「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「背高泡立ち草」

2015-10-27 00:59:34 | 和歌

 久しぶりに箱根までドライブしたが、途中の道路沿いには「背高泡立ち草」の群花が咲き誇っていた。 そろそろ紅葉も観れるかなとの期待もあったが、まだまだで、 尾花と「背高泡立ち草」が精一杯の代役をつとめていた。



 海外から持ち込まれた「背高泡立ち草」は、一頃の繁殖には目を瞠ったが、その後急速に繁殖が減退した。 一説によれば急激な繁殖に依り、土壌に変化を齎して、 それが自らの繁殖を抑制したと何処かで聴いたことがある。自然の理なのかもしれないが、昨今では程々の規模での群花を見かける様になった。

 「背高泡立ち草」は名前の通り背が高く、大人の背丈ほどにも徒長する。
かなり真っすぐな茎は、太さがほぼ揃っていてかなり固いので、虚庵居士は数十本を刈り取って、簾を編んでテーブルセンターに仕立てた。

 地味な茎の肌はしっとりと落ち着いた雰囲気を醸しているので、虚庵夫人もお気に入りで、「うつろ庵」ではテーブルセンターや、小ぶりな簾は花器の敷物として重宝に活用している。 「背高泡立ち草」 とのこの様な付き合いを愉しんでいるのは、多分 虚庵居士だけかもしれないが・・・。




           道沿いに尾花と共に咲き誇る

           黄花の群花 背高 泡立ち草は


           走り去る車の風受け嫋やかに

           揺れて挨拶 背高 泡立ち草は

 
           背高の泡立ち草は何処から

           嫁ぎ来たるや大和の国へ 


           故郷を遠く離れて淋しからずや?

           斯くも多くの 朋もありせば!


           群花の黄花を誇るや背高の

           泡立ち草かな野原に拡がり