星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

裸木

2002-11-26 | …まつわる日もいろいろ
このところ、一方的な視点、あるサイドからの見方、そういうものが悲しく思えることがあって。

   冬の裸木は好きですか・・?

 雪景色、あるいは冷たく澄んだ青空、どちらでも私は葉っぱを落とした裸の枝が、空に向かって手を伸ばしているのを美しいと思います。レンガや、石の壁に、燃えるように色づいていた蔦の葉が、すっかり裸になって神経細胞のように茎だけを這わせているのも、冬の美しさをもっとよく感じようと、神経を研ぎ澄ませてしんと鎮まっているようで、それも私は好きです。

 でも、、たとえば裸木に誰かが吊るされるのを見なければならなかった人々は、、あるいは、裸木の下へ誰かを埋めなければならなかった人々は、、冬枯れの幹は心を突き刺すものになるでしょう。

 そう、人には背景があるのです。誰かの解釈が、ちがう誰かの識別には成り立たないことを、世界中にはそれだけの背景があることを、忘れようとしている国がたくさんありませんか。。だからといって、同じものを求めようなんて思いたくないのです。・・「裸木」・・たとえば共通の言葉、でも、言葉がひとつの意味をつたえるなんて、、たぶんそんなことは無い。

 人にも、国にも、背景があるのです。それがつらいことなんです、そうでしょう?
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 昨夜はほぼ10年ぶりに近藤房之助さんのBlues LIVEに行って来ました。このお話はまた、ね♪