久しぶりに箱根までドライブしたが、途中の道路沿いには「背高泡立ち草」の群花が咲き誇っていた。 そろそろ紅葉も観れるかなとの期待もあったが、まだまだで、 尾花と「背高泡立ち草」が精一杯の代役をつとめていた。
海外から持ち込まれた「背高泡立ち草」は、一頃の繁殖には目を瞠ったが、その後急速に繁殖が減退した。 一説によれば急激な繁殖に依り、土壌に変化を齎して、 それが自らの繁殖を抑制したと何処かで聴いたことがある。自然の理なのかもしれないが、昨今では程々の規模での群花を見かける様になった。
「背高泡立ち草」は名前の通り背が高く、大人の背丈ほどにも徒長する。
かなり真っすぐな茎は、太さがほぼ揃っていてかなり固いので、虚庵居士は数十本を刈り取って、簾を編んでテーブルセンターに仕立てた。
地味な茎の肌はしっとりと落ち着いた雰囲気を醸しているので、虚庵夫人もお気に入りで、「うつろ庵」ではテーブルセンターや、小ぶりな簾は花器の敷物として重宝に活用している。 「背高泡立ち草」 とのこの様な付き合いを愉しんでいるのは、多分 虚庵居士だけかもしれないが・・・。
道沿いに尾花と共に咲き誇る
黄花の群花 背高 泡立ち草は
走り去る車の風受け嫋やかに
揺れて挨拶 背高 泡立ち草は
背高の泡立ち草は何処から
嫁ぎ来たるや大和の国へ
故郷を遠く離れて淋しからずや?
斯くも多くの 朋もありせば!
群花の黄花を誇るや背高の
泡立ち草かな野原に拡がり