約二週間、 体調を崩していました。
かなり状態が悪くて、、 先月末に予定していた名古屋行きもキャンセル。。 お友だちに会うのを楽しみにしていたのに、、 とても悲しかったけれど、 それ以上に身体がしんどくて起き上がれませんでした。
昨日、 やっとやっと外出できて、 こちらも半年前から楽しみにしていた、 アレクサンダー・ロマノフスキーさんの ピアノリサイタルには なんとか行ってくることが出来ました。
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シューマン:アラベスク Op. 18
シューマン:トッカータ Op. 7
シューマン:謝肉祭 Op. 9
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ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
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アンコール:
ショパン:エチュード Op.10-12「革命」
ノクターン No.20嬰ハ短調(遺作)
リスト:超絶技巧練習曲集 第10番へ短調
スクリャービン:12の練習曲Op8より第12番 嬰二短調(悲愴)
J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番7曲(バディネリ)
公演情報(パンフレットも) ジャパン・アーツ>>
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シューマンも、 ムソルグスキーも、 もっと聴き込んで 自分なりのイメージをつくってから公演に行きたいと思っていたのだけれど、 どうにも身体がままならなくてそれも出来ませんでした。 だから、 クラシック無知な私にはちゃんとした感想が書けません。。。
、、けれど、 ロマノフスキーさんのピアノの音色、、 音の煌き、 音粒の鮮やかさ、、 TVで聴いたラフマニノフ、 それから前回公演のプロコフィエフ、 そして今回、、 やはりこの方のピアノ 大好き! と思うと共に、 いったいどれだけの抽斗があるのだろう・・・という 新たな驚きに満ちたリサイタルでした。
シューマンの謝肉祭には、、 なぜだかわからないけど、、 なんとなくロシアを感じて・・・ なぜだろ。。。
展覧会の絵は、、 最初… ん~~、、 様子見の気配というか、、 躊躇してる感じがあったように思えましたが、 後半になるにつれて、 どんどん輪郭がはっきりしてきて、、
、、 ロマノフスキーさんのチラシ(パンフレットではない方の)にコメントが載っていましたが、 そこにあった 「作品の世界に没頭することと、常に響きをコントロールしようとする冷静さのバランス」 ・・・これに尽きると思います。 家に帰ってからこのチラシを読んで、 全部に納得、 大きくうなずいておりました。。 私がロマノフスキーさんを好きな理由も、 そこにあるように思います。
力強い打鍵の(あんなに凄い音が出るんだ…) と驚くようなパッションと、 でも決して自身の感情には溺れない、、 作品を表現することへの抑制した知性的な表現。。
、、アンコールの すばらしい5曲(!)には、 もう幸せ・・・
この日の全曲を すべて録音して ぜんぶ何度もなんども聴き返したい、、と思いました。。 でも、 その「場」の空間、 空気、 演奏者の姿、、 ぜんぶ含めてこそ、のリサイタルの醍醐味なのですよね。
また あらたな抽斗を開けて見せて下さるのが とても楽しみです。 一緒に行ったピアニストのお友だちも 大感激で、、 また一緒に出かけたいと思います。 私ももっと勉強しておきたい・・・ そう思わせてくださる シューマンとムソルグスキー、、でした。
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