにしても…



なんて。。





春のはじまりです。

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