星のひとかけ

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ロレンツォ・ヴィオッティ指揮 東京交響楽団@ミューザ川崎

2019-07-16 | LIVEにまつわるあれこれ


かなり前に東響さんのコンサートスケジュールの中から なんとなくプログラムで選んだ この日の公演。 指揮者のロレンツォ・ヴィオッティさんについては 全くなにも知らず、 お父様も指揮者であったことや、 この方がまだ29歳の若さだというのは 直前になって知りました。。 チラシのお写真ではもっと年上に見えましたから、、(東京交響楽団HPのチラシへ>>

楽曲は
 
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番
(シェーンベルクによる管弦楽版)
ドヴォルザーク:交響曲 第7番

アンコール:ブラームス ハンガリー舞曲集から 第1番


 ***

(いつもの通り クラシック素人の感想です♪)

ブラームス、、 始まって… なんだか違和感、、。 あれ? 東響さんてこんな感じだった? なんだかいつもより音にまとまりが無いような気がする… 
そして、 ヴィオッティさんの指揮、、 わかりにくい…(私には) 、、どこのパートさんに向けて指示しているのか、 テンポを振っているのか、 曲のムードというか強弱を振っているのか、、 なんだかわかりにくい。。 私のお気に入りが まるで学校で習った四拍子のタクトを生徒会長が振っているみたいなきちんとした指揮をするウルバンスキ氏で、 この春の東響さんで観たのもウルバンスキ君だったので、、 なんだかヴィオッティさんの指揮とオケのどこを見て聴いていいのか ちょっとよくわからない、、

特に打楽器さんが入ってくる辺り そのタイム感と、ヴィオッティさんが大胆に緩急をつける弦のほうのうねりとが微妙… ていうか、見ている限り打のほうへの指揮の指示がないのでタイミング取りにくい感じだし、、 贔屓目かもしれないけど ウルバンスキ指揮で観た時の東響さんのびしっとキマる打楽器の印象が え? なんだか不思議…

ヴィオッティさんの指揮はエネルギッシュで動きもあるんですが、 たまに譜面をまとめてバサバサっとめくるのもなんか気になる、、

う~~む、、 と言う感じで前半が終わり(でもお客さんの反応は良い感じに見えました) 休憩後の ドヴォルザークへ。。

今度は暗譜で振っていました。 今度のほうが 俄然良いではありませんか♪ 結構大胆に盛り上げていく動きの大きい指揮なので、 東響さんの演奏も熱くなってきます。 前半のようなバラバラな印象はまったく無く、 ひとつになって大きくうねるうねる…

ここで 東京交響楽団さんのインスタグラムへ、、 ヴィオッティさんの衣装がユニークだったんですよね。 紺というか青が強いダブルの上着に赤いネクタイ。 上がダブルだけど下はとってもスリムなパンツでスポーティーに、、 そして皆さんを驚かせていたのが足元。 つま先はエナメルなんだけどレースアップシューズで底が白く見える、、 ラバー? スニーカー??  はい、スニーカーでした⤵ ランヴァンだそうです
https://www.instagram.com/p/Bz7i2VkF5Yz/

靴底の白が指揮台の上で目立つものだから 皆さん注目してましたね。 で、ヴィオッティさんは わりと低い姿勢になってちょっとバスケのドリブル廻しみたいに大きく左右に動くものですから、 きっと革底では滑るのではないでしょうか、、

服装もじつにイタリア男な感じにお洒落でしたが、 ドヴォルザークの盛り上げもオペラティック。。 きっと歌曲などの指揮はとても似合いそうな熱い演奏でした。 こちらも大きな拍手が沸いて、 何度か舞台の袖に戻ってはまた登壇して挨拶… を繰り返すと思いきや、、 二度目のご挨拶のあと(だったかな?)
おもむろに指揮台に飛び乗って、、 ばっと楽団員のほうを振り返っていきなり始めたアンコール、、 ハンガリー舞曲、、 あれには吃驚しました(面白かったけど…)

指揮者さんにも個性は必要、、 ヴィオッティさんのような大胆さや若々しさも独自色のひとつになるでしょう、、 伸びしろはいっぱいある指揮者さんだと思います(←偉そうでスミマセン) でも ブラームスのほうはもう一つ処理しきれていない感が残ったかな… すっごい熱く盛り上げて欲しい楽曲の時にまた観れたら良いかも、、。


 ***

なんとなく、、 正反対のウルバンスキ君を想い出してしまったので、、 Krzysztof Urbanski さんのオフィシャルを見ていたら 先日行われた音楽フェスのストリーミング、、と書いてあったので、 そちらへ飛んでみたら、 コンサートがフルで観られるようになっていました(嬉!)⤵
Schleswig-Holstein Musik Festival 2019

どちらが良い悪いの問題ではないですが、、 服装から立ち姿から どこまでも端正な(胸元からハンケチを出して汗を抑える仕草まで…)ウルバンスキ氏の、 優雅に見えて実に緻密に指示をとばす指揮をふたたび見て、、 あぁ やっぱりこのひとの指揮好きだわ、、とあらためて思いましたゎ。。 (初めてお写真見た時にはどんなやんちゃな指揮をするかと思いましたが、、)

NDR エルプフィルのfacebook にも、いくつかのコンサート映像が載っているのを見つけて(ラヴェル ダフニスとクロエや、ボレロですって、、素敵>>) またじっくり見てみようっと。。(また東響さんも振って欲しいです びっくりするようなプログラムを)


結局 ウルバンスキ君の話になってしまいました、、 笑


半月後には ゲルギエフさんPMFでっす♪ なんと、ウルバンスキ君が振ったショスタコーヴィッチ4番!! 楽しみっ

ドビュッシー 牧神の午後 も楽しみ~~っっ♪
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